合法なオンラインでの地上波再送信

超小型のアンテナを加入の数だけ設置し、1対1の配信するする事でインターネットで合法的に地上波の再送信を行おうとしているAereoが話題になっているが、Skitterは、地上波局と契約し、合法なインターネットでの地上波再送信をポートランドで開始した。Skitterはポートランドの地上波局と配信契約を結び、約10の局の番組を月額$12で提供している。サービスはAereoと同様にDVR機能を持つ。SkitterはRoku、WD TV等のストリーミングSTBへのアプリケーションを提供している。

SkitterはIPTVサービスを開始している中小電話事業者向けにコンテンツを提供する会社としてスタートした。同社は、コンテンツを集め、それをCDNで中小電話事業者に提供しており、そのサービスの一環として、地上波再送信の契約を幾つかの地域で結んでいる。同社が、インターネットで地上波再送信を提供出来るのは、契約のある地域に限定されるが、再送信契約があり、合法的なサービスになる。

モバイルDTVの動き

モバイルDTVにここ1年間は大した進歩が無かったが、NABで幾つかの発表があった。モバイルDTVは2つのグループに分かれて進み始めている。1つは、3つのネットワーク(Fox、ION、NBC)それに9つの放送局会社(Belo Corp., Cox Media Group, E.W. Scripps Co., Gannett Broadcasting, Hearst Television Inc., Media General Inc., Meredith Corp., Post-Newsweek Stations Inc., Raycom Media)が作ったMobile Content Venture(MVC)だ。MVCにはその後、ABC、CBSも加わり、大手TVネットワークが全て参加している。
もう1つのグループはMobile500と呼ばれるグループでMCVには参加していない中小規模の放送局で構成されている。MCVはコンテンツ側が主体であり、参加している局数は70局程で、全米TV世帯のカバー率は50%程度である。これに対してMobile500には430以上の局が参加し、TV世帯のの94%をカバーしている。

MCVはそのサービスのブランド名をDyleと決め、最初の携帯電話事業者としてMetroPCSとの契約をしている。Dyleのサービスは2012年に立ち上がる予定である。Dyleは有料コンテンツの配信も検討しているが、最初は、地上波番組の再配信でスタートをする。NABでは、Samsungのタブレット、LGのスマートフォン、それにiPad向けチューナを使ってのデモを行っていた。

Dyleのデモは、単なる放送であったのに対して、Mobile500はiPadへのチューナとアプリケーションを使い、放送番組の巻き戻し、ストップ、早送り等の機能、DVR(録画)機能、Twitter等とのインテグレーション、インターネットで配信されるビデオのサポート等、Dyleより進んだサービスのコンセプトををアピールしている。Mobile500も今年中にサービスを立ち上げる予定だが、まだ、携帯電話事業者のパートナーは無い。放送規格は、DyleとMobile500は同じであるが、Mobile500のDVR機能は独自の仕様である。このため、Dyle向けのチューナを使って、Mobile500のアプリケーションを走らせることは現状では出来ない。

EchoStarがケーブルTV STBから撤退

Dish Networkの技術部門の子会社のEchoStar社は発表をしたばかりの中小ケーブルTV事業者向けのSTBとアウトソーシングサービスから撤退をした。EchoStar社はAriaと呼ばれる中小企業向けのソルーションを発表していた。AriaはケーブルTV事業者に対してコンテンツの配信を行うだけでなく、QAMとIPのハイブリッド型のSTBを使い、VOD、それにクラウドベースのDVRのサービスを提供する予定であった。72万の加入者を持つ、CableOneがAriaを使ったテストを行う予定であった。しかし、2月にCableOneは期日に間に合わなかったとしてEchoStarとの契約を解消していた。

しかし、これでEchoStarのSTB事業計画がすべて無くなった訳ではない。同社はDish向けのSTBを開発する以外に、カナダのExpressVuにもSTBを提供している。さらに、3月にドイツのケーブルTV事業者のUnitymediaと契約もした。同社は、BroadcomとSTB向けのチップにSling技術を統合する事で契約している。多チャンネル事業者は、そのコンテンツをTV以外に提供する方法として、Slingに関心を示している。Time Warner CableはそのDOCSIS 3.0に契約した加入者にはSling Boxを無料で提供している。Sling Boxを提供する事は製品コスト、それにサポート上の負担が多く、Sling機能を内蔵したSTBに対する関心は高い。

EchoStarはまた、5月にイギリスでFreeview向けの500 GB HDDを内蔵したDVRを発表した。EchoStar HDT-610Rの特徴は14ミリと言うその薄さである。

D-LinkのOTT-V STB

D-Linkは$59.99の低価格なOTT-V向けSTB、MovieNite(DSM-310)を発表した。MovieNightは非常にシンプルな製品で、Netflix、Pandora、Vudu、YouTubeに対応している。リモコンにそれぞれのボタンがあり、簡単に操作出来るが、新しいアプリケーションを使いする事は出来ない。価格的には、Roku 2 HD($49.99)より高いが、Roku 2 HDは720pであるのに対して、MovieNiteは1080pに対応している。D-Linkは、2010年にソーシャルネットワーク等、高度な機能を持つBoxee Boxを発売したが、成功しなかった。Boxeeは、その利用者は200万人と発表しているが、その殆どはコンピュータ向けのアプリケーションで、同社のツイートではBoxee Boxの利用者は20万人でしかない。

TwitterがHotspots.ioを買収

Twitterがソーシャルメディアの分析会社のHotspots.ioを買収した。Hotspots.ioはインターネットビデオのパーソナル化をするMoki.tvとして設立した会社である。Twitterの広告収入は2011年で1.4億ドルで、eMarkerは2012年には2.6億ドルに達すると予想をしている。広告収入を増やすには、トレンド分析が重要に成っている。ソーシャルメディアのトレンド分析をしている会社としては、Trendrr、Blufin Labd、Networked Insight、NMIncite(Nielsen)等がある。