ComcastがTV番組のネット配信を開始

ComcastはそのケーブルTVサービスへの加入者に対して、ケーブルTVで放送される番組のインターネットでの配信を正式に、全国レベルで開始した。ComcastはこのTV Everywhereのコンセプトに基づいたサービスのテストを5000世帯対象に6月から行ってきており、12月15日にXfinity TVのブランド名で、全国的にサービスを始めた。

サービスを利用出来るのはComcastのケーブルTVとそのケーブルモデムの両方に加入している世帯で、全米で約1400万の世帯が対象となる。利用者はユーザ名とパスワードで認証を行い、Move Networkのプレーヤを使って、有料チャンネルのHBOを含む、27の多チャンネルネットワークが提供する番組をPCから視聴する事が可能になる。サービスは無料で提供されている。

Comcastはこのサービスはまだ「ベータ」の状態で、さらなる発展があると語っている。その1つはサービスをComcastのダブルプレーだけでなく、多チャンネルサービスだけへのユーザにも広げる事である。また、2010年中にはモバイルデバイスへのストリーミングも開始する予定。

サービスはComcastのビデオポータルのFancastの一部として提供されており、ビデオはComcastのサーバーから配信されている。TV Everywhereのコンセプトでは、プログラミング事業者(ネットワーク)がそのブランドのサイトから番組を配信する事が可能であり、Comcastはそれを実現させると語っているが、具体的な方法は発表されていない。

ComptonとTVMaxがEvolutionのTiVo STBを採用

カナダのケーブルTV事業者のCompton CommunicationsとヒューストンのTVMaxはSTBベンダーのEvolution Digitalが提供するTiVoベースのSTBを採用する事を発表した。Evolution社はTiVo社との協力で、CableCARDベースのConaxのCASを採用した、TiVo機能を持つSTBの販売を行っている。Evolution社は小規模ケーブルTV事業者を対象にしており、そのTiVoベースのSTBは低コストで、高機能なDVR、他のサービスを提供する事を可能にする製品だとアピールしている。

DishがTV Everywhereを発表

DBS事業者のDish NetworkがTV Everywhereサービスを発表したが、これはTV番組のインターネット配信ではなく、Slingを使ったTV番組のプレースシフトサービスの事である。紛らわしいことに、Dishは9月に「TV Everywhere」の名称をトレードマーク登録し、Slingを使ったサービスの名称に使っている。Dishは3つのTV Everywhere製品を発表した。1つはSling機能を内蔵した、DVRのViP 922で、DVRが受信してる番組、あるいは録画してある番組をホームネットワーク(あるいはインターネット)で配信する事が出来る様になり、ノートPC、スマートフォンでそれを視聴可能になる。ViP 922は2010年第2四半期に出荷の予定。

2つ目の製品は、TV Everywhere Adapterと呼ばれる、小型のSlingアダプターで、これを既存のDish NetworkのDVRのUSBポートに差し込むことで、そのDVRにSling機能を追加出来る。

3つめの製品はSling対応のディスプレー、Sling Monitor 150。これはWiFi機能を持ったSlingが配信している番組を視聴する事が出来る15.6インチのディスプレー。

Huluの成長

HuluのCEOのジェイソン・カイラーはそのブログで、Huluの2009年の成長を公開した。それによると、

  • ComScoreの調べによる、月間利用者数は4300万を越え、1年前から95%の成長をした。
  • 月間ストリーム数は9.24億に達し、前年同期から307%の成長をした。
  • Huluのライブラリーは5,600本から、14,000本に増えた。
  • コンテンツパートナーは130から、200に増えた。
  • 広告主は166から、408に増えた。
  • Huluのプレーヤを組み込んでいるウェブサイトは237%増え、207,000サイトに達した。

インターネット接続TV

調査会社のIMS社によると、2010年にはアメリカのTV視聴世帯の55%がインターネットビデオへのアクセスが可能になり、その25%の世帯ではインターネットビデオをTVで見る事が出来るようになる。IMSによると、Blu-rayプレーヤの価格が$200以下になることで、他のA/V製品も下がり、インターネットに接続可能なTVの価格も下がっていく。同社は2010年末には出荷されるTVの35%はインターネット接続機能を持つようになると予想している。

別の調査会社のThe Diffusion Groupの調査では、2014年に世界の3.6億の世帯はTVでインターネットビデオを視聴する事が可能な環境になり、この内、実際にオーバー・ザ・トップ・ビデオを視聴する世帯は1.7億になる。

また別の調査会社、Futuresource社は欧州におけるインターネット接続可能TVの出荷は2010年で、全TVの20%になると予想をしてえる。インターネット接続可能TVの設置台数は2010年末で1500万台となり、フラットTVの10%を占める。