AT&Tの無線STB

AT&Tは802.11nのWiFiを使い、STBを無線化した。システムはレジデンシャルゲートウェイ、無線アクセスポイント、それに無線シンクライアントで構成されている。レジデンシャルゲートウェイは、VDSLに接続され、HDDを内蔵している。無線アクセスポイントは、802.11nに対応し、最大300 Mbpsの速度をサポートする。各部屋のTVにはシンクライアントの無線レシーバーが置かれ、TVに接続される。無線レシーバーの値段は$49、プラス月額$7となっている。

STBを無線化したことで、TVを移動させる事が容易になる。AT&Tのビデオでは、パテオにTVを動かすことが簡単に出来る事をアピールしている。それ以上に、AT&Tに取ってのメリットが大きい。導入時にフィールドエンジニアがSTBをつなぐための配線をする必要なく、素早い設置が可能になる。

Verizonのスマートホーム・サービス

Verizonはその全地域のFiOS、あるいはDSLユーザを対象に家庭監視と管理の「スマートホーム」サービスを月額$9.99で開始した。利用者はコンピュータ、スマートフォン、あるいはタブレットを使い、家庭内の鍵、照明、エネルギー等の監視と管理をする事が出来る。機能を実現するには、Verizonのサービスでサポートされる機器を購入、設置する必要がある。最もベーシックな機器のセットは$69.99で、照明のオン/オフ、それに監視カメラで構成されている。この他、空調管理のサーモスタット、電気利用のセンサー、遠距離からの錠前操作等が含まれるキットが提供されている。Verizonのサービスには、Motorola Mobilityが昨年に買収した4Homeのプラットフォームが採用されている。Verizonのサービスは、利用者自らの監視であり、第3者を使ったセキュリティーサービスは含まれていない。Comcast、Time Warner Cableはセキュリティーを含めた同様のサービスを一部地域で提供している。Verizonはそのスマートフォン向けのアプリケーションMyFiOSをアップデートして、これに家庭監視機能を追加している。

NCTCがTV Evertwhereをサポート

National Cable Television Cooperative(NCTC)は、中小ケーブル事業者の協力組合で、コンテンツ事業者とのライセンス、あるいはメーカーからの器材購入を取りまとめて行っている。NCTCは、その、メンバーがTV Everywhereを提供する際の中央認証システムを作ることを発表した。HBO等の事業者は、そのコンテンツを多チャンネルサービスでの加入者だけがインターネットでも見られるようにしている。HBO Goのサイトに登録する際、自分の加入している多チャンネル事業者のIDとパスワードを入力し、認証が行われる。コンテンツ事業者の認証システムと連携されているのは、大手の多チャンネル事業者だけである。NCTCはそのメンバーがこれらの認証システムに参加可能にするための中央化されたシステムを作る予定であるが、まだ、その為のベンダー等は決まっていない。

第3四半期の加入者数

AT&TのU-Verse TVへの加入者数は176,000増え、360万世帯に達した。しかし、成長は鈍り始めている。前年同期の増加数は236,000世帯であり、今年の2Qは201,000世帯であった。U-Verseブロードバンドへの加入者数は504,000増え、460万世帯に達した。だが、既存のDSLサービスは501,000世帯の減少があるので、ブロードバンド全体での増加数はたったの3000世帯でしかなかった。

VerizonのFiOS TV加入者も増えたが、増加数は138,000世帯でしかなかった。FiOS TVの加入者数は398万世帯となった。FiOSブロードバンド への加入世帯は462万世帯であった。Verizonは、コンシューマ向けサービスのARPUは前年同期比で8.8%増え、月額$94.2となり、FiOSサービスの収入がコンシューマサービスの59%に達したと発表している。

衛星事業者のDirecTVも大きくと加入者を伸ばした。加入者増加数は327,000で過去7年間の第3四半期の増加数では最高であった。AT&TとVerizonは共に、自社のビデオサービスが無い地域ではDirecTVのサービスを再販している。AT&Tは22の州で、DirecTVの再販契約をしており、11月に3年間の延長契約をしている。

しかし、ケーブルTV事業者の加入者減少は続いている。Time Warner Cableは128,000世帯を失ったが、前年同期の155,000世帯より、減少は少なかった。Comcastの加入者減少は165,000世帯で、やはり前年同期の275,000より減っている。Cablevisionの加入者減少は19,000と少ないが、収益は前年同期の$1.12億から$3920万に落ちた。

Netflixの加入者数は810,000人の減少

Netflixの第3四半期末のアメリカでの加入者数は2379万人で、前期から810,000人の減少を見せた。サービスの分離と、値上げによる影響で、Netflixは3Q末で加入者は2400万人になるとの見通しを発表していたが、これを下回る物になっている。ストリーミングサービスへの加入者は2145万人(見通しでは2180万人)、DVDレンタルサービスは1393万人(見通し1420万人)であった。両方のサービスへの加入は50%以下であり、新規加入者ではたったの7%でしかない。Netflixはその国内の加入者はさらに減少する事を予測しており、2011年末では2000万から2150万人になるとの見通しを発表している。