Huluに何が起きている?

3月25日にHuluがその購入先候補との話し合いをしているとの報道があったが、その2日後にHuluはこれを否定した。しかし、Huluが同社の購入意思がある会社にコンタクトをしていたのは事実の様である。Huluは、今回も考えを変えたのか、あるいは否定は嘘なのか?

Huluを経営をしている、DisneyとFoxは特に仲の良い会社ではない。DisneyがHuluへの参加をしたのは、NBCUniversalの存在があったからだ。しかし、ComcastがNBCUniversalを買収した事で、NBCUniversalはHuluの経営から外れている。Huluにはもう1社のパートナーとして、コンテンツには無関係のProvidence Equityがいて、バランスを取っていたが、同社もHuluから撤退をした。Huluの経営に残されたのは、中の良くないDisneyとFoxである。HuluのCEOのカイラー氏が、その仲を保っていたが、その彼も辞任をしている。

多チャンネルサービスの料金形態

多チャンネルサービスの料金形態はパッケージ制である。例えば、ケーブルTVでは、地上波再送信のベーシックと、ケーブルネットワークが含まれるエクステンデッド・ベーシックの2つのパッケージで構成され、さらにオプションとしてプレミアム(有料)チャンネルがある。殆どの事業者は、複数のエクステンデッド・ベーシックのパッケージを提供しているが、チャンネルを単独で得る事は出来ない。HBO等の有料チャンネルは、単独でも提供されているが、エクステンデッド・ベーシックへの加入が必要であり、それだけに加入する事は出来ない。

パッケージではなく、見たいチャンネルだけを買えるようにするアラカルト式にする要望は消費者団体等から以前から出ている。2006年には、FCCからアラカルト化を進める動きが出た。しかし、多チャンネル事業者はこれに激しく対抗した。事業者は、パッケージ方式により多チャンネルサービスの価格は安くなっており、アラカルト式にした場合、同等の値段でサービスを提供する事は不可能だと反対をした。FCCは、アラカルト化を進める法案の提出を望んだが、議会から十分なサポートを得ることが出来なく、この動きは消滅した。

テレビの視聴動向

Nielsenの統計によると2012年第4四半期における月間平均視聴時間は156時間24分で、前年同期から3時間5分増えた。一日平均は4時間39分であった。テレビ視聴時間の減少は前期からストップしている。しかし、ディスク(DVD、Blu-ray)の視聴時間は減少し続けている。

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Nielsen

ニュース番組視聴の減少

テレビ放送を全く見ない人が増えている理由の1つに、テレビニュースの衰退がある。娯楽としてテレビを見ない人でも、ニュースのためにはテレビ方法は欠かせないものであった。しかし、インターネットのニュースサイトの登場、そしてモバイル端末の普及により、テレビニュースの重要性は減っている。ニュースの為だけであれば、テレビ放送は無しでも困らなくなっている。

Pew Researchが発表した State of the News Media 2013(http://stateofthemedia.org/)によると、ローカルTV局のニュース番組の利用は減っている。ローカル局のニュースを通常見ると答えた18歳以上の人は、2006年で全体の54%であったのが、2012年には48%に下がっている。特に、18歳から29歳では、42%から28%へと大きく減っている。