DirecTVは同時に5つの番組をHDで録画する事が出来るSTB、DirecTV Genieの提供を開始した。Genieは1 TBのHDDを内蔵し、HD画質で200時間の録画が出来る。GenieのミドルウェアはDirecTV独自の仕様で、Genie Recommendsと呼ばれるレコメンデーション機能を持ち、利用者の嗜好に合わせた番組を推薦する事が出来る。GenieはマルチルームDVRであり、Genie Miniと呼ばれるクライアントボックスを使う事で、他の部屋からGenieにアクセスをする事が出来る。Genieは、RVU Allianceのクライアント規格を採用しており、Genie Miniを使う事無く、RVU対応のテレビ等からアクセスをする事が出来る。現在、RVU対応のテレビはSamsungが提供している製品に限られている。Genie、Genie MiniはイギリスのPaceが製造している。
Netflixの収益が88%減少
Netflixは第3四半期にアメリカでのストリーミングサービスへの加入者を116万人増やし、海外での加入者を690,000人増やした。Netflixはアメリカでの加入者を今年中に700万人増やす目標であったが、まだその半分にも達して無く、この目標には達成できないことを認めた。ストリーミングサービス加入者はアメリカで2510万人、海外では431万人になった。ディスクレンタルサービスの加入者は630,000人減り、861万人であった。ストリーミングサービスへの加入者は増え、収入も10%増え、9.05億ドルになったが、収益は前年同期の62150万から88%減った760万ドルであった。ディスクレンタルの加入者は減っているが、収益に占める率はまだ48.2%もある。
国内での成長が鈍る分、海外での成長に力を入れているが、海外事業はまだ9200万ドルの赤字を出している。Netflixは10月にスウェーデンで、SVODのサービスを開始した。料金は1ヶ月、79クローネで、アメリカ、イギリス、それにスウェーデンのTV番組、映画を提供する。ディスクのレンタルサービスは提供されない。Netflixは今年中に他のスカンジナビア諸国でもサービスを開始する予定。
四半期業績の発表後、Netflixの株価が減り、Microsoft等の会社が買収を検討しているとのニュースが流れた。10月末には投資家のカール・アイカーンがNetflixの株10%を手にいれた。カール・アイカーンは、株価を安定させ、Netflixを売りに出させようとすると思われ、赤字の海外進出にブレーキをかけてくる可能性がある。
別のNetflix関連のニュースで同社とアメリカ聴覚障害者協会はマサチューセッツ市の法廷に対して和解案を提出した。案ではNetflixは2年以内にその100%のプログラミングに字幕を付ける事を約束している。アメリカ聴覚障害者協会は、字幕を付けるようにNetflixを訴えていた。
Crunchyrollがブラジルに進出
日本のアニメ、韓国のドラマの配信を専門としているサンフランシスコのCrunchyrollは、11月1日よりブラジルでもサービスを開始した。同社は、ブラジルは日系人が多く住み、日本のアニメがポピュラーな国であり、Crunchyrollの海外進出には適していると発表している。ブラジルにはNetflixも参入をしている。Crunchyrollは9月にその有料化加入者が10万人を超えたと発表している。
ソーシャルTV利用は38%
The Diffusion Group(TDG)が発表した調査結果では、ソーシャルTVに年2回以上参加しているのは、アメリカのブロードバンド利用者の内の38%であった。TDGは、ソーシャルTVをモバイルデバイス(スマートフォン、あるいはタブレット)を使い、視聴中のTV番組に関してコミュニケートするか、番組とインターアクトする行為と定義している。ソーシャルTVへの参加者の56%は18歳から34歳の層である。利用しているデバイスはスマートフォンが多く、スマートフォンをソーシャルTVに使っていると答えたのは87%で、タブレットと答えたのは42%であった。
TDGは、番組にしてコミュニケートする人たちをTalker、アプリを使い番組とインターアクトする人たちをEngagerと呼んでいる。Talkerの多くは女性で、平均年齢は37歳であった。これに対して、Engagersは男性が主体で、平均年齢は34歳であった。
ソーシャルTVのリーダーはTwitter
数多くのソーシャルTVアプリが登場しており、ドラマに関してはGetGlueでの会話がTwitterを上回ったとの発表もあるが、最大のソーシャルTVはやはりTwitterである。テレビで起きたことに関する会話の95%はTwitter上であり、アメリカのTwitter利用者の25%はTVを話題にツイートをしている。Twitterは当然、TVに力を入れており、TV部門を設けている。TwitterのTV部門の目的は3つある。1つは、TwitterをTV放送のコンパニオンとする事、2つ目はTwitterをTV番組の発見に使うことで、3つ目はTwitterの利用統計を新たな視聴統計に使う事である。
1つ目はすでに起きていることであり、Twitterに番組認識機能が加われば、さらに強力なソーシャルTVアプリになる。2つ目もすでに起き始めている。Twitterの利用者は、ツイートにより新しい、話題になっている番組を見つけている。Twitterで話題になる事はネタばれになり、視聴率を奪うとの意見もあるが、ロンドンオリンピックではその逆であった。試合が行われた時点で大きな話題になったゲームのプライムタイムでの再放送は、高視聴率であった。結果はすでに知っていても、人々はテレビで試合を見ていた。
3つ目は、テレビ番組の視聴データを集め、分析しているNielsen、SNSの話題分析をしているTrendrr、BlueFinにとっては脅威であろう。
