多チャンネルサービスの料金形態

多チャンネルサービスの料金形態はパッケージ制である。例えば、ケーブルTVでは、地上波再送信のベーシックと、ケーブルネットワークが含まれるエクステンデッド・ベーシックの2つのパッケージで構成され、さらにオプションとしてプレミアム(有料)チャンネルがある。殆どの事業者は、複数のエクステンデッド・ベーシックのパッケージを提供しているが、チャンネルを単独で得る事は出来ない。HBO等の有料チャンネルは、単独でも提供されているが、エクステンデッド・ベーシックへの加入が必要であり、それだけに加入する事は出来ない。

パッケージではなく、見たいチャンネルだけを買えるようにするアラカルト式にする要望は消費者団体等から以前から出ている。2006年には、FCCからアラカルト化を進める動きが出た。しかし、多チャンネル事業者はこれに激しく対抗した。事業者は、パッケージ方式により多チャンネルサービスの価格は安くなっており、アラカルト式にした場合、同等の値段でサービスを提供する事は不可能だと反対をした。FCCは、アラカルト化を進める法案の提出を望んだが、議会から十分なサポートを得ることが出来なく、この動きは消滅した。

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