モバイルTV視聴者はライブを求める

Dyle TVを行っているMobile Content Ventureは、同社が委託して行った調査の結果を発表した。これによると、85%は過去1ヶ月以内にTVを見ており、68%は、モバイルデバイスからライブの放送を見ることが出来れば、TVをもっと視聴すると答えている。モバイルデバイスで見たい番組の種類はローカルニュース/天気が81%で、トップ、2位は映画(75%)であった。モバイル放送をいつ見るかに対しては、暇つぶしが85%でい1位であった。
この調査結果は、http://www.dyle.tv/assets/Uploads/DyleReport.pdfにある。

Dyle TV

Aereoが配信許可を得る

インターネットで地上波を再送信しているAereoに対する訴訟でニューヨーク地域裁判所は、ABC、NBC、CBS、Fox等の放送局側が求めていた配信停止要求を却下した。放送局、ネットワークは同社が行っているサービスは著作権法に触れるとして訴訟を起こしており、判決が出る以前にサービスの中断をする事を求めていた。裁判所は、サービスが引き続き行われ、それが違法と判断されたた場合、放送局側に大きな危害を与える事は認めたが、AereoのサービスはCablevisionのRS-DVRと同等であり、放送局側が裁判で勝つ可能性は低く、この要求は不適当だと判断した。放送局側はこの判決を控訴する。

この決定を受け、Aereoはより積極的にそのサービスを販売するための価格戦略を発表した。これまでのAereoの価格は40時間の録画付きで月額$12であった。Aereoは、録画時間が20時間で、月額が$8のプランに加え、年間で$80(40時間の録画)のプランも発表した。さらに、サービスを試してみたいは、あるいは短期的にしか必要ない人のために、1日、$1、それに1時間に限って無料のプランも発表した。Aereoはニュースとしてた大きな話題になっているが、加入者数は3500人程度でしか無い。

FilmOnのAereoライクなサービス

Aereoの前にFilmOnがインターネットを使った地上波の再送信を始めた。同社は、インターネットでの地上波の配信は、ケーブルTVと同様に合法であると主張した。しかし、ケーブルTV事業者に地上波再送信の権利があるのは、再送信義務があるからで、地上波の再送信義務の無いインターネット事業者にも再送信権利があると言うのは理論の飛躍である。ネットワークは、FilmOnを訴え、裁判所はそのサービスを停止させた。FilmOnは、160万ドルを支払い事で、ネットワークとの裁判を和解した。しかし、FilmOnは地上波のインターネット配信を諦めた訳ではない。同社は、ネットワークと和解をした事を発表すると同時に、すでに250万の小型アンテナで構成されているアンテナアレーを設置しており、Aereoと同様なサービスを開始すると発表した。

どこでサービスを開始するかは発表されていないが、ロサンジェルスと想像される。面白いことは、FilmOnは、FilmOn TVと呼ばれるチャンネルを作っており、ロサンジェルスのKHIZ(64チャンネル)が放送する契約を結んでいる。FilmOn TVは、LAのローカルチャンネルとして、Time Warner Cable、Dish、DirecTVが再送信をする。

字幕のクラウドソーシング

インターネットで配信されるビデオコンテンツに字幕を付けることを要求する規制は、コンテンツ、それにサービス事業者に負担を与える。テレビ番組に対してはすでに字幕規制があり、インターネット配信でもそれを使うことが出来る。しかし、すべてのテレビ番組に字幕があるわけでは無い。字幕規制の前に制作された番組には字幕はない。Netflixを含め、古い番組を配信する機会が増えており、これらにも字幕を付けていく必要が出てくる。また、テレビ番組以外のビデオコンテンツにも字幕の要求は追加されていく。GoogleはYouTubeで自動字幕の技術をテストしているが、精度は高くない。

Netflixは、字幕会社のAmara(元Universal Subtitles)と共同でクラウドソーシングを使った字幕制作のテストを開始した。Netflixは限られた人数のボランティアを使い、80年代の漫画番組、古いTV番組に字幕を付けていく。Amaraはクラウドソーシングの字幕サービスをAl Jazeera、PBSのNewsHour、オンラインのKahn Academy等で使っているが、ドラマ等のコンテンツに使った事は無く、NetflixはこのコンセプトがTV番組を含めた長編のコンテンツでも使うことが出来るかをテストする。

クラウドソースの字幕は、海賊版のビデオでは以前から行われている。例えば、日本のドラマ等には公式の英語字幕が無いが、ファンにより数日間で字幕が付けられていく。クラウドソーシングが複数の人が参加する事で、短時間で出来るメリットがあるが、複数の人たちが統一した文章、用語を使う事に問題がある。

HuluがBBCと共同制作

オリジナルコンテンツに力を入れ始めているHuluは、イギリスのBBCとTV番組の共同制作を行う。共同制作をする番組は「The Thick of It」で、今年で4年目の政治コメディーである。Huluは、The Thick of ItをBBCがイギリスでの放送と同時にアメリカで配信を開始する。アメリカでは、The Thick of Itの放送は多チャンネルネットワークのBBC Americaが行なっているが、4シーズン目の放送は来年からなので、Huluでの配信がBBC Americaでの放送より先になる。Huluは、The Thick of Itの最初の3シーズンの全エピソード、それに2つの特別エピソードのアメリカでの独占配信権も得る。Huluの投資額は発表されていない。