FoxとTWCが再送信契約に合意

広告収入が落ち込んでいる、地上波放送局は新たな収入として、多チャンネル事業者から取る再送信料金を大幅に値上げしようとしている。再送信義務による再送信では料金の徴収は出来ないが、放送局は再送信義務の適用を辞退する事で、多チャンネル事業者と再送信の条件を交渉する事が出来る。これまで、放送局が求めて来た料金は、多チャンネル事業者の対象地域の1加入世帯あたり、数十セント程度であった。地上波放送局以外に多チャンネルネットワークも持つ、ABC、CBS、Fox、NBCは再送信料を請求する代わりに、自社の多チャンネルネットワークを好条件で放送してもらう事もあった。しかし、ここ数年で、放送局会社は再送信料金を値上げし、多チャンネル事業者との争いが増えている。

この争いの中で、大きな話題になっていたのはFoxとTime Warner Cable(TWC)の紛争であった。Foxは地上波ネットワークとしては視聴者シェアで2位にあり、また、ロサンジェルス等の主要都市で、Fox系の放送局を持っている。Foxは現在の1加入世帯あたり、25セント程度の再送信料を、いっきょに4倍の1ドルに値上げする事を発表した。TWCは約1300万世帯の加入者を持つ、ケーブルTV事業者としては2位の会社である。TWCはまた、Bright House Networkの再送信契約も一緒に行っており、Bright Houseの24万の加入者を加え、1500以上の加入世帯に対する契約を行っている。TWCは1加入者$1の再送信契約には応じるつもりは無いと言ってきた。

もし、12月31日で既存の契約が切れた場合、2010年からTWCはFoxの再送信が出来なる可能性があった。FCCのジェネコウスキー委員長、民主党のケリー議員等が、FoxとTWCに譲歩を求めていたが、1月1日にFoxとTWCは契約に合意した事を発表した。新しい再送信料金の額は不明だが、50セント前後と推定されている。

衛星TV法案は60日間延期

議会は締め切りの12月末までに新しい衛星TV法案を通過させることは不可能と判断し、既存の法を60日間延期させる法案を通過させた。これにより、現在の衛星TV事業者に地上波再送信の権利を与える法の失効期限は2月末となり、議会はそれまでに新しい法案を通過する必要がある。

地上波放送広告は3Qで22.6%減

TNS Media Intelligenceの資料によると、2009年第3四半期における地上波広告は88億ドルで、前年同期の22.6%減であった。地上波ネットワークに入る広告収入はマイナス21.5%、地上波局のスポット広告収入はマイナス28.1%、そしてシンジケーション広告収入はマイナス7.2%であった。2009年の1月から9月までの9ヶ月間では地上波放送の広告は前年比で15.7%の減少であった。

第3四半期($000) 1月から9月($000)
2009.3Q 2008.3Q 率 2009.1-9 2008.1-9 率
スポット広告 3,119,714.9 4,336,851.7 -28.1% 8,659,740.9 11,924,769.8 -27.4%
シンジケーション 1,022,248.4 1,101,102.4 -7,2 3,208,224.7 3,301,801,5 -28
ネットワーク広告 4,656,552,1 5,931,483.2 -21.5 17,033,481.3 19,072,455.5 -10.7
合計 8,798,552,1 11,369,455.3 -22.6 28,901,446.9 34,299,026.8 -15.7

TNS Media Intelligence

2009年のビデオエンターテイメント市場は200億ドル

Digital Entertainment Groupは2009年における録画されたビデオコンテンツの市場は合計で、200億ドルで、2008年の210億ドルから減少をした事を発表した。このビデオエンターテイメント市場はVHS/UMD、DVD、BD/HD、デジタルで構成される。デジタル分野はEST(Electronic Sell Trough)とVODの合計である。

VHS/UMDは減少しており、2009年はついに0ドルになった(2008年は1億ドル)。DVD市場は2006年の202億ドルをピークに減少をしており、2009年は2008年の184億ドルから、20億ドル下がった164億ドルであった。BD/HDの分野は2008年の9億ドルから、2009年は15億ドルに成長した。デジタル分野は2008年の16億ドルから、2009年は21億ドルに増えた。

(億ドル) VHS/UMD DVD BD/HD デジタル 合計
2004 $44 $167 $0 $7 $218
2005 $21 $189 $0 $8 $217
2006 $4 $202 $0 $10 $216
2007 $1 $197 $3 $13 $214
2008 $1 $184 $9 $16 $210
2009 $0 $164 $15 $21 $200

The Digital Entertainment Group

Googleがホワイトスペース監視を志願

ホワイトスペース(放送帯域の空き)を無免許でデータ通信に使う際の最大の課題は、どの地域で、どの帯域が放送、あるいはワイアレスマイクに使われているかを監視し、そのデータベースを管理していく事だが、GoogleはFCCに対して、データベースの構成方法の提案に加え、その運営を志願する事を伝えた。ホワイトスペースで通信を行うデバイスは、帯域利用のデータベースに接続し、空き帯域を探す事が義務付けられている。Googleはそのデータベースのアーキテクチャー作り、そのストーレッジを最低で5年提供する事を約束した。また、FCCは管理料金の徴収を許可してるが、Googleはこれを無償で提供する意志があると伝えている。