Comcastはアトランタ州オーガスタ市の数十の世帯で、「Xculibur」のコードネームで次世代プラットフォームのテストを行っている。Xculibur(Xfinity Spectrumとも呼ばれている)には、2つの大きな特徴がある。1つは、そのユーザインタフェース(IPG)である。インタフェースは、これまでのIPGのTV番組表形式からグラフィカルになっているだけでなく、検索が容易になり、また、パーソナライズ、レコメンデーション、視聴/検索経歴、ウェブアプリケーション(ニュース、Facebook、Pandora等)の実行等が可能になっている。MyTVと呼ばれる、「ホームページ」は視聴者が自分の好みの番組、俳優、スポーツチーム等を指定し、カスタム化をする事が出来る。Comcastは、Cable ShowでFacebookとの協力を発表し、Facebookとナビゲーションを融合したアプリケーションをデモした。このアプリケーションは、Facebookの仲間が好きな番組を表示し、自分の好きな番組をリモコンから「ライク」に投票する事等が出来る。
Cable Show 2011
ケーブルTV事業者の産業団体のNational Cable Telecommunications Association(NCTA)の展示会、Cable Showがシカゴで開催された。展示した会社は前年(ロサンジェルス)より少なかったが、参加者数は、13,000人で2010年とほぼ同じであった。
NCTAは2001年にNational Cable Television Associationから、現在のNational Cable & Telecommunications Associationに名前が変わっている。ケーブルTV事業者は、ケーブルモデム、電話サービス等も提供し、テレコム事業者になっているが、そのサービスの中心は依然としてテレビであった。しかし、TV Everywhere、それにiPadへの配信で明らかになっている様に、ケーブルTV事業者はテレビだけでなく、多様なディスプレイのサポートを進めており、Cable Showではそのトレンドがより明らかになった。
地上波は不要になっているか
家電メーカーを代表するConsumer Electronic Association(CEA)は1,256人を対象に行った電話調査の結果として、TV視聴を地上波の直接受信のみに頼っている世帯はTV視聴世帯の8%、900万世帯でしかないと発表した。CEA会長のシャピロ氏は大きな無線帯域をテレビ放送専用に使うのは、経済上の意味が無くなっているとし、議会に対して放送帯域の再編成を進める事を求めた。
TV、インターネットビデオの視聴
Nielsenの発表した2011年第1四半期の視聴者調査の結果では、既存のTVの視聴、インターネットビデオの視聴、そしてモバイルビデオの視聴はすべて増えている。既存のTV視聴時間の増加は0.2%だが、時間にすると22分であり、決して小さな増加ではない。
Huluが売りに出る?
LA Timesは、Huluがその身売りの可能性を検討するために、投資銀行のGuggenheim PartnerとMorgan Stanleyを雇ったと報じている。Huluがスタートした時点での価値は10億ドルで、昨年にIPOを検討していた時点では20億ドルの価値と言われていた。昨年の売り上げは2.6億ドル、今年は5億ドルの売り上げと推定されており、売りに出るなら25億ドル程度になるであろう。しかし、なぜ売ることを検討しているのか? LA Timesの報道の直前に、Wall Street紙は匿名の会社が、Hulu購入の意図を示したと報じており、これが1つの切っ掛けになったと思われるが、それだけではないであろう。
