Binge Watchingの影響
先月号でも書いたようにBinge Watching(まとめ視聴)はオンラインビデオでは当たり前になっている。番組が面白ければ、続きを見続けることが出来るのがオンデマンドの魅力であり、Binge Watchingが増える事は当然である。しかし、オンラインビデオでBingeする事は、テレビ視聴も影響を与えるのであろうか。
New York Times紙の記事(http://www.nytimes.com/2013/10/07/business/media/dvrs-shift-tv-habits-and-ratings.html?_r=1&)によると、9月に始まった今期のテレビシーズンではさらにタイムシフト視聴が増えている。単にタイムシフトでの視聴が増えているだけで無く、放送から4日以後の視聴が増えていると報じている。これは、単に番組にキャッチアップするまでの時間が長くなっているだけの事かも知れない。しかし、Binge Watchingの習慣がテレビ放送の視聴にも現れ始めている可能性もある。
オンラインビデオの利用
非営利団体のPew Research Centerからオンラインビデオの利用に関する調査結果「Online Video 2013」(http://www.pewinternet.org/Reports/2013/Online-Video.aspx)が発表された。これによるとインターネット利用者におけるオンラインビデオの視聴は、2009年の69%から増え、78%に達した。年齢別では、18~29歳では95%、30~49歳では87%、50歳以上では58%であった。インターネット利用者の内、YouTube等のビデオ共有サイトの利用者は72%で、オンラインビデオ利用者の殆どはビデオ共有サイトを利用している。
コンテンツ・ディスカバリー
昔は何を見るかではなく、テレビを見る事が重要な事であった。人々はテレビの電源を入れ、放送されている中から見る番組を探した。テレビは当たり前になり、チャンネル数は増え、さらにテープ/ディスクでのコンテンツ提供等でビデオ視聴の選択肢が増え、現在ではテレビを見るのではなく、何を見るかが重要になっている。今でも、人々はエンターテイメントを求めテレビの電源を入れ、放送を見始めるが、面白いと思う番組が無ければスイッチを切ってしまう。オンデマンドのエンターテイメントがある現在、面白くない番組を見続ける必要は無い。これは、放送だけの問題ではない。オンデマンドのサービスでも面白いと思う番組がすぐに見つからなければ、人々は違うエンターテイメントのソースを求める。
Aereo: ボストンでも勝つ
マサチューセッツ州の地域裁判所もニューヨークと同様にAereoのサービスはネットワークDVRと同様と判断し、ボストンに放送局を持つHearst社が求めていたサービス停止を却下した。HearstはAereoのサービスは著作権違反であり、さらにAereoでの視聴者は統計の対象にならず、広告収入を失うとして、サービスの停止を求めていた。裁判所は、AereoのサービスはネットワークDVRと同じであり、また、Nielsenの視聴者調査にはタブレッドからの視聴も含まれ、広告収入に与える影響は無いと判断した。
ワシントンDCの裁判所から、Aereoと同様のサービスに対する停止命令を受けているFilmOnは、マサチューセッツでのサービスの再開を求めているが、ワシントンDCの裁判所は再審査をする事を拒否している。ワシントンDCの裁判所はニューヨークを除く地域で、FilmOnが提供するサービスに対する停止命令を出している。
