AT&TはHBOを変身させるか?
Netflixの競合と言うとAmazonとHuluの名前が出るが、Netflixの最大の競合はHBOである。HBO等のプレミアム(有料)チャンネルとNetflix等のSVODサービスは基本的に同じである。どちらもオリジナルコンテンツ主体の有料サービスである。プレミアムチャンネルは多チャンネルサービス上のサービスで、SVODはインターネットと言う違いはあった。しかし、今はHBO等をインターネットで利用する事が出来、NetflixをComcast等の多チャンネルサービス事業者のSTBで見る事が出来、この違いは消えている。NetflixがHBOの地位を奪い、ナンバーワンになった訳であり、NetflixはHBOを競合とし、警戒している。
ComcastはFox買収を諦める
ComcastはDisneyとFoxを奪い合うのは止め、Skyの買収に注力する。これは賢明な選択である。FoxをDisneyから奪い取る事が出来れば、Comcastの勢力は膨大なものになが、DisneyはそのSVOD戦略を成功させるためにはFoxの映画とドラマ系の多チャンネルサービスネットワークが必要であり、簡単には諦めない。Comcastの$650億のオファーに対して、Disneyは$713億でカウンターをした。さらに、Comcastが値段を上げてもFoxを手に入れる保証は無い。司法省は買収後にFoxの地域スポーツネットワークを手放すことを条件にこの買収を認めている。それに対して、Comcastのオファーを受け入れても、AT&TのWarnerMedia買収に反対している司法省がこれを認めない可能性があり、よほどの好条件でなければ、Fox株主はリスクの低いDisneyを選ぶであろう。
SinclairのTribune買収
AT&T/WarnerMedia、それにComcast/Disney/Fox/Skyの買収劇が注目を浴びて来たが、地上波放送の今後に取り、SinclairによるTribune買収も重要である。Sinclairはすでに全米で173のテレビ局を持つ放送会社の大手で、合併後は216局を持ち、その世帯リーチ率は66%を超える。Sinclairは次世代放送規格のATSC 3.0に積極的であり、この買収により広範囲でATSC 3.0を開始する予定である。Sinclair多チャンネル向けネットワークのTennis Channel、そしてTribuneはWGN America、それにFood Channelの30%を持っており、コンテンツ業界へのインパクトもある。
電子メディア接触時間
Nielsenの「Total Audience Report Q2 2018」が発表された(http://bit.ly/2AE5T1E)。2018年Q1における18歳以上の一日の平均電子メディア接触時間は11時間6分であった。年齢別では50歳から64歳が12時間50分で最も多く、18歳から34歳が8時間45分で最も少ない。その差は4時間である。18歳から34歳で最も多いメディア時間はスマートフォンでのウェブ、あるいはアプリ利用で2時間34分であった。50歳から64歳でもスマートフォンの利用時間は多く、2時間24分であるが、最も多いのはテレビ報奨視聴で6時間11分であった。18歳から34歳のテレビ視聴時間は2時間17分と少ない。この4時間の差が全体的なメディア接触時間の差になっている。
