iPadへの多チャンネル番組再配信

Cablevision、Time Warner Cable等はその多チャンネルサービス利用者向けにタブレット等に多チャンネルサービスの番組を同時再送信するサービスを提供しているが、その利用は家庭のWiFiの範囲に限られている。これは、コンテンツ事業者との契約が家庭外での視聴を不可能にしているためだが、Cablevision、TWC共に一部のチャンネルを家庭外でも視聴可能にし始めている。Cablevisionは現在、News 12、Weather 12、Traffic &Weather、それにMSG VarsityのチャンネルをそのiPad Optimumのアプリから視聴可能にしている。これらチャンネルは、すべてCablevisionが保有している物である。TWCのセレクションはもっと広く、Aspire、BBC America、beIN Sports、FearNet、GMC、Pac-12、TVGuide Networkの9つのチャンネルがTWCのiPadとiPhoneのアプリから視聴可能になっている。

CharterがSTB規制免除を得る

Charter Communications は、STBにCASを内蔵する事を禁じ、CableCARDとしては提供する事を求めている規制の2年間の免除をFCCから得た。CharterはCableCARDを使わずに、ダウンロード可能なソフトウェアベースのCASを採用する。Charterはフルデジタル移行を進める上で、CableCARDを使うSTBは高価だとして、免除を求めていた。現在のCharterのCEOのTom Rutledge氏は、CablevisionのCEOであった時代に同じような免除を得て、デジタル化を完了させている。Cablevisionは現在もソフトウェアベースのCASとを採用している。FCCはこの許可の条件として、ソフトウェアCASには汎用のチップを使い、家電メーカーが互換性のあるSTBを開発し、市販する事を促進する様に求めている。Charterは新たな加入者に対してCableCARDを提供する必要は無いが、引き続きCableCARDを使ったSTBのサポートはしなければならない。また、Charterは2年9ヶ月以内に完全デジタル移行を完了させる事も約束している。

TWCもNYでフルデジタル化

Time Warner Cableもそのニューヨーク地域のシステムでフルデジタルへの移行を行う。TWC、はすでにメイン州ではデジタル移行完了させており、ニューヨークではマウント・バーノン、スタテンアイランド、バーゲン郡(ニュージャージ)から移行を始め、夏にはニューヨーク市での移行を開始する。フルデジタル化を行う場合、STBが全加入世帯のテレビに必要となる。コストの軽減の為に、TWCは、Comcast等と同じにDTA(Digital Transport Adapters)を使っている。FCCは、DTAに対しては、CASの内蔵を許可し、CableCARDの採用が免除されている。TWCはCisco製のDTAを採用しており、2014年末までは加入者世帯に対して無料で提供し、2015年から1台につき、99セントの徴収を始める予定。

加入者の増減

AT&T U-Verse TVの加入世帯は第1四半期で232,000世帯増え、合計加入世帯数は480万世帯となった。U-Verse Internetの加入世帯は731,000世帯増え、840万世帯に達した。U-Verseサービスからの収入はAT&Tの有線サービスの48%に貢献している。AT&Tはまた、15都市で、そのホーム・セキュリティーとオートメーション・サービスのDigital Lifeの提供を開始した。サービスのベース価格は月額$30で、別途ハードウェアと設置コストとして$150の費用が掛かる。AT&Tは年内に50都市でサービスを提供する予定。

同じ電話事業者のVerizonが提供するFiOS TVのサービスも成長している。FiOS TVの加入者は169,000世帯増え、490万世帯になった。増加としては、2012年第4四半期の134,000より多いが、前年同期の180,000世帯から落ちている。FiOS Broadbandの世帯は188,000世帯増え、560万世帯となった。FiOS世帯のARPUは$150になっている。VerizonはFiOS Internetに加入している世帯の27%は最低で50 Mbpsの速度があるQuantumサービスに加入していると報告している。

Comcastは第1四半期に6万のケーブルTV加入世帯を失ったが、ブロードバンド加入世帯は433,000世帯増やしている。Comcastは、すでに10都市でその最新のビデオゲートウェイ、X1を導入しているが、その利用可能チューナ数を2つから4つに引き上げると発表した。Pace社が製造しているX1は6つのチューナを内蔵しているが、これまではその2つしか利用する事が出来なかった。Comcastの最新ソフトウェアアップグレードは利用可能なチューナを4つに増やすが、Comcastは6つのチューナを利用可能にする予定は無いと発表している。

Time Warner Cable(TWC)のケーブルモデムサービスへの加入者は131,000世帯増えたが、ビデオサービスへの加入者は119,000世帯、電話サービスへの加入者は35,000世帯減った。TWCはIPベースのSTB、それにクラウドベースのEPGを開発している事を発表した。IPベースのSTBは多チャンネルサービスをコネクテッドTV、タブレット等のIPベースのデバイスで視聴可能にする物で、秋ごろの出荷が予定されている。

Google Fiberの拡張

Googleはカンザスシティーに続き、テキサスのオースチンで1ギガビットの光ファイバーサービスを開始する。Googleは2014年中旬頃からサービスを開始する予定。Googleはまた、ユタのプロボ市の光ファイバーサービス、iProvoを購入した。iProvoは市営のネットワークで、プロボ市はこれまでに3900万ドルを投資している。Googleは、5000万ドルの資産価値があると言われているiProvoをたったの$1で購入した。iProvoは毎年200万ドルの赤字を出している。1ギガビットサービスは月額$70で提供されている。

Googleはまた、現在すでにサービスを提供しているカンザスシティーのカンザス州側(カンザスシティーにはミズーリ州側もある)の南西のシャウニー市にもサービスを拡大する許可を同市から得ている。