Aereoの先手攻撃

放送局とネットワーク事業者は、Aereoが行なっているインターネットでの地上波再送信は違法だとして訴えており、法廷に事前の差止め命令を出すことを求めたが、これはすでに却下されている。原告はこの差止め却下に対して控訴はしていないが、Aereoは先手を打ち、控訴裁判所に対して、地域裁判所の差止め命令を支持する事を求める弁論趣意書を提出した。Aereoは同社のサービスはCablevisionのRS-DVRと同様であり、合法なサービスだと主張している。家電業界団体のCEA(Consumer Electronic Association)は、法廷に対して、Aereoの味方をする書面を提出した。CEAの他、CCIA(Computer and Communications Industry Association)、Internet Association、それにPublic KnowledgeがAereoの支持を発表している。

別のAereoの話題で、同社はスマートフォンとタブレットだけでなく、コンピュータのブラウザーのサポートも開始した。Aereoのサービスは現在、ニューヨーク市で提供されており、28の地上波チャンネルをインターネット経由で視聴をする事が可能。月額は$8だが、サービスは現在、テストと言うことで無料で提供されている。

NBCがレトロのサブチャンネルを開始

NBCネットワークが保有するNBC局はそのサブチャンネルとしてレトロな番組を放送するCozi TVを来年1月からスタートする。NBC局はこれまで、サブチャンネルとして、24時間のエンターテイメント系ニュースのNonStopを放送してきた。Cozi TVは、ローンレンジャー、ラッシー、チャーリーズ・エンジェルズ等の番組を放送する。古い番組を専門としているサブチャンネルとして、Weigel Broadcastingが持つMe-TVそれにTribune社のAntenna TVがある。

RedboxがUltraVioletに参加

BBC Worldwideは、DECEのUltraVioletをサポートする最初のアメリカ以外のコンテンツ事業者になった。BBC WorldwideはクリスマスにまでにDoctor Whoシリーズ7、パート1を含め4つの番組をDVDで販売し、UltraVioletの認証を使い、購入者はTime WarnerのFlixsterのサイトからのアクセスする事が出来る。BBC Worldwideは、アメリカでDVDの販売は行なっているが、デジタルコンテンツに関しては、すべてシンジケーションであり、BBC Worldwide自体ではコンテンツ配信はしていない。

加入者の増減

AT&TのU-verse全体(TVとブロードバンド)の加入者数は、第3四半期末で740万世帯に達した。U-verse TVへの加入者は198,000世帯増え、430万世帯となった。第3四半期のU-verse TVの新規加入者で、U-verseブロードバンドにも加入した世帯は90%であった。AT&Tによると、U-verse TV加入者の4分の3はトリプル、あるいはクアッドプレイの利用者で、トリプルプレーでのARPUは月額$170であった。

VerizonのFiOS TVへの加入者は第3四半期で119,000世帯増え、460万世帯となった。Verizonは第3四半期にFiOS TVの料金値上げをしており、それが加入者の増加を減らしたが、同社は第4四半期に150,000から170,000世帯の増加を予測していると発表している。

Comcastは第3四半期で117,000世帯の加入者を失った。前年同期の減少は165,000で、加入者の減少は29%減ったことになる。Comcastの今年の9ヶ月の加入者減少は330,000で、前年同期の442,000から10万世帯以上減っている。第3四半期末でのComcastのケーブルTVへの加入者は2200万であった。同社のブロードバンドサービスへの加入者は増えており、1900万世帯に達している。

TWCのIP STB

Time Warner CableはフルIPのSTBに対するRFQ(見積依頼)をベンダーに送っている。RFQを送ったベンダー名は公開されていないが、現在のTWCの主要STBベンダーはSamsungとCiscoである。TWCは、4社程度のベンダーを選び、フルIPのSTBの導入は2013年後半からとなる。RFQの内容は不明だが、IP STBはComcastのXI3と同様に宅内でQAMをIPに変換するゲートウェイと一緒に使われるものとなると予想されている。しかし、TWCはタブレット、コンピューター向けにIPでのサイマルキャストも行なっており、IPでの伝送も広げていく可能性もある。RFQでは、ComcastのIP STBのRDK(Reference Design Kit)のライセンスを条件として求めており、TWCもComcastのRDKの採用をする方向で進んでいるようだ。

ComcastのRDKを機会にアメリカのケーブルTV向けSTB市場参入を狙っている会社に韓国のHumaxがある。HumaxすでにComcastのRDKをベースにしたIP STB、それにQAMベースのDTA(Digital Terminal Adapter)を作り、Comcast等の事業者にアピールをしている。現在のHumaxのアメリカでのSTBの事業のほとんどはDirecTVから来ている。