NBCUniversalのオリンピックIP配信

NBCUniversalは合計で3500時間以上の全競技をインターネットで配信している。NBCUniversalは、その地上波ネットワークのNBC、多チャンネルネットワークのNBC Sports、MSNBC、CNBC、それにBravoでオリンピックの中継を行うに加え、多チャンネルネットワークでのオリンピック中継すべて、それにテレビでは中継されないゲームをインターネットで配信をしている。地上波のNBCのオリンピック放送はIP配信されていないが、試合の中継部分は、Gold Zoneと呼ばれるネット専用のチャンネルで配信されている。

ネットでの配信はPCからブラウザーを使い見ることが出来るだけでなく、Android、それにiOS向けのアプリがあり、スマートフォン、タブレットから見ることも出来る。しかし、インターネットでの配信は全て多チャンネルサービスへの加入が条件になっ
ている。

利用者は最初にビデオをアクセスする時点で多チャンネルサービスへの加入を証明する必要がある。利用者は先に加入している多チャンネル事業者を選び、そのユーザ名とパスワードを入力する事で、認証を得られる。すぐに多チャンネル事業者ユーザ名とパスワードを得られない可能性があるので、4時間の猶予があり、認証無しで視聴をスタートを出来るが、認証登録をその間にしないと、4時間後に配信は中止になる。競技の中継以外、ニュース、ハイライト、選手の紹介のビデオも配信される。同時に複数の競技が行われる陸上、体操では複数のカメラが設置され、競技を選ぶことが可能になっている。NBCUは配信技術にAdobeを採用しており、多チャンネルサービスへの加入認証にもAdobe Passが使われている。配信のインフラは、Google(YouTube)が提供をしており、Googleはパートナーとして、YouTubeでNBCのオリンピック中継をプロモートしている。

インターネットでの配信には、NBCUniversalのいずれかのチャンネルの放送、それに各競技の中継がある。放送の配信には解説が入るが、個々の競技の配信には解説は無く、会場の音だけが聞こえる。詳しくない競技では無いが起きているが分かり難いが、不要な解説を聞きたくない場合には便利でもある。ウェブページにバナー広告がある。フルスクリーンでもバナー広告が入る。また、再生の開始時に必ずビデオ広告が挿入される。TV放送の中継の場合、TVで放送されている広告はカットされ、終わった試合はオンデマンドでも配信される。オンデマンドでも、再生開始時に広告が挿入される他、大幅な早送りをした場合にも広告の挿入がある。

タブレット、スマートフォン向けには、IP配信用のNBC Olympics Live Extraのアプリに加え、セカンドスクリーンアプリのNBC Olympicsが提供されている。NBC Olympicsにもハイライトビデオ等があるが、このアプリの目的はTV中継時のセカンドスクリーンであり、ソーシャル・ネットワークとのインテグレーション、クイズ、投票、選手の紹介等の機能を提供する。ソシャルネットワークのパートナーとしてはFacebook、Twitter、Googleが主要だが、Shazam、Instagram、Tumblr、GetGlueとも協力をしている。
オリンピックのIP配信の利用促進のためにNBCUniversalの親会社のComcastは、2週間の間、そのWiFiホットスポットを無料で、Comcastユーザ以外でも利用可能にする。

TechBargains.com

TechBargains.comが7月に行った調査では圧倒的に多く(94%)はロンドン・オリンピックを見入るがマルチデバイスでの視聴予定も多く、45%はラップトップ、39%はデスクトップで見ると答えている。タブレットは31%、スマートフォンは27%であった。タブレッドで見ると答えたのは30歳~39歳、それに40歳~49歳がそれぞれ39%で高かった。16%は、ロンドン・オリンピックを見る為にデバイスを買うと答えている。これは、北京オリンピックの時の13%より多い。買う可能性が高いデバイスはTV(55%)で、2位はタブレット(40%)であった。3位はラップトップ(31%)、4位はスマートフォン(18%)、5位はデスクトップ(17%)であった。年齢的に最もデバイスを買う可能性が高いのは30歳以下で、21%が購入すると答えた。

オリンピック開始から5日後にNBCは、インターネットでの試合配信の利用状況を発表した。これによると、6400万のビデオストリームが配信され、これは、4年前の北京オリンピック時の182%増であった。IOS、Android向けアプリは600万以上のダウンロードがあり、モバイル端末(タブレット、スマートフォン)からのアクセスがストリームの45%を占めていた。