国際: インターネットTV

  • イギリスのBSKyBが開始したOTT-VサービスのNOW TVがYouViewで提供開始になった。YouView対応のTV/STBからNOW TVへのアクセスが可能になる。NOW TVは、BSkyBが衛星放送で提供しているSky Movieに月額15ポンドで加入する事が出来る。NOW TVはまた、コンピュータ、iPhone、iPad、一部のAndroidデバイス、に加え、Xbox 360からもアクセス可能になっている。
  • イギリスとアイルランドにおけるNetflixの加入者数が100万人を超えた。
  • イギリスのArqivaは、インターネット対応のFreeviewデバイス上でOTT-Vサービスを提供しているConnect TVを買収した。Connect TVは約70のチャンネルを提供している。アメリカで、セカンドスクリーンのアプリを開発しているConnecTVとは無関係。
  • ドイツでHuluライクなサービスがスタートする可能性は殆ど消えた。ドイツの放送事業者のRTLとProSiebenSat.1は、Huluの様なサービスを共同で作る予定であったが、このジョイント・ベンチャーはすでに強力な2社の地位をさらに高めるとして連邦レベル、それに地域レベルの両方で拒否された。
  • ベルギーのオランダ語放送事業者のVRT、VMMa、それにSBS Belgiumは共同で、HuluライクなキャッチアップTVのポータルを作ることを進めている。
  • ベルギーのBelgacom TVはマルチスクリーンサービスを開始し、30チャンネルをコンピュータ、スマートフォン、タブレットから視聴可能にした。BelgacomはこのサービスをTV Overalと呼び、そのIPTV加入者には無料で提供している。BelgacomのIPTVサービスに加入していない世帯はTV Overalだけを月額4.95ユーロで受けることが出来る。
  • ドイツで9月にSonyがGoogle TVを199ユーロで発売開始する。SonyのNSZ-GS7は6月にイギリスで発売が開始された。

DirecTVとViacomの争い

多チャンネルサービス事業者は、コンテンツ事業者(多チャンネルネットワーク)に対して送信料を払っている。この送信料を巡る争いは年々加熱している。最近では、DirecTVがAMCと喧嘩し、DirecTVはAMCのチャンネルの放送を7月初めに停止している。ComcastとTennis Channelは1年以上の争いをしており、FCCの裁定までに発展している。

7月中旬には、2000万世帯の加入者を持つ全米で2位の多チャンネル事業者のDirecTVとMTV、Nickelodeon、Comedy Channel等の17の多チャンネルネットワークを持つ大手コンテンツ事業者のViacomが送信料の争いを始め、DirecTVはViacomの全17チャンネルの放送を中止した。DirecTVは、Viacomは30%近い値上げを要求し、$10億ドルの契約を求めていると語っていた。これに対して、ViacomはこれまでのDirecTVとの契約は業界の平均以下であり、不当な料金は求めていないと反論した。2社は、プレスリリースだけでなく、ソーシャルメディアも使った争いをした。

NBCUniversalのオリンピックIP配信

NBCUniversalは合計で3500時間以上の全競技をインターネットで配信している。NBCUniversalは、その地上波ネットワークのNBC、多チャンネルネットワークのNBC Sports、MSNBC、CNBC、それにBravoでオリンピックの中継を行うに加え、多チャンネルネットワークでのオリンピック中継すべて、それにテレビでは中継されないゲームをインターネットで配信をしている。地上波のNBCのオリンピック放送はIP配信されていないが、試合の中継部分は、Gold Zoneと呼ばれるネット専用のチャンネルで配信されている。

ネットでの配信はPCからブラウザーを使い見ることが出来るだけでなく、Android、それにiOS向けのアプリがあり、スマートフォン、タブレットから見ることも出来る。しかし、インターネットでの配信は全て多チャンネルサービスへの加入が条件になっ
ている。

TV Everywhereの自動認証

今回のNBCUのオリンピック中継もそうだが、TV番組のインターネット配信を見る条件として、多チャンネルサービスへの加入が条件となるTV Everywhereのコンセプトの採用が増えている。問題は、認証の手間である。利用者は、多チャンネルサービスに加入しているとの認証を得なければならない。多チャンネルサービスを止める可能性があるので認証は定期的に行う必要がある。Comcastは同社のブロードバンドサービスにも加入している世帯に限って、自動認証の機能をオリンピック配信で使っている。認証のリクエストが入ると、Comcastはその利用者のIP番号を調べ、それが自社の物であれば、それが割り当てられている加入者がケーブルTVにも加入しているかを素早く検索し、認証をする事が出来る。

モバイルDTV対応のスマートフォン

MetroPCSがアメリカで初のモバイルDTV対応のスマートフォン、Samsung Galaxy S Lightray 4Gを$459で発売開始した。MetroPCSはモバイルDTVをベースにしたDyle TVに協力している唯一の携帯電話事業者である。Dyle TVはすでに45地域でサービスをが開始している。iPad向けのチューナアダプターが発売されているが、利用者はまだ少ない。