失効するComcastへの規制

2011年に司法省がComcastによるNBCUniversalの買収を認めた際、司法省は150以上の条件を付けた。条件の一部は低価格のブロードバンドサービスを提供する等、通信事業に関する物であるが、その殆どはNBCUniversalのコンテンツ使い、不当な競争をする事を防ぐためであった。ComcastはHuluの株主になったが、その経営には参加出来ない。また、Netflix等のOTT事業者と多チャンネルサービス事業者に対して異なる契約料金を求める事も出来ない。さらに、NBCUniversalと配信事業者の配信契約内容は厳しくチェックされている。しかし、これらの条件は2018年1月から失効をし始め、2018年9月にはすべての条件が無くなる。ComcastがNBCUniversalのネットワークを独占する等、既存の規制で禁止されている事は出来ないが、値上げ、配信契約内容の見直し等は自由に行なえ、さらにComcast自らNetflixに対応するSVODサービスを始める事も出来る。これに、ネットワーク中立性規制の撤廃もあり、Comcastに取っては嬉しい年になる。

しかし、買収条件が見直しされる可能性もある。もし、AT&TのTime Warner買収が独占禁止法違反であれば、ComcastのNBCUniversalの買収も違法であろう。Richard Blumenthal上院議員(民主党)等は司法省に対して、Comcastに対するの買収条件が正しかったかの調査を行ない、問題がある場合はComcastとNBCUniversalの解体も含めた決定をする事を求めている。