ATSC M/Hの動き

CEAは12月にATSC M/H製品の互換性を調べるためのPlugfestを行い、それが無事に完了した事を発表した。その結果は発表されていないが、PlugestにはAxcera, Dell, DTV Interactive Co., Elgato Systems, Expway, Grass Valley, Harris, JVC-Kenwood, LG Electronics, Pixtree, Roundbox, Samsung等の会社が参加した。ATSCはM/H規格(正式にはA/153)の認証プログラムをCEAとの共同で開始した。ATSC A/153互換製品には新しいMDTV認証マークが与えられる。

3DTVの話題

モバイル放送に加え、2010年のもう一つの大きな話題は3DTVである。先月にBlu-ray Disc Associationは既存のBlu-rayに後方互換性のある3D Blu-rayの規格を発表し、CESでは数多くの3DTV関連の製品が発表された。3D対応のTVが登場しても、3Dの放送がスタートしない限り、市場は発展しないが、多チャンネルネットワークのESPN、Discoveryはそれぞれ、新たな3DTVネットワークの設立を発表した。

TV視聴者データ

Nielsenが数多くのTV、ビデオ視聴に関するデータを発表した。

アメリカのTV世帯
1台以上のTVがある世帯 1.149億
ケーブルTV/DBS受信が可能な世帯 103.6億
デジタルケーブル加入世帯 5090万
衛星放送加入世帯 3270万
HD対応世帯 4740万
VRC保有世帯 7580万(2007年より10%減)
DVDプレーヤ保有世帯 1.01億(2007年より1%\増)
DVR保有世帯 3640万(2007年より12%増)
The Nielsen Company, 2009年11月

HDTV世帯の3分の1はHD無し

Frank N. Magid Associates社が行った調査では、アメリカのテレビ視聴世帯の43%にHDTVが普及している。同社の調査に対して、35%の世帯がHDTVを持っていると答え、さらに8%はプラズマ、あるいはLCDのTVを持っているが、HDでは無いと答えている。Magid社はこれら8%はHDTVを持っているが、それがHDであることを認識していないと分析している。HDTVを保有している世帯の内、多チャンネルでのHDサービスに加入している世帯は66%で、2008年の調査結果の64%から殆ど増えていない。

1400万の世帯はHDTVを持っているが、HDTVのサービスには加入していない事になる。Magid社はこれらの世帯の多くはHDTVを持っているが、HD放送に関しては認識が少ないと語っている。調査では13%の世帯がHD放送を見たことも、聞いたこともないと答えており、この比率は2002年の調査開始以来、最も大きいな数字になっている。

HDTVを持っているが、HDサービスに加入していない世帯の42%はHDは追加料金を払うほどの物では無いと答え、33%はサービスが高すぎると答えている。32%はTVセットとしての見た目が気に入っており、HDプログラミングは不要だと答えている。この回答の率は2008年の25%から大きくと増えた。

プログラミングアクセス規制の抜け穴

ケーブルTV事業者がコンテンツを配信するネットワークを持つ場合、競合に対してその番組の配信を拒むことは出来ない。これは1992年ケーブルTV法に基づいた規則で、例えば、ComcastがNBCUを購入した場合、NBCUの持つ多チャンネルネットワークのBravoを他の多チャンネル事業者に対して配信拒否をする事は違法になる。しかし、この規制には抜け穴がある。規制上、コンテンツの配信事業者とは番組を衛星で配信する事業者と定義されているので、地上回線を使って配信をした場合、番組提供事業者の定義にはあてはまらなく、配信拒否をする事が出来る。Comcast、Cox、Cablevision等はこの抜け穴を使い、一部のコンテンツを競合のDirecTV、Dish、AT&T、Verizon等に提供する事を拒否している。例えば、Comcastはフィラデルフィアで、地域のプロスポーツチームのFlyers、Phillies、Sixers等の試合を中継するSportsNet Philadelphiaを持っているが、その配信には地上回線を使い、フィラデルフィアで多チャンネルサービスを提供するRCN、Verizonにこの配信を行っていない。

FCCはこの抜け穴を塞ぐ事の検討を行っている。AT&T、Verizon等はFCCに対し訴えを行ってきたが、この動きはComcastのNBCU買収で大きくとスピードを増した。FCCは1月29日の2010年最初の会議で、この抜け穴を塞ぐかの投票を行う。