Googleのエリック・シュミットは、GoogleはそのパテントだけのためにMotorola Mobilityを買ったのではないと強調しているが、そのHome部門(ケーブルTV機器部門)をキープするとは思えない。Google TVがあるので、STB事業はGoogleに取り、全く無関係ではない。しかし、Home部門の製品はSTBだけではなく、ネットワーク、それにヘッドエンドで使われるエッジQAM、エンコーダー、デコーダー、オンデマンド・システム等の機器がある。これら製品とGoogleの事業にはかなりの距離がある。6月末にMotorola Mobilityの社長、ダニエル・マロニーが退陣した。その後継として、Home部門のエクゼクティブVPとして、ケーブルTV事業者、Charter Communicationsの元CTOのマーワン・ファワーズが就任した。これは、Home部門を売る準備のために、ケーブルTV事業者の元エクゼクティブをトップに置き、Home部門を独立させておく為だと考えられている。Home部門のクライアントはケーブルTV事業者であり、彼らからのサポートを失ったら、買い手は付かない。
アダルト向けOTT-V
アダルト産業は、ハイテク・コンシューマ技術の利用では先進的であった。VTRの最初のコンテンツはポルノであった。電話のペイ・パー・コールも、TVのPPVもアダルト系が初期の大きなサービスであった。アダルト業界は、インターネットビデオでも先進的な利用者であった。有料のストリーミングサービスが立ち上がった時点で、人々はポルノ業界が先に、DVDからストリーミングへの移行をすると予測した。しかし、この予想は外れた。ハイウッド映画の方が、早くストリーミングへの移行を進めている。ポルノ業界ではまだ、ディスクが重要で、Netflixの様なストリーミングサービスは成功していない。
ケーブルTVの2重マストキャリーが終了
アナログ停波の後も、マストキャリーの局は、デジタルで再送信するだけでなく、ケーブルTV事業者はその放送をアナログ変換し、再送信する義務がある。1つのチャンネルをデジタルとアナログで再送信する必要がある。もし、アナログでの再送信が行われないと、STB無しのアナログTVでは、これら局の視聴が出来なくなる。この2重マストキャリーの義務は、2012年6月12日までとなっていた。地上波局は、その延長を求めていたが、ケーブルTV事業者は、2重の再送信を続けることは帯域の利用上、好ましいいことではなく、終了させることを求めていた。
FCCは、2重マストキャリーの義務を6ヶ月間(2012年12月11日まで)延長するが、その後はアナログ世帯に対して、STB(あるいは、低コストのDTA)を提供し、デジタル再送信をアナログTVでも視聴可能すれば、デジタルとアナログでの再送信は不要にするとの決定をした。
増加するコネクテッドTV/スマートTV
NPD DisplaySearchによると、2012年第1四半期に出荷されたテレビの約27%はインターネット接続機能を持ったコネクテッドTVであった。コネクテッドTV率がもっと高い国は日本で、出荷されたテレビの46%がコネクテッドTVであった。2位は西欧州の35%、3位は中国で32%であった。NPD DisplaySearchの定義では、コネクテッドTVは、YouTube、Netflix等の一般公開されているサイトにアクセス可能であり、スマートTVはさらにブランド固有のサイト、サービスにアクセス出来る機能を持っている。この定義によると、世界で出荷されたTVの20%はスマートTVで、その出荷率が最も高い日本は36%がスマートTVであった。2位は中国(30%)、3位は西欧州(29%)であった。
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NPD DisplaySearch
スマートTVの率が最も高いメーカーはSonyで、出荷台数の50%がスマートTVであった。
![ImageCapture[07-06-2012-5]](https://www.nsirinc.com/compass/wp-content/uploads/2012/07/ImageCapture07-06-2012-5.jpg)
NPD DisplaySearch
しかし、コネクテッドTV購入者の全部がそれをインターネットにつないでいるわけではない。NPD DisplaySearchによると、アメリカにおけるコネクテッドTVのインターネット接続率は69%であった。コネクテッドTVより、インターネットへの接続率が高いのはコネクテッドBlu-rayプレーやで、80%がインターネット接続されている。
Magid Associaatesによると、アメリカの世帯の21%がTVで、インターネットコンテンツにアクセスしている。最もポピュラーな方法は、Xbox 360、Playstation等のゲーム機を使ってのアクセスである。
ConnecTVが正式スタート
Pearl Nineと呼ばれている、地上波保有局9社(Belo、Cox Media、EW Scripps、Gannet、Hearst、Media General、Meridith、Post-Newsweek、Raycom)のグループは6月12日にそのソーシャルTVサービス、ConnecTVを正式にスタートした。ConnecTVのアプリは2月から提供されており、全米で利用可能だが、正式なサービスは40の都市、85局でスタートした。Pearl Nineが持つ、局は合計で215ある。ソーシャルTVはどのようなビジネスモデルが最適であるかは明白ではないが、ConnecTVは、ローカル性を重視し、ローカル局の広告収入に貢献する方法を追求していく。
