インターネットビデオの配信プラットフォームを提供し、Discovery、ShowTime、Fox、Time Warner等のクライアントを持つBrightcoveの第2四半期の売り上げは前期から41%増え、2160万ドルであった。また、赤字は380万ドルに減っている。Brightcoveはクラウドベースのエンコーディングサービスを提供しているZencoderを3000万ドルで買収した。Zencoderは受信側のデバイスに合わせ、リアルタイムでエンコーディングをするサービスを提供しており、PBS、TwitVid、CollegeHumor等をクライアントに持っている。
イギリス: Now TVが開始
イギリスの多チャンネルサービス事業者のBSkyBは、OTT-VサービスのNow TVを7月17日から開始した。Now TVはBSkyBが提供している映画パッケージのSky Moviesをインターネットで提供するサービスだ。BSkyBはその多チャンネル放送をSky Goとの名前でインターネットでも提供しているが、これは多チャンネルサービス加入者限定されたサービスであった。これに対して、Now TVはスタンドアロンのサービスで、BSkyBへの加入無しで利用する事が出来る。Now TVはBSkyBがこれまでその基本サービス(最低で月額21.50ポンド)のオプションとして提供してきたSky Movies(月額16ポンド)をOTTで提供する。Now TVは、見放題で月額15ポンド、あるいは1本毎のVOD(0.99~3.49ポンド)の料金になっている。
サービスは、すでにBSkyBに加入している1050万の世帯ではなく、多チャンネルサービスに加入していない1300万の世帯が対象であり、Netflix、LoveFilm等が競合になる。しかし、BSkyBの加入世帯がサービスを止め、Now TVにスイッチするリスクもある。BSkyBは既存のSky Moviesへの加入者には値引きを提供し、これを防ごうとしている。現時点では、Now TVが提供するのは映画だけで、BSkyBのリプレースにはならないが、秋にはサッカー、その他のプログラムのパッケージも提供の予定である。
映画のVODサービスとしてはNow TVは月額5.99ポンドのNetflixより高価だ。しかし、Skyは6大ハイウッドスタジオと優先的な契約があり、Netflixでは見られない新作映画を見ることが出来る。SkyはNetflix等より、魅力のあるコンテンツを提供する事でOTT-V市場も独占をしようとしている。
BSkyBはコンテンツの独占契約で成功をしてきた。しかし、このアドバンテージは続かない。すでに、English Premier Leagueとの契約の一部はBTに取られている。映画でも6大スタジオ以外では、Netflix、LoveFilmと優先契約を結ぶ会社も出ており、また、BSkyBの独占体制を解体する規制が出来る可能性もある。BSkyBとしては、Netflix等に競合出来るのは、アドバンテージある現在である。リスクはあうが、そのサービスへの加入者がNetflix等に奪われ始め、さらに独占的なコンテンツ契約が無くなった時点で競合を始めても手遅れになる。BSkyBは、Now TVに3000万ポンドを投資する。
世界のDVR利用者は2018年で3.38億
Global Industry Analystsの予測では、世界のDVR利用者数は2018年には3億3760万世帯に達する。利用率がもっと高いのはアメリカである。アメリカでは、多チャンネルサービスの一環としてのDVRの提供により利用が大きくと増えた。アメリカ以外でも多チャンネル事業者によるDVRの提供が進んでいる国ではDVRの利用が高い傾向にある。アジア・パシフィックでのDVRの利用は低く、2018年で4550万世帯と予測されている。アジア・パシフィックでは、韓国、オーストラリア、ニュージランド、シンガポールのDVR導入は高く、普及率35%を超えているが、中国、インド、インドネシア、タイ、フィリピンでの導入率は5%から7%程度でしかない。
国際市場: 多チャンネルサービス
- スペインのTV市場はスランプしている。第1四半期のTV広告は、前年同期から16.4%落ち、4億1990万ユーロになった。多チャンネルサービスへの加入者は0.8%減った。減少が最も大きかったのはケーブルTVで、加入者を3.4%失った。多チャンネルサービスの収入は5.4%増えたが、VODサービスの収入は47.9%と大きな減少を見せた。
- スペインのケーブルTV事業者のONOの加入者数は前年同期の952,000世帯から897,000世帯に減った。しかし、TiVoのDVRは好評で、TiVoの利用者は前記から34,000世帯増えた。
- オランダ最大のケーブルTV事業者のZiggoのデジタルサービス加入者数は第2四半期で220万世帯に達し、デジタルサービスへの加入率は80%に近づいた。同社のケーブルTVへの加入者数は全部で285.3万世帯で、第1四半期の288.6万世帯より減少をしている。デジタルサービスへの加入者は20,000世帯増えたが、アナログ世帯は53,000万世帯減った。
- フランスのケーブルTV事業者のNumericableは、第2四半期で18,000世帯を失い、今年に入ってからの加入世帯減少数は41,000世帯になった。
- エストニアの通信事業者、Elionhが提供する多チャンネルサービスへの加入者は4,000世帯増え、6月末で146,500世帯になった。
- イタリアのSky Italiaは86,000世帯の加入者を失い、第1四半期末での加入世帯数は494万世帯であった。
- イギリスのIPTVサービス、BT Visionの加入者は21,000世帯増え、728,000世帯に達した。また、BTは最近に開始されたYouViewのバンドルを秋から行うことを発表した。
- イギリスのケーブルTVサービスのVirginは、同社経由のTiVoサービスの加入者は100万世帯を超えたと発表した。第2四半期中にTiVoの加入者は261,700世帯から938,800世帯へと増えた。
- ベルギーのBelgacomのIPTVサービスへの加入者数は48,000世帯増え、合計130.1万世帯となった。
- イスラエルの衛星プラットフォームの第2四半期の加入世帯数は582,000世帯であった。これは、前年同期から1,000世帯の増加だが、第1四半期からは3,000世帯の減少である。
タブレットの利用動向
Magid Associates社がOnline Publishers Association(OPA)の依頼で行った調査によると、タブレット利用者は2012年3月で、7410万人であった。これは、2011年の2830万人から大きくと増えており、普及率は8歳から64歳の人口における31%に達した。Magid Associatesは、来年の利用者は1.17億人になると予想している。
ユーザ層では、男性が56%、女性が44%だが、女性の利用者は2011年から4%増えており、差は減っている。年齢層では、24歳~34歳が全体の28%を占め、最も多い。利用者成長率では、35歳~54歳が昨年から8%増えている。
