Netflixのオリジナル番組の効果

Netflixは2月1日に公開したオリジナル番組の「House of Cards」に続き、「Hemlock Grove」の全13話を4月19日から公開した。2つ目のオリジナル番組であり、メディアでの話題は大きくなかったが、最初の1週間の視聴数は、「House of Cards」を上回った。Accenture社が行った調査では、アメリカ、フランス、イタリア、スペイン、イギリスのコンシューマの9%は、「House of Cards」を見、46%は聞いた事があると答えている。Accentureは、Netflix加入者の30%は「House of Cards」を見たことになると計算している。

これらオリジナル番組により、Netflixはビデオレンタル事業者から、コンテンツ事業への転向をしている。NetflixのCEOによると、2013年の第1四半期で、Netflix加入者は合計で40億時間を視聴した。BTIG社の計算よると、Netflixの加入者は平均で、一日87時間、Netflixの配信するビデオを見ている事になる。もし、NetflixがTVネットワークであれば、Disney Channelを抜き、最も視聴時間が多いチャンネルになる。

Netflixの加入者数も第1四半期に大きな増加を見せた。アメリカでの加入者は203万人増え、2917万人になった。しかし、DVD郵便レンタルの加入者は24万人減っている。海外の加入者は100万人増え、710万人となった。調査会社のTrefisは、Netflixの加入者は2019年には4500万人に達するとの予測を発表している。

別のNetflix関連のニュースで、同社は現在使っているMicrosoftのSilverlightからHTML5に移行する。NetflixはSilverlightの様なプラグインが必要なソリューションでは、ブラウザーだけで使えるソリューションを検討してきた。現在、NetflixはGoogleとの共同で、Chromeブラウザー上での HTML5のサポートを開発している。

また、Netflixは月額$11.99のファミリープランを発表した。通常の月額$7.99のプランでは、1つのアカウントから同時に2つのデバイスからしかアクセス出来ないが、ファミリープランでは同時に4つのデバイスが使える。

Amazonのオリジナル番組、Kindle TV?

Amazon Studioは14のオリジナルシリーズのパイロットを3カ国で公開開始した。公開されたのは、一般公募からスタートした、8つのコメディー、6つの子供番組で、アメリカではAmazon Prime、イギリスでとドイツではLoveFilmで公開されている。Amazonはパイロット番組を見た人たちのコメントをベースにどの30分番組に投資をし続けるかを決定する。

また、AmazonはそのLab126でストリーミング・メディア・プレーヤを開発している。正式な発表は無いが、Lab126では最低でも昨年の夏からメディア・プレーヤの開発に本腰を入れ、9月にはLogitechから同社のGoogle TVデバイスのRevueの開発スタッフの多くを引き抜いている。プロジェクトのキーパーソンには、Ciscoの元VP、TiVoのトップエンジニアが雇われている。どのような製品が開発されているかは不明である。しかし、単純にAmazon Instantのコンテンツをストリームするだけの製品であれば、これほどのスタッフを雇う必要性は無いであろう。

Hulu Plusの加入者400万

Hulu Plus加入者数は2012年末から100万人増え、400万人に達した。Huluの2012年の売上は6.95億ドルであった。同社はまた、2013年秋から11のオリジナル番組の配信を行う事を発表している。Huluはこれまでにも多くのオリジナル番組を公開している。Huluはオリジナル番組の1話の製作コストは6桁と発表している。10万ドルから90万ドルの開きがあるが、低い方と予想されている。テレビネットワークは1話に200万ドルから400万ドル使っており、Huluの制作コストは、その10分の1になる。ちなみに、NetflixのHouse of Cardsのコストは1億ドルと言われている。26話あるので、1話あたりのコストは380万ドルで、TVネットワークと同レベルになる。

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Hulu
また、Huluは、自社を売却する為に投資会社のGuggenheim Partnersを雇った。Guggenheim Partnersは2011年にHuluが売り先を探していた時にも雇われている。HuluはDisney、21st Century Fox(元News Corp)、NBCUniversal(Comcast)が株を持っているが、経営はDisney、News Corp.(Fox)の2社が行なっている。NBCUniversalはComcastとの合併の条件の1つとして、Huluの経営から手を引いている。

OTT-Vの市場収入は60%アップ

ABI Research社によるとOTTビデオの市場は2012年に60%の成長をし、80億ドルに達した。市場規模の大きな北アメリカ、欧州、アジア・パシフィックでの成長は50%であった。ABIはOTT-Vの市場は2015年には200億ドルに達すると予想している。

Nielsenの調査では、OTT-Vの利用は裕福な世帯で多くなる。ストリーミングサービスの加入世帯の内、年収が10万ドル以上は37%、5万ドルから10万ドルの世帯が43%と全体の80%を構成している。

英国のキャッチアップ市場

YouGovの調査によると英国のオンライン利用者の内、48%はインターネットを使ったキャッチアップ視聴を行なっている。ポピュラーなサービスは、BBC iPlayer(56%)、YouTube(9%)、Virgin TiVo(6%)、Sky Sports(6%)であった。キャッチアップ視聴はポピュラーにはなっているが、YouGovは今後の成長は小さくなると予想している。インターネットでのキャッチアップ視聴をしていない人の内、今後12ヶ月以内にキャッチアップ視聴をすると答えたのは7%でしか無く、79%は今後もしないと答えている。

BBC iPlayerの報告では、3月にタブレットからの視聴がスマートフォンを20万回で抜いた。iPlayerの視聴はコンピュータからが最も多く、全体の50%近くを占めている。