Charter: TiVoのレンタルを中止

Charterはこれまでダラス/フォートワースでTiVoのDVRをレンタル提供していたが、これを中止し、レンタルしていたTiVoの回収を行っている。CharterはActiveVideoのクラウド技術を使った統一UIを発表しており、TiVoではこのサポートが不可能になる事が理由と思われる。9月10日でCharterはレンタルして来たTiVoのサポートを中止するが、市販のTiVoを引き続き利用する事は出来る。Charterはハードウェアとして、TiVoの利用をやめたが、TiVoのUI、あるいは一部機能をクラウドベースのUIとして採用する可能性もある。TiVoはそのUIを様々なプラットフォームで利用可能にしており、最近ではケーブルTV事業者のGCIがTiVoのUIを使ったPaceのXG1の採用を発表している。Charterにクラウド技術を提供するActiveVideoはそのCloudTVのデモとして、TiVoのUIをDCT-2000(MotorolaのQAMベースのSTB)上で走らせている。

Google Fiber TVがVuduを加える

多チャンネル事業者はIP対応のSTBを使っていても、OTTビデオのサポートはしていない。TiVoのDVRはNetflix、Vudu等をサポートしているが、Suddenlink等のケーブルTV事業者がレンタルしているモデルでは、これら機能は使えなくなっている。多チャンネル事業者は、STBでOTTビデオを視聴可能にした場合、有料チャンネル、VOD等の競合になる事を恐れている。例外は、Googleで、Google Fiber TVはそのSTBからYouTubeは当然の事、6月にはNetflix、Redbox Instantへのアクセスを可能し、8月にはVuduのサポートも加えた。Googleは、1 Gbpsのブロードバンドを含めたGoogle TVのサービスをカンザス・シティ周辺で、月額$120で提供している。

ComcastとTWCがRDKの管理会社を設立

ComcastとTime Warner Cable(TWC)は共同で、ComcastがX1の為に開発したRDK(Reference Design Kit)のライセンスを管理する、RDK Management LLCを設立した。RDKはComcastが自社向けに開発した技術だが、ケーブルTV業界の次世代プラットフォームとして注目されている。詳細は発表されていないが、TWCはRDKをベースにした、プラットフォームを開発中であり、Cox CommunicationsもRDKの採用を検討していると語っている。Arris、Pace、Humax、Ericson、Broadcom、SeaChange等、100社以上がRDKのライセンスを得ている。

しかし、ケーブルTV事業者がすべてRDKの採用を検討している訳ではない。CharterとCablevisionは、RDKとは異なるクラウドベースのプラットフォームの採用を始めている。Cablevisionは、CableCARDではなく、ソフトウェアベースのCASの採用を含め、以前から他の事業者とは別の道を進ん出来た。次世代プラットフォームとしては、「Future Service Portal」と呼ばれる、ActiveVideoの技術を使ったシステムを検討している。CablevisionのCOOであったTom Rutledge氏がCharterのCEOになった事で、CharterもCablevisionに近い戦略を取り始めている。Charterは、「World Box」と呼ばれるSTBの開発を始めている。CharterもActiveVideoの技術を使っており、Cablevisionとも協力をしており、2社共通のプラットフォームを開発していく可能性がある。

DISHがNCC Mediaに参加

DISH Networkは、Comcast、Time Warner Cable、Coxの3社が共同で設立している、ターゲット広告販売組織のNCC Media(旧名National Cable Communications)に参加をする。NCC MediaはケーブルTV事業者がターゲット広告を全米規模で販売する為に設立した組織だが、DirecTV、AT&T U-verse、それにVerizon FiOS TV事業者もすでに参加をしており、DISHの加入により大手多チャンネル事業者のほぼ全部が参加する事となった。NCC MediaのI+と呼ばれるターゲット広告プラットフォームは、25都市で動いており、DISHは年末までにそのターゲット広告機能をI+に接続をする。NCC Mediaはターゲット広告以外に、ケーブルTV事業者約60社の地域別広告、VOD広告、オンライン広告も販売している。

AOLがAdap.tvを買収

AOLはGoogleとYahooの影に隠れ、あまり話題にはならないが、インターネットビデオでは、Googleに対する挑戦者になりつつある。ComScoreの月間インターネットビデオ事業者のユニーク視聴者数ランキングではGoogle(6月で1.58億人)、Facebook(6165万人)に続く3位(5101万人)になっている。配信ビデオ本数では、過去数ヶ月間Google(6月は157.2億本)に続く2位(7.3億本になっている。そのAOLは、インターネットビデオ広告プラットフォームのAdap.tvを4.05億ドルで買収した。Adap.tvは2005年に設立された会社で、Bessemer Venture等から4850万ドルの資金を得ている。

インターネットビデオ広告の配信事業者としては、Googleがトップで、7月では33.9億本を配信している。Adap.tvは3位で20.9億本の配信がある。AOLは6月では、9位で6.7億本の配信があったが、7月には10番外に落ちている。AOLがAdap.tvを買収する事で、合計本数は26億本程度となり、Googleを追い抜く事は出来ないが、BriightRollの21.1億本を抜き、2位になる。

オンラインビデオ広告トップ10(2013年7月)

事業者

ビデオ広告本数

合計時間(100万分)

視聴者平均本数

市場全体

19,600,333

7,428

114.3

Google

3,395,788

319

29.8

BrightRoll

2,115,799

1,032

12.8

Adap.tv

2,092,012

1,012

17.0

Liverail.com

1,827,670

618

25.7

Specific Media

1,395,294

537

13.4

TubeMogul Video

1,280,360

393

14.6

Hulu

1,161,485

447

69.2

Tremor Video

751,397

364

11.5

NDN

725,758

199

16.1

Videology

624,326

230

9.0

ComScore