TVへのソーシャルメディアの影響

テレビの番組はソーシャルメディアの話題になる事が多いことから、ソーシャルメディアがテレビ番組の視聴を増やすと期待されている。しかし、ソーシャルメディアがテレビ視聴に与えている影響はあるが、大きい訳ではない。ビデオコンテンツの検索会社のDigitalsmithsが2013年第1四半期に行った調査では、Facebook、Twitter等のソーシャルメディアで話題になっている事がきっかけで、テレビ番組、あるいは映画を見たことがあるかとの質問に「Yes」と答えたのは19%でしか無かった。「No」は67%で、14%はソーシャルメディアを使っていないと答えた。また、回答者の75%は、テレビでどの番組を見ているかをソーシャルメディアに書き込んでいないと答えている。

ソーシャルメディアの調査会社のSocial Guide社を買収し、Nielsenは最近テレビの視聴率とソーシャルメディアの関連性のデータを発表した。これによると、シーズンの最初のエピソードでは、ツイートが8.5%上昇すると、18歳から34歳の層では視聴率が1%増える。35歳から49歳の層では、14%のツイート上昇が視聴率を1%増やす。シーズン中の番組では視聴率の1%、イコール、18歳から34歳の層ではツイートの4.2%、35歳から49歳では8.4%であった。

NetflixがFacebookにリンク

レンタルビデオに対するプライバシー法が改正された事で、Netflixが加入者の借りたビデオをFacebook等の第3者に提供する事が可能になった。3月からNetflixはFacebookへのリンクを希望する加入のレンタル情報を提供開始し、Facebookの友達に自分が見ている映画を知らせる事が可能になっている。Netflixは最初、そのウェブサイト自体でソーシャル・ネットワーク機能を持ち、友達と見ている映画のタイトルをシェアする事が出来た。しかし、Netflixの加入者間での共有ではNetflix自体のプロモーションにはならず、この機能は廃止された。しかし、Netflixはビデオレンタル事業者であり、加入者のレンタル経歴を公開してはいけないとの法があるために、Facebookとのインテグレーションは不可能であった。これ以外、ビデオレンタルのプライバシー保護法には、加入者が脱会した時点でレンタル経歴を破棄しなけれならないとの条項もあり、Netflixはこれを守らなかったとして、カリフォルニア州で訴えられ900万ドルで和解をしている。

別のNetflix関係のニュースで、同社はそのクラウドベースのサービスを向上させる企画を提供した人に10万ドルの賞金を与えるコンテストを開始した。コンテンストは2013年9月15日に終了する。Netflixが技術に対するアイデア募集をするのは初めてのことではなく、2009年にデータベースのフィルタリングに関するコンテストを実施している。

TiVo Miniが出荷開始

TiVoは、TiVo Premiere DVRをマルチルームDVR化するTiVo Miniの出荷を開始した。TiVo Miniは、TiVo Premiereとネットワークする事でDVRに録画したコンテンツに別の部屋からアクセスする事を可能にする。しかし、TiVo Miniは単なるDVRの子機ではなく、スタンドアロンのストリーミング・メディアプレーヤとして使い、Hulu Plus、Netflix等のOTT-Vサービスにアクセスする事が出来る。TiVo Miniの価格は$100で、Apple TV等と同様の値段であるが、利用するには$6の月間サービスに12ヶ月間加入する事をコミットをする必要がある。あるいは、$250でTiVo Miniを購入する事で終身メンバーになる事が出来る。

TiVo MiniはTiVoがそのウェブサイトで販売する以外、TiVoを導入しているケーブルTV事業者がレンタルする。Suddenlinkは、月額$6、あるいは$7でTiVo Miniを提供する。SuddenlinkからTivo Miniを借りている利用者は、TiVo MiniからSuddenlinkのVODにアクセスする事が出来るが、Netflix等にはアクセス出来ない。ComcastもTiVo Miniを持つComcast Xfinity TVの加入者に対して、そのVODへのアクセスを提供する。Comcast自体はTiVoのレンタルはしていなく、利用者は市販のTiVo Miniを使う事になるので、この場合はNetflix等へのアクセスは可能になる。

Rokuの新しいストリーミングプレーヤ

Rokuは新しいストリーミングプレーヤ、Roku 3を発表した。Roku 3のプロセッサーはRoku 2より高速になっているが、Roku 2との大きな違いはイヤフォンジャックをリモコンに搭載した事である。インタフェースも新しくなり、これまで横一列であったアイコンが、3列になり、縦にスクロールする。このインタフェースはRoku 3専用ではなく、Roku 2、それにStreaming Stickのソフトウェアも新しいインタフェースに更新される。Rokuは500万台のハードウェアが売れ、アプリ(チャンネル)の数は750を超え、2012年で10億時間のビデオがストリームされたと発表している。Roku 3は$100で販売される。

Rokuはまた、タブレット向けのセカンドスクリーン・アプリを開発している。Rokuは、スマトーフォン、タブレットをRokuのリモコンとして使うアプリを提供しているが、それ以上の機能は無い。Rokuには750以上の「チャンネル」があるが、Roku自体で自分の好みにあった新しいチャンネルを発見する事は困難である。セカンドスクリーン機能を使い、有料チャンネルへの申し込みを増やすことが出来れば、Rokuへの新しい収入になる。

マルチメディア・ゲートウェイ市場

ホームネットワークの普及、マルチルームDVRの需要等により、マルチメディア・ゲートウェイの市場が立ち上がり始めている。調査会社のHISによると、2015年にはマルチメディア・ゲートウェイの出荷台数は960万台になる。2011年の出荷台数は90,000台であった。
ImageCapture[04-05-2013-1]
HIS Screen Digest