通信事業者のOSS(オペレーション支援システム)で世界最大のAmdocsは$2.24億でビデオコンテンツのライセンシング、ユーザ認証、メダデータ管理、エンコーディング、配信等のサービスを提供するVubicuityを買収した。Amdocsの顧客である通信事業者はビデオ配信を始めているだけでなく、Comcastの様にコンテンツ事業者にもなっており、Amdocsもメディア事業への進出を始めており、昨年にはSVODサービスの課金プラットフォームを提供しているVindiciaを買収している。
DisneyがFoxを買収
Disneyが21st Century Foxの約80%(売上)に相当する資産を$534億(債務を含むと$661億)で買収する。Disneyが買うのは
- 映画スタジオの20th Century Fox
- 多チャンネルサービス向けネットワークのFX、FXX、National Geographic等
- 地域のスポーツネットワーク
- Huluの30%
- Sky plc.(欧州の衛星放送)、Tata Sky(インドの衛星放送)とEndemol Shine Group(オランダのテレビ番組制作会社
T-Mobileが多チャンネルサービスに参入
Sprintとの合併が破談になったモバイル通信会社のT-MobileはLayer3 TVの買収で多チャンネルサービスに加入する事を発表した。デンバーを本拠地にする、Layer3は2013年に設立された会社である。自社ではラストマイルの回線は持たず、既存のブロードバンド事業者の回線をリースした多チャンネルサービスを提供しており、これまでにEvolution Media、CAA等から8000万ドルの投資を得ている。
Amazon対AppleとGoogle
Amazonでは何でも買えると言われるが、Apple TVとGoogle Chromecastは買えなかった。2015年にAmazonはApple TV、それにChromecastはAmazon Prime Videoをサポートしないとの理由で販売を停止した。しかし、12月にAmazonは再度、Apple TVとChromecast取り扱う事を発表した。
Amazonのハイテク製品の売上規模は大きく、両製品の販売にかなりの影響を与えたはずである。特に、Appleには大きな影響があった。最初のストリーミング・プレーヤはRokuとApple TVで、それぞれが50%近いシェアを持っていた。そこにAmazonのFire TVとChromecastが参入し、大きな変動があった。現在では1位と2位はRokuとFire TVで、ChromecastとApple TVはほぼ同じシェアで3位である。Apple TVのシェアは多くと落ちた訳である。これは、Apple TVが高価な事と、バージョンアップが遅かった事もあるが、Amazonで買えなくなった事もかなり影響をしている。
失効するComcastへの規制
2011年に司法省がComcastによるNBCUniversalの買収を認めた際、司法省は150以上の条件を付けた。条件の一部は低価格のブロードバンドサービスを提供する等、通信事業に関する物であるが、その殆どはNBCUniversalのコンテンツ使い、不当な競争をする事を防ぐためであった。ComcastはHuluの株主になったが、その経営には参加出来ない。また、Netflix等のOTT事業者と多チャンネルサービス事業者に対して異なる契約料金を求める事も出来ない。さらに、NBCUniversalと配信事業者の配信契約内容は厳しくチェックされている。しかし、これらの条件は2018年1月から失効をし始め、2018年9月にはすべての条件が無くなる。ComcastがNBCUniversalのネットワークを独占する等、既存の規制で禁止されている事は出来ないが、値上げ、配信契約内容の見直し等は自由に行なえ、さらにComcast自らNetflixに対応するSVODサービスを始める事も出来る。これに、ネットワーク中立性規制の撤廃もあり、Comcastに取っては嬉しい年になる。
しかし、買収条件が見直しされる可能性もある。もし、AT&TのTime Warner買収が独占禁止法違反であれば、ComcastのNBCUniversalの買収も違法であろう。Richard Blumenthal上院議員(民主党)等は司法省に対して、Comcastに対するの買収条件が正しかったかの調査を行ない、問題がある場合はComcastとNBCUniversalの解体も含めた決定をする事を求めている。
