NAB Showの変化

ラスベガスで最大の展示会はCESである。2015年にCESの親組織のConsumer Electronic AssociationはConsumer Technology Association(CTA)になり、家電からコンシューマ向けテクノロジーの展示会にシフトをしたことで、CESは大成功をした。2位はNAB Showで、親組織のNational Association of Broadcastersはローカル局所有会社の代表です。放送離れが進むとともにNAB Showは魅力を失って来たが、CTAのようにピボットをすることが出来ずにいる。

NABはABC、NBC等の放送ネットワークの組織ではない。ネットワークも放送局を所有しているので、NABに参加している。だが、ネットワークとローカル局は対立することもあり、NABの施策に抗議し、ネットワークが離脱していた時期もある。NAB Showはネットワーク、スタジオ、ストリーミング事業者を含めたコンテンツ制作技術の展示会であっても良いのだが、NAB組織としては放送局と対立するビジネスの場にすることは困難だ。

最終的な数字では無いが、2024年のNAB Showへの来場者は6.1万人と発表された。昨年の6.4万人から3000人減っている。ラスベガスの展示会の3位のWorld of Conceteは2023年の4.8万人から6万人に増えていますので、来年にはコンクリートが放送を追い抜くかも知れない。しかし、NABの展示者、それに来場者には成長の希望を持てる変化もあった。

2024年のNAB Showの大きな話題の1つはAIであった。200近い会社からAIに関連した展示があり、150の講演はAIがテーマであった。CESとは異なり、堅実的なソリューションが殆どであり、話題性は高くは無いが、新しい会社の参加も増えた。もう1つの大きなテーマはクリエーター・エコノミー(インフルエンサー・エコノミー)で、100近い講演のテーマであった。NABはBlack Magic Designをスポンサーとし、South Hallの2階にCreator Labと呼ばれるスペースを設け、インフルエンザー達にプロ向けの機材の利用を勧めていた。来場者数が減ったがこの2つのテーマにより、新規の展示、新規の来場者が増えた。約1300の展示企業の内、200は初めての参加で、来場者の半分以上(54%)も初参加であった。