ストリーミングサービスはピークしたのか

ストリーミングサービス加入者が伸び悩んでいる。TiVoが毎四半期に発表しているVideo Trend Reportの2023年Q4版(https://bit.ly/3vPhYhO)によると、状況は予想以上に深刻である。利用しているビデオサービス(多チャンネルサービスも含む)の数は2022年Q4の11.5個から減り、11.1個になっている。減少しているのは有料サービスで、昨年の7.6個から7,1個に減っている。無料サービス(AVOD/FAST)は増えたが、3.9個から4.0個になっただけである。無料サービスの登場でSVOD(広告付き含む)への加入者が増えなくなったと言われてきたが、AVOD/FASTの成長も無く、ストリーミングサービスのピークが過ぎた可能性がある。


TiVo

当然だが、ビデオサービスに対する出費も減っている。全体では月$189.38から$176.84への減少している。多チャンネルサービス加入者の出費額はさらに多く、2022年では$229.69で、2023年では$216.22になっている。多チャンネルサービスの料金は値上がりしているので、追加で加入している有料チャンネル、あるいはSVODを減らしているとのであろう。多チャンネルサービスに加入していない人の出費は$61.79から$70.26に増えている。視聴時間は4.4時間から4.7時間に増えている。

利用するSVODの数が増えていないのはコストの問題だけではない。SVODはコンテンツの発見と言う多チャンネルサービスの時からの問題を解決することが出来ていない。多チャンネルサービスでは「200チャンネルあっても、見るものが無い」と言われていたが、現在は「無限のコンテンツがあっても、見つけられない」に変わっている。Comcast Advertisingによると、コンテンツを見つけるのに44%の人は複数のサービスの中から見たいものを見つけようとしている。32%に人はコンテンツを探すのに2~5分かけ、36%は6~10分を費やしている。

利用するサービスの数が増えるほど、コンテンツを見つけるのは困難になる。パーソナライズされたレコメンデーションは良くなっているが、TiVoによると、コンテンツを見つける際にサービスからのレコメンデーション重要している人は30.2%である。Comcast Advertisingの調査でも、レコメンドされたコンテンツをすごくよく見る、あるいはよく見る人は36%で、59%は時々見る、5%は殆ど見ないと答えている。


Comcast Advertising