ストリーミングでのVODは過去のテレビ番組を再利用するサービスとして期待された。Netflixがスタートした時点のコンテンツの殆どは数年前のTVネットワーク番組であった。HBO Max、Peacock等のTVネットワークのSVODサービス開始時には60年代の番組も含まれていた。しかし、Netflixはオリジナル番組に進み、TVネットワークのSVODからも古い番組は消えている。
古い作品がVODから消える理由の1つに脚本家、俳優等に対する二次利用料がある。印税は配信回数での契約があるが、ストリーミングでの二次利用は視聴可能にすることで発生する。視聴がゼロであってもVODで配信している間は二次利用料を払うことになる。古いコンテンツの二次利用の額は僅かであるが、塵も積もれば山となる。サービス開始時点ではライブラリーの規模を大きく見せるためにするために過去の番組も必要だが、新しい番組が増えると共に、視聴者が少ないコンテンツを置くことは無駄な出費になる。
SVODから消えた古い番組はFASTチャンネルで配信されるようになっている。1960年代のスパイ大作戦、弁護士ペリーメイソン等の専門チャンネルもある。VODとは違い、FASTでは配信期間は短くて良く、複数のシーズンを同時に配信する必要が無いので、二次利用料は少ない。また、期間中はFASTで流す以外、オンデマンドでも配信出来るので、効率的でもある。
