Visible Worldから匿名のMSOでのクロスチャンネル・マーケティングの効果に関する報告がホワイトペーパーとして出版されている(http://www.visibleworld.com/wp-content/uploads/2013/06/
Visible-World-White-Paper-v3_edits.pdf)。このレポートの中にどの時間帯にテレビを見ているかの統計がある。レポートでは、加入者を視聴時間により、5つのグループに分けている。もっと視聴時間の多いグループは平均で1日358時間の視聴時間があり、逆に最も少ないグループの平均視聴時間は38分である。各グループの視聴時間帯の配分を見ると、プライムタイムがやはり多い。しかし、グループ間でのプライムタイム視聴の比率には大きな差はない。もっとプライムタイムの比重が多いのは中間(平均125時間)のグループで32.1%である。最も比重が少ないのは視聴時間が多いグループで27.7%である。視聴時間が多いグループと少ないグループとでの時間帯の差は昼間と深夜にある。テレビ視聴の多いグループでの昼間の視聴は22.6%を占めている。昼間の視聴が視聴時間が少ないグループで占めている率は16.6%である。逆に夜中の視聴は、視聴時間が少ないグループでは13.5%あるのに対して、視聴時間が多いグループでは9%でしか無い。
Al Jazeera Americaがスタート
カタールのテレビネットワーク、Al Jazeera Media Networkの運営するニュースチャンネルのAl Jazeera Americaが、多チャンネルサービスで放送を開始した。Al Jazeera Americaは12都市で約900人のジャーナリストを雇い、CNN、Fox News、MSNBCに競合するチャンネルになる。Al Jazeeraは、元副大統領のAl Gore氏が持っていたCurrent TVを5億ドルで買収し、それをAl Jazeera Americaとして再スタートさせた。Current TVは約4800万世帯のリーチがあるが、Time Warner Cableを含めた一部の大手事業者との契約が無い。AT&T U-Verseは、Current TVとの契約はあったが、Al Jazeera Americaの配信は拒否しており、Al Jazeeraとの訴訟になっている。Al Jazeera Americaは多チャンネルサービスでの配信がスタートするまで、オンラインでの配信をしていたが、テレビでの放送の開始によりオンラインでの配信は中止になった。Al Jazeera Media Networkは、アメリカではスポーツ専門チャンネルのBeINをTurner Broadcasting(Time Warnerの子会社)との共同で保有している。BeINは主に欧州のサッカー試合の中継を行っている。
NBC: ニュースのクラウド取材
NBCは一般人がスマートフォン等で撮影しているビデオを局の調整室に配信し、ニュース番組に使うことを可能にする技術を開発しているStringwireを買収した。Stringwireはニューヨーク大学を卒業したばかりのPhil Gorman氏が設立した会社である。Stringwireはニュースの現場にいる人がビデオ撮影を出来る事をTwitterを使いNBCに知らせ、NBCはそのビデオが欲しい場合、配信先のリンクを送り返すシステムを開発している。Stringwireのオフィスは、サンフランシスコにあるNBC News Digital Group内に設置される。
ViacomがOTT TVでSonyと契約
Wall Street Journalは、Sonyが提供を計画している、インターネットを使った多チャンネル同等のサービス(バーチャルMSO)の為にViacomとの仮契約をしたと報道している。Sonyがどの様なサービスを計画しているかは不明だが、Intel、Apple、Google等も同様なサービスを計画している。Viacomは、MTV、Comedy Central、Nickelodeon等のポピュラーなチャンネルを持ってるが、その契約だけではバーチャルMSOのサービスは出来ない。また、Sonyがチャンネルをアンバンドルする条件で契約が出来たのかに関心が持たれる。Viacom等のコンテンツ事業者は、チャンネルをバンドルして多チャンネル事業者と契約をしている。Viacomの主要なチャンネルが欲しければ、MTV2等の視聴者の少ないチャンネルも一緒に契約し、放送をしなければならない。バンドル契約をした場合、すべてのViacom系チャンネルを加入者に提供する必要があり、見たいチャンネルだけに加入するアラカルト型のサービスは提供できない。CablevisionはViacomのバンドルを前提とする契約は不当だとして訴訟を起こしている。
バーチャルMSOの関連のニュースで、今年中にサービス開始を狙っているIntel社はコンテンツ産業の中心であるニューヨークとロサンジェルスに事務所を設立した。
GrayがSyncbakを使った配信を開始
テレビ局保有会社のGray Televisionは、その地上波放送をSyncbakのサービスを使い、モバイル端末向けに配信を開始した。Grayは4大ネットワークの加盟局を持っているが、Syncbakで配信されているのは、Grayが独自に制作した、あるいは入手した番組で、4大ネットワークの番組放送中の配信は停止されている。SyncbackにはCBSが投資をしているが、CBSはSyncbakを採用していない。現在、4大ネットワークでモバイル端末向けにインターネット配信をしているのはABCだけである。ABCは、同社が保有している放送局があるニューヨーク、ロサンジェルス、フィラデルフィア、シカゴ、サンフランシスコ、ヒューストン、ローリー/ダーラムでWatch ABCのサービスを提供している。Watch ABCは多チャンネルへの加入が必要なTV Everywhereベースで提供されており、Comcast、Cablevision、Cox Communications、Charter Communications、Midcontinent Communications、Verizon FiOS、それにAT&T U-verseが参加している。

![ImageCapture[09-06-2013-3]](https://www.nsirinc.com/compass/wp-content/uploads/2013/09/ImageCapture09-06-2013-3.jpg)