第2控訴裁判所は、ニューヨーク地方裁判所の判決を支持し、放送局とネットワークが求めているAereoに対するサービス停止命令の要求を退けた。第2控訴裁判所もAereoのサービスはCablevisionのリモートDVRと同様に著作権法を犯していないと判断した。しかし、判定は2対1で、判事の一人はAereoのサービスはごまかしであり、著作権法の抜け穴を意図的に応用していると意見した。
インターネットビデオ字幕規制
3月30日からインターネットで配信されるビデオへの字幕規制が第2ステージに入った。昨年9月30日から始まった第1段階では、録画されたテレビ番組をそのままインターネットで配信する場合、クローズドキャプションの提供が義務化された。第2段階では、生放送、あるいは生に近い放送のテレビ番組をインターネットで配信する場合もクローズドキャプションの提供が必要になる。今年の9月30日からはインターネット配信のために編集したテレビ番組にもクローズドキャプションが義務化される。
現時点では、テレビ番組に対する字幕規制がない時代に制作され、字幕の無い番組をインターネットで配信する場合、クローズドキャプションを付ける必要はないが、2014年3月30日からは、それらの番組も規制の対処になる。すでに放送においては、字幕の無い時代の番組を再放送する場合、クローズドキャプションを付ける必要がある。放送向けに新たに字幕を付けた番組は、その45日以内にインターネット配信でも字幕を付けなければならなくなる。また、2014年1月1日からはインターネットビデオをアクセスするデバイス(コンピュータ、スマートフォン、タブレット、ストリーミングプレーヤ等)がクローズドキャプションに対応する事が義務化される。
Sinclairがモバイル放送を開始
地上波放送局保有会社で、Mobile500 Alliance(M500)の創立メンバーでもあるSinclair Broadcasting Group社は6ヶ月以内に新たに10局でモバイル放送を開始する。同社はすでにコロンバス市(オハイオ州)のWSYX局(ABC系)とWTTE局(FOX系)でモバイル放送をしており、新たにオースチン、バルチモア、シンシナチ、デイトン(2局)、アッシュビル、ピッツバーグ、ソルトレイクシティ、セントルイス、それにウェストパームビーチでモバイル放送を始める。Sinclairが参加しているM500は、MyDTVと呼ばれるプラットフォームを推進しているが、Sinclairが持つ一部のFOX系局は、Mobile Content Venture(MVC)が押しているDyleを使ったモバイル放送を行う。Dyle、MyDTV共にATSC A/153をベースにしているが、アプリケーションレベルで異なっている。
ホワイトスペース解禁
3月1日にFCCは全米でホワイトスペースの利用を許可した。テレビ、それに無線マイクへの干渉を無くすためには、使われている帯域を登録するデータベースが重要になる。すでに、Spectrum BridgeとTelcordiaがホワイトスペース・データベースの運営を始めている以外、GoogleとKey Bridgeが3月初めにそれぞれのデータベースの試運転を開始した。GoogleのSpectrum DatabaseのURLはhttp://www.google.org/spectrum/whitespace/channel/で、Google Mapを使い、グラフィカルになっており、一目で帯域の少ない場所が分かる。筆者の住んでいるサンノゼは利用可能なホワイトスペースの少ない地域であり、住んでいる場所では、固定利用が可能なチャンネルは1つ、ポータブル利用は2つしか無い。
海賊ビデオサイト閉鎖の影響
2012年1月にアメリカ司法省は、ファイル共有サービスのMegaupload.com/Megavideo.comを閉鎖した。Megaupload.comは1.5億人に利用者を持ち、毎日5000万のアクセスがあった大きなサイトであった。司法省は、Megaupload.com/Megavideo.com は5億ドル規模の不法コンテンツの流通に加担していたと発表している。ウェルズリー大学の助教授とカーネギーメロン大学教授が発表した報告によると、Megaupload.com閉鎖後、調査した12の国ではデジタルでの映画販売が6%から10%増えた。
ビデオソフトウェア会社のOoyolaが発表した調査によると、2012年のトップ10映画でけで、7500万コピーの非合法ダウンロードがあり、20億ドル規模の損害を与えている。Ooyolaによると、もっとも非合法なダウンロードが多かった映画はWarnerのProject Xで、877万のコピーがダウンロードされた。
