FCCがCableCARD規制を変更

FCCはCableCARD規制に対する変更を行った。変更項目にはSDV(Switched Digital Video)で提供されるチャンネルを小売で提供されているTiVo等のCableCARD対応チューナでも視聴可能にすること、CableCARDのセルフ・インストールを可能にすること、CableCARDにレンタル料金の明瞭化する事、等が含まれるが、ケーブルTV事業者に取り、最も大きなポイントは、CableCARD無しでベーシックなHD STBの提供が可能になった事である。これまで、DTAと呼ばれている、双方向機能の無いSTBはCableCARDの対象外であったが、対応となるのはSD(標準解像度)のDTAだけで、HDにはCableCARDが必要であった。

CableCARDはCAS機能を別にする事でデジタルケーブルSTBの標準化を実現し、デジタルケーブルチューナ内蔵のSTB、TVの小売りを推進させる事が目的であった。しかし、CableCARDは事業者がレンタルするSTBを高価にしただけで、小売市場は立ち上がらず、目的は果たしていない。FCCは、CableCARD規制に代わり、他の多チャンネルサービスのSTBも対象とした、AllVidと呼ばれる標準ゲートウェイを作る構想を持っている。

Google TV AdsがNBCUを失う

NBC Universalは2年間続いたGoogle TV Adsの契約を解消した。NBCUは、Googleのサービスを使い、TV広告の販売をオンラインで販売するテスト行ってきた。契約解消の理由は発表されていない。Googleはまだ、Dish Network、DirecTV、Bloomberg Television、CBS College Sports、Hallmark Channel、History International、Ovation、GSN、Tennis Channel等との契約がある。

Netflixの加入者が1690万に増える

Netflixは第3四半期に190万の加入者を増やし、1690万とした。売り上げは5.53億ドルで、前年同期の4.23億ドルから31%増えた。収益は3800万ドルであった(前年同期は3000万ドル)。CEOのリード・ヘイスティングは、NetflixはDVDのレンタル会社から、インターネットVODの会社になっていると語っている。同社によると、3Qで15分間以上のストリーミングを試した加入者は全体の66%で、前年同期の41%から大きく増えている。また、レンタルしたDVDの総時間とストリーミングされたビデオの総時間を比較した場合、ストリーミングがDVDレンタルを上回り始めている。Netflixは加入者の50%以上のストリーミング時間が、レンタルしたDVDの視聴時間を上回っているとも発表した。

減少が続くケーブルTV

ケーブルTVへの加入者の減少が続いている。Comcastはこの第3四半期で189,000世帯、Time Warner Cableは155,000世帯、Cablevisionは24,500世帯を失った。Comcastはこの9ヶ月間で622,000の加入世帯を失っている。これまでもケーブルTVの加入者数は減少をしてきたが、それは主にDBS(それに電話事業者のビデオサービス)への乗り換えが原因で、多チャンネルサービス全体では減少は無かったが、第2四半期では21,600世帯の減少があった。第3四半期にDirecTVは174,000世帯の増加を発表しているが、Dishは29,000世帯を失っており、多チャンネルサービスへの加入者数は第2四半期に続き減少を見せると思われる。

多チャンネル事業者は加入者の減少は不景気が原因で、インターネットで配信されるビデオによるコードカッティングでは無いと説明している。減少してるのは主にケーブルTV事業者の低価格のアナログサービスへの加入者と低価格戦略のDishへの加入者であり、低所得世帯が多チャンネルサービスを止めているようであり、インターネットビデオが直接的に影響をしていないかも知れない。しかし、コードカッティングのその他の徴候もある。映画とオリジナル番組を主に提供している有料チャンネルのHBOへの加入者は昨年の同期から150万の減少をしている。Netflixのストリーミングサービスが提供してるのは主に映画であり、映画が主体のHBO等の有料チャンネルに最も影響を及ぼすと思われている。

HBOの親会社のTime WarnerはHBOの加入者の減少は、Dish Networkが行ったプロモーションにより、無料で加入する事が出来た世帯が、サービス期間が終わった事で、脱会した事が理由で、コードカッティングではないと説明している。しかし、それだけで150万もの会員が止める理由にはならなく、コードカッティングの徴候と思われる。

カナダのネットワーク機器ベンダーのSandvineの発表したデータによると、アメリカのプライムタイム(午後8時から10時)のインターネットトラフィックの20%はNetflixであり、これらの利用者はプライムタイムに多チャンネルTVではなく、Netflixを視聴している事になる。Snadvineによると、Netflixは2位のYouTube(9.85%)、2位のBitTorrent(8.39%)に大きな差を付けている。

AT&T: Xbox 360のSTB化

AT&TはそのU-verseサービスで、STBの代わりにMicrosoftのXbox 360が使えるようにした。Xbox 360をSTBに使う計画は3年前に発表されていた。XboxをU-verseのSTBとして使うには、U-verseのサービスに加入しており、最低で1台のU-verse STBが家庭にある事が条件となる。XboxをSTBとして使うには、$99のサービス開始料と$55のエンジニア派遣費が必要になる。AT&Tのフィールドエンジニアが、家庭を訪れ、Xboxに必要なソフトウェアをインストールし、本体にHomePNAのアダプターを接続する必要がある。Xboxの価格($300)は別にして、最初に$149のコストがかかるが、利用する月額はかからない。また、視聴者は、Xbox Liveのチャット機能をTV番組の視聴中にも使う事が出来る。

AT&Tはまた、Microsoft のWindows Phone 7を使ったスマートフォンに対して、U-verseのビデオコンテンツの一部を無料で視聴可能にするとも発表している。現在、AppleのiPhoneのユーザは、ABC等の一部の番組に限り、DVRに録画した番組をWiFiでダウンロードし、iPhoneで見ることが可能になっている。AT&TはWindows Phone 7向けのモバイル放送は、U-verse加入世帯には無料で提供し、U-verseのサービスが来ていない地域では、独立したサービスとして、月額$9.99で提供する