MicrosoftとNBCのJVが解散

MicrosoftとNBCは1996年7月15日にMicrosoftとNBCはニュース向けのサイトとTVネットワークのJV、MSNBC(Microsoft – National Broadcasting Company)を作った。2005年にMicrosoftは、TVネットワークのMSNBC TVから撤退し、設立からちょうど11年後の2011年7月15日にMicrosoftとNBC Newsはウェブサイトのmsnbc.comのJVも解散した。msnbc.comのウェブサイトは無くなり、NBCNews.comがこれを引き継いでいる。NBC Newsのサイトは、msnbc.comであり、これまでは独自のサイトはなかった。2013年には、msnbc.comはMSNBC TVのサイトとしてリスタートする。msnbc.comはNBCの公式ニュースサイトであったのに対し、MSNBC TVは政治トークショー的な要素が強く、調和性がなかった。また、MSNのニュースサイトはこれまでmsnbc.comであったが、Microsoftは新たに独自の ニュースサイトを作ることになる。解散の条件としてNBCは、Microsoftに3億ドルを支払っている。

NBCはまた、Disney、Hearstと共同保有をしていたA&E Networksから手を引いた。NBCはその株(15.8%)をDisneyとHearstに30億ドルで売る。A&E Network、Biography、History、Lifetime等のチャンネルを持つ、A&E NetworksはDisneyとHearstがそれぞれ50%を持つ事になる。

新しいビデオレンタル会社

ディスク(DVD、Blu-ray)のレンタルの方法としては、店舗(Blockbuster)、郵便(Blockbuster、Netflix)、自動キオスク(Redbox)の3つの方法があるが、We Got Movieは、新たに家庭配達を使ったサービスを開始している。同社は月額$15の料金で、毎週4枚のディスクを家庭に配達する。配達は、郵便では無く、自社の車を使って行う。$25のサービスでは、ディスクは5枚に増え、さらに2リットルのソーダ、それにキャンディーかポップコーンが付く。また、$9、プラス配達料$2で、1回限りの注文も出来る。1回限りのサービスはディスク3枚にソーダとポップコーンが付きで、5日間借りる事が出来る。サービスはフィラデルフィアで始まっており、ニュージャージ、ペンシルバニア、バージニア、ノースカロライナ、ジョージア、フロリダ等に拡張する予定。

Googleの多チャンネルサービス

Googleがカンザスシティーで開始した光ファイバーサービスには、地上波再送信を含む、多チャンネルサービスが含まれている。多チャンネルサービスはGoogle Fiber+TVの月額$120のパッケージに含まれている。Google Fiberサービスに加入するには、$300の導入費が掛かるが、2 TBのHDD内臓のSTB、WiFi ルーター、それにNexus 7タブレットが含まれる。Nexus 7タブレットはSTBの操作に使うことが出来るが、Bluethoothのリモコンも含まれている。ブロードバンドの速度はシンメトリカルな1 Gbitで、TVサービスには160程度のチャンネルがあるが、現時点ではESPN、HBO等の主要なチャンネルが欠けている(Googleはまだコンテンツ事業者と交渉中との事)。その他、1 TBのクラウドソトーレッジ(G Drive)が無料で付いてくる。

TVサービスが不要な場合は、月額$70のサービスになる。$300の導入費には、WiFiルーターが含まれ、サービスには1 TBのG Driveが付いている。さらに、GoogleはDSLレベルのサービス(5 Mbps)を無料で提供する。無料のサービスを受けるにも$300の導入費が必要になるが、$25 X 12ヶ月間の分割払いも出来る。サービスは2012年9月から提供開始の予定。

加入世帯数報告

  • VerizonのFiOS TVへの加入者数は120,000世帯増えた。前年同期の増加は189,000世帯であり、増加は鈍っている。FiOS TVサービスの加入者は約450万世帯になっている。FiOS TVは月額で$10から$15程度の値上げを第2四半期に行なっており、このおかげで同社の有線サービス収入は2.5%の増加をした。
  • AT&TのU-Verse TVへの加入世帯は150,000増え、総加入者数は415万世帯となった。しかし、AT&TはDSLサービスへの加入者を大きくと失っている。第2四半期では649,000のブロードバンド世帯を失っている。
  • Dish Networkは10,000世帯の加入者を失った。Dishは多チャンネルネットワークのAMCと喧嘩をしており、7月初めからAMCの放送を中止した。この紛争が、第3四半期にどのような影響を与えるかが注目されている。
  • ケーブルTV事業者、Dishが加入者を失っている間もAT&T、Verizon、それにDirecTVも加入者を増やしてきたが、第2四半期に56,000世帯を失った。しかし、同社の南アメリカ事業は好調に加入者を増やし、910万世帯に達した(前年同期は670万世帯)。
  • Comcastは176,000世帯のケーブルTV加入者を失ったが、ブロードバンドサービスへの加入者は156,000世帯増えた。ケーブルTV加入者の減少は前年同期の238,000世帯から減っている。Comcastはまた、そのクラウド技術を採用したケーブルTVサービスのX-1をボストンに続き、アトランタでも開始した。
  • ケーブルTV事業者としては第2位のTime Warner Cableは130,000世帯を失い、加入者数は1230万に減った。TWCの前年同期の加入者数は1250万世帯であった。TWCは、Comcastが開始したX-1と同じようなQAMをIPにトランスコード出来るSTBの導入を予定していると発表した。

Dishがアドレッサブル広告を開始予定

DBS事業者のDish Networkは今年の第4四半期から視聴世帯の属性により、異なる広告の配信が出来るアドレッサブル広告を全米で開始する。Dishは2011年10月からGroupMとの協力で、25地域の700万以上の世帯を対象にアドレッサブル広告の機能をテストして来た。テストは12のブランドとの協力で行われている。参加しているブランドは発表されていないが、Dishの広告販売のウェブページにはMicrosoft、Purina、Mercedes Benzの名前が出されている。第4半期からのサービスは、Starcom MediaVest Groupとの協力で行われる。挿入システムにはIndivi Technologiesが採用されている。IndiviにはDishの他、Google、GroupM、Motorola、NBC、Verizon等の会社が投資をしている。

アドレッサブル広告は、Cablevisionがニューヨークで2010年末から開始しているが、全米でのサービスはこれが初となる。