レコメンデーション機能

視聴者に取り豊富にコンテンツがある事は嬉しいが、チャンネル数が増えることで見たい番組を探すことは困難となる。これにオンデマンドのコンテンツが加わると、番組の発見は更に困難となる。これは、多チャンネル事業者、それにTVメーカーに取っても問題である。多チャンネル事業者はチャンネル(コンテンツ)が増えている事で値上げを正当化しているが、利用者が新たに加わったコンテンツを見ていなければ、値上げに不満を持つ。これはTVメーカーに取っても問題である。TVメーカーは、インターネット機能を付け、ストリーミングコンテンツへのアクセスを加えている。しかし、これらのコンテンツを簡単に探す方法が無ければ利用者は、多チャンネルサービスを見続け、ストリーミングビデオの機能は使われない。

ComcastはそのX1でレコメンデーション機能を加えており、12月にはCoxがそのTrio EPGにThinkAnalytics社のレコメンデーションエンジンを採用する事を発表した。Time Warner CableはDigitalsmithsのレコメンデーション機能を採用する。Digitalsmithsは、iPad、iPhone向けのTVガイドアプリのi.TVとも契約をしたと発表している。Time Warner Cableは、さらにJinniとも契約をした。Jinniのユニークな点は、ムードをベースにしたコンテンツディスカバリーを提供している事で、コンテンツの説明にある形容詞(寒々した、気の利いた、サスペンスに満ちた、等)から利用者が求める雰囲気にマッチしたコンテンツを探す。JinniはTWCに加え、Vudu、欧州のBouygues Telecom、C More Entertainment、Belgacom、Prisa TV等とも契約をしている。また、Sony、Samsung、LG等のスマートTVにもコンテンツのレコメンデーション機能の搭載が始まっている。

低いTV Everywhereの著名度

調査会社のGfKが行った調査では、多チャンネルサービスへの加入者の43%は、多チャンネル事業者あるいは、テレビネットワークが提供する「TV Everywhere」のコンセプトのウェブサービス、あるいはアプリを使った事があると答えているが、TV Everywhereの言葉をしているのはたったの22%でしか無い。さらに、TV Everywhereの利用に必要な認証を理解しているのは34%でしか無い。70%は、コンテンツを見るために認証手続きをする事は妨げになると答えている。TV Everywhereを使った事のない人の84%は自分の多チャンネルサービスにおけるユーザ名もパスワードも知らない。

また、TV Everywhereを使っている人の65%は、TV Everywhereの存在は、現在の事業者を使い続けるかには影響をしないと答えている。TV Everywhereがあるので、現在の事業者を使い続けると答えたのはTV Everywhere利用者の25%でしか無い。

CableCardの導入が3900万に達する

ケーブルTVのSTBに使われるCAS(Conditional Access System)のCableCardの導入台数が3900万台に達した。CableCardの導入は1年前の3200万台から22%増えている。ケーブルTVにCASを内蔵する事は禁じられており、CASはCableCardとして提供する必要がある。ケーブルTV事業者を代表するNCTAは四半期ごとに大手ケーブルTV事業者9社のCableCardの導入状況をFCCに報告する義務がある。

CASの内蔵が禁止さている理由は、STB、あるいはSTB機能内蔵のテレビの市販を可能にし、ケーブルTV事業者がサービスとハードウェア(STB)のバンドルを無くす事が目的であった。しかし、この動きは進んでいない。NCTAの報告によると、CableCard単体の導入は合計で569,000台で、昨年から8%しか増えていない。CableCardに対応した製品のほとんどはTiVoである。

Comcastがホスピタリティー市場に参入

Comcastは、ホテル等のビジネスに対して多チャンネルサービス、ブロードバンド、それに音声通信を提供するComcast Business Hospitality部門を設立した。ホテル向けのサービスでは、60のHD画質のチャンネル、それに最大100 Mbpsのブロードバンドが提供される。Comcastの発表は、ホテル専用に多チャンネルサービスを提供してきたLodgeNetが、連邦倒産法第11章に基づいた倒産処理手続を申請したニュースの2日後にあった。LodgeNetは、投資銀行のColony Capitalに6000万ドルで身売りをする意向である。

FiOS TV対U-Verse TV

VerizonのFiOS TVへの加入世帯数は134,000世帯増え、473万世帯に達した。2012年の合計加入者増加は553,000世帯であった。FiOSブロードバンドの144,000世帯増え、542万世帯に達した。

AT&T U-Verse TVの加入者増加はFiOS TVより多い192,000世帯であった。しかし、合計加入世帯数は454万世帯で、Verizonを追い抜く事は出来なかった。U-Verse Internetへの加入者数は770万世帯であった。