新製品: Boxee TV

インターネットビデオSTBのBoxee Boxを販売しているBoxeeは、Boxee Boxの発売を停止し、新製品のBoxee TVを発売した。Boxee TVもインターネットビデオの再生機能を持つが、Boxee Boxとは待った違った製品であり、Boxee Boxの特徴であったメディアプレーヤのBoxeeソフトウェアも使っていない。Boxee TVは、ATSCチューナを内蔵し、地上波放送の視聴が可能であり、また、月額$10でDVRサービスを利用できる。Boxee TV自体には録画は出来ないが、番組はBoxeeのクラウドに録画される。クラウドでの録画容量は無制限である。Boxee TVは2つのチューナを内蔵している。クラウドに録画した番組は、Boxee TVで再生出来るだけでなく、コンピュータ、タブレット、スマートフォンからも再生出来る。Boxee TVソフトウェアは全く新しいもので、オープンソースのXBMCをベースにしていたBoxeeソフトウェアとは全く異なる。Boxeeは今年の2月に、コンピュータ向けのBoxeeソフトウェアの配布を止めている。

Boxee TVは、Boxee Boxの様にNetflix等のインターネットビデオの再生も出来るが、アプリケーションはNetflix、Vimeo、Vudu、YouTube、Pandoraに限られている。アプリケーションは増えるが、Boxee Boxの様に数多くのアプリを提供する事は無く、主要なサイトに限定される。

Boxee TVの価格は$99で、Roku、Apple TVと同等の価格である。ATSCチューナを持っているが、Rokuの様な豊富なチャンネル(アプリ)は無い。DVRの料金は$10で、先月発売されたSimple.tvの年間$49より遥かに高いが、TiVoよりは安い。しかし、TiVoではケーブルTVの録画も出来る。TiVo、Simple.tvの録画容量はHDDに限定されるが、Boxee TVの録画容量に制限は無い。Boxee TV、Simple.tvは共にタブレット等への番組配信機能を持つ。TiVoでの可能だが、別途TiVo Streamの購入が必要になる。

Boxee TVは、Wal-Martと独占販売の契約を結び、Wal-Martの全米3000の店舗で発売になっている。DVRサービスは現時点では、ニューヨーク市、ロサンジェルス、シカゴ、ダラス、ヒューストン、アトランタ、フィラデルフィア、ワシントンDCに限られている。他の都市でのサービス開始は2013年1月以後になる。Boxee TVは、Boxee Boxと同じにD-Link社が製造をしている。

Slingの新製品

プレースシフト・コンセプトのパイオニア、Sling(EchoStarの子会社)が2つの新製品を発表した。1つはSlingbox 350で、こまでのSling Soloに代わる、定価$180のエントリーレベル製品である。Slingbox 350は、HDに対応しているが、DVRとの接続はコンポーネント端子で行う。ハイエンド($300)のSlingbox 500はパススルーのHDMI端子を持ち、Google TVと同様にDVRとテレビの間につなぐことが出来る。Slingbox 500は、これまでの機能(DVRに録画した番組、あるいは放送中の番組をコンピュータ、タブレット等にストリームする)に加え、アンドロイド、iOSのスマートフォンにある写真をテレビに映す機能(SlingProjector)を持っている。現在は、静止画だけだが、ソフトウェアアップグレードでビデオにも対応し、スマートフォン上のコンテンツだけでなく、USBストーレッジからのコンテンツもTVで再生する機能も加わる。

HDMIのサポートはSlingの接続を簡単にするが、問題もある。多くの多チャンネル事業者はHDMIからの信号をHDCPで保護をしているので、HDMIでは使えない事が多い。Slingbox 500はソフトウェアのアップグレードでメディアプレーヤの機能を持つが、Netflix等のOTT-Vには対応していなく、コンテンツは多チャンネルサービスが提供するものに限られる。Simple.tv、Boxee TVの様にATSCチューナは無いのでSlingboxには、STB(DVR)が不可欠である。

Rokuが検索機能を提供

Rokuには数多くのアプリがあり、膨大な数のビデオにアクセスが可能であるが、検索はそれぞれのアプリ内での機能であり、見たいコンテンツがどのサイト(アプリ)からアクセス可能かが分からないことが、大きな欠点である。RokuはRoku Searchと呼ばれる検索機能を最近追加した。検索が可能なコンテンツは、Netflix、Amazon、Vudu、Hulu Plus、Crackle、HBO Goが配信している物に限定されるが、130,000の映画タイトル、100,000人の俳優と監督名からビデオの検索が出来る。

TiVo: Midcontinentと契約

中小ケーブルTV事業者との契約を進めているTiVoは新たにMidcontinent CommunicationsにそのDVRを提供する事で合意した。Midecontinentalはミネソタ、ウィスコンシン、ノースダコタ、サウスダコダでサービスを提供し、295,000世帯の加入者を持っている。

TiVoはそのDVRに接続する事で、コンテンツをタブレット等にストリームする事を可能にするTiVo StreamをケーブルTV事業者のSuddenlink経由で提供する。SuddenlinkはStreamを提供する初めての事業者となる。$130で市販されているStreamをSuddenlinkは月額$10でリースする。

Dejeroのモバイル網を使ったENG

ミシシッピ、ジョージア、ケンタッキー、テネシー、ノースカロライナで地上波放送局を持つMorris Networksは、Dejero社が開発したLIVE+と呼ばれるモバイル網を使ったENG(Electronic New Gathering)のソルーションを採用し、衛星アップリンクのトラックを引退される。DejeroのLIVE+ 20/20送信システムは、LTE/4G/3G/WiFiに対応し、複数の回線を束ねる事で、HD画質のビデオをほぼリアルタイムで送る事が出来る。システムはブリーフケースの大きさで、30秒で送信準備をする事が出来る。また、LIVE+ Mobile Appは、iPhone、あるいはiPadの画面側と背面のカメラを同時に使い、レポーターがカメラマン無しでニュースの報道をする事を可能にする。