Leichtman Research Groupの調査によるとSVOD利用世帯は2015年の52%から30%以上増え、69%になった。SVOD利用者の63%は複数のSVODを利用している。2015年では複数のSVOD利用世帯は38%であった。SVOD利用世帯の成人の30%は毎日利用をしている。SVODを毎日利用している人が最も多い年齢層は18から34歳で52%であった。34歳でから54歳では31%、55歳以上では11%であった。53%の世帯はSVODと多チャンネルサービスの両方に加入しており、25%は多チャンネルだけ、16%はSVODだけであった。Netflix加入者の28%はサービスを世帯以外の人と共有している。Hulu、Amazon Prime Videoのアカウントを共有している人はそれぞれ22%と10%であった。
SVODサービスの解約率は18%
Parks Associatesの調査ではSVODの解約率(ブロードバンド世帯中でSVODを解約した世帯率)は18%で、過去3年間で変化はない。平均的な加入期間は30ヶ月で、Netflix、Amazon Prime、Huluの3大サービスは安定性が高い。チャーン率(SVOD加入世帯中の解約率)は20%以上と高い。しかし、SVODの特徴は入ることも、止めることも簡単なことで、止めても、しばらくして再加入する事が多く、チャーンが多くても加入者は増えている。
RokuのAVODサービス
ストリーミング・プレーヤのRokuもビデオ配信の事業に参入している。Rokuは昨年の9月に自社のプレーヤとRoku内蔵TV向けにRoku Channelと言うAVOD(広告ベースのVOD)をスタートさせたが、8月にAndroid、iOS、ブラウザー、それにSamsungのスマートTVにも対応させた。Roku以外のストリーミング・プレーヤには未対応だが、ChromecastとAirPlayに対応しているので、Chromecast、あるいはApple TVにキャストする事が出来る。RokuがAVODサービスを始めている背景にはFire TVの登場によりAmazonに市場を奪われている事がある。Rokuのアクティブユーザの成長が鈍り始めている。Rokuはデバイスの売上から、デバイスから課金、あるいは広告収入に転換して行く必要がある。Roku Channelを他のデバイスでも使えるようにする事で、広告収入が増え、さらにデバイスを売るためのプロモーション効果も期待出来る。

Roku
AmazonがAVODを計画
8月号でAmazonが広告付きビデオの無料配信を終了させた事を書いたが、これは新たに独立したAVOD(広告付きの無料VODサービス)を計画しているためかも知れない。噂ではAmazonは「Free Dive」と呼ばれるFire TV向けのAVODを開発している。Rokuが自社ストリーミング・プレーヤ向けにRoku Channelを提供している様にAmazonもFire TV向けのAVODを提供する。Fire TVは最も売れているストリーミング・プレーヤであるが、その利用者の多くはPrime Video加入者と思われる。無料のVODを加えることで、Fire TVをPrime Video加入者以外にも魅力的な製品にすることが出来る。
別のAmazon関連のニュースで、AmazonはDisneyのESPN部門の元エグゼクティブVPのマリー・ドナヒューをAmazon Sportsの社長として雇った。AmazonはABCのFox資産の買収後、手放す事を約束している地域スポーツネットワークの購入を検討しているとの噂がある。
NetflixはDisneyからヘッドハント
Disneyはもう1人のエグゼクティブをNetflixにもさらわれている。TVネットワークのエグゼクティブがビデオ事業に参入しているIT会社にヘッドハントされる事は珍しくないが、このニュースが注目されたのは、ヘッドハントされのが、コンテンツ制作ではなく、Disneyのグッズのライセンシング、マーチャンダイジングのヘッドであったことだ。クリスティー・フレッチャーはNetflixの新しいコンシューマ製品部門でNetflixのオリジナル番組をベースにしたグッズ等の開発を担当する。
