ポートランド(オレゴン州)のブロードバンド事業者のCanbyは、地域の地上波放送をインターネットで再配信するサービスを開始した。7,000世帯の加入者を持つCanbyは地上波局からの許可を得て再配信をしており、Aereoの様に無断で行なっているものではない、Canbyは4大ネットワークを含む地上波7チャンネルとオンデマンドコンテンツを月額$15で提供する。サービスを受けるのに使えるデバイスは現在、Rokuだけである。CanbyのこのEZVideoと呼ばれるサービスのトランスコーディングにはElementalが使われている。
ソープオペラの復活
昔は大きな視聴率を持っていたソープ・オペラ(昼メロ)だが、視聴者は減少し、ソープオペラはどんどんとテレビから姿を消している。しかし、2011年に姿を消したABCのAll My ChildrenとOne Life to Liveの制作権はProspect Park社が買い、4月からHuluで復活した。反響は良く、Huluのトップ番組の1つになっているが、ソープ・オペラをインターネットに持ってくるのには問題もある。
ソープオペラの特徴はその放送パターンである。ソープ・オペラは週5日間の放送であり、毎日定時に番組を見る事が求められる。この視聴パターンは現代のペースには適していなく、ソープ・オペラ衰退の原因となっている。これに対して、OTT-Vは見たい時に、見たいだけ見る事が出来る。週末に1シーズン分の番組を全部見る事が出来、Binge Watchingと言う言葉が登場した。Bingeとは乱用の意味で、Binge Drinkingは暴飲、深酒である。Netflixは、そのオリジナル番組も1シーズン分(13話)を一度に公開し、Binge Watchingを可能にしている。
Google Fiberの可能性
Google Fiberは、新たにミズーリ州側のカンザスシティーの北にあるグラッドストーン市でもサービスを提供する。すでにカンザス州側のシャウニー市、それにミズーリ側にグラッドストーン市でも建設許可を得ている。すでにケーブルTVサービスがある地域で新たにサービスを提供するのはGoogleが最初ではない。ケーブルTVがすでに提供されている地域で競合するサービスをする事業者はオーバービルダーと呼ばれ、1990年代からRCN、Knology等の会社がトリプルプレーのサービスを行なっている。これら事業者は、既存のサービスより高度な物を提供してきたが、大きな成功はしていない。
これまでのオーバービルダーとGoogle Fiberの大きな違いはその規模である。RCN等は、Googleの様な資金も、ブランド力も無い。資金も重要だが、既存のComcast、Time Warner Cable、AT&T等の会社と競合するには、ブランド力も大きな影響を持つ。Comcastより高度なサービスを、安く提供しても、無名の会社では販売力が無い。
Sanford C. Bernstein & Co.はカンザスシティーにおいて204の世帯に対しての訪問調査を行った。この結果によると、98%はGoogle Fiberが提供されている事を知っていた。52%の家庭はGoogle Fiberに加入する可能性が高いと答えている。52%の家庭が本当にGoogle Fiberに加入する可能性は低いであろうが、98%の知名度は非常に高い。カンザスシティーにおける既存のブロードバンド事業者はTime Warner CableとAT&Tであるが、それぞれが同市でブロードバンドサービスを提供している事を知っているカンザスシティー住民は、多分98%より低いであろう。
ComcastがX1を10地域に拡大
Comcastは、IPとのハイブリッド型のX1プラットフォームを10の地域で提供している事を発表した。X1が提供されている地域は、ボストン、アトランタ/オーガスタ(アトランタ)、チャタヌガ(テネシー州)、フィラデルフィア、ニュージャージー、コロラド、サンフランシスコ、サクラメント、それにサンタバーバラ。ComcastはX1を6月末までにそのサービス地域の半分で提供し、年末までには全地域に広げる予定。X1にインタフェースはクラウドベースであり、同社のコロラドの設備から配信されている。EPGの他、Facebook、Pandora、ニュース等のウィジェット、「Last Nine」と呼ばれる9つ前の番組までをリストするアプリ、それにリニアの番組だけでなく、VOD、DVRのコンテンツも検索するアプリ等が提供されている。レコメンデーション機能は、X2と呼ばれている次のバージョンで提供される。X1はPace社製のQAMとIPのハイブリッドSTB上で提供されている。
Comcastは新しいX1の機能として音声コマンドを発表した。この機能を使うのにはiOSデバイスが必要で、「What comedies can I see now?」、「When is the next Giants game?」等の質問に対して、対応する番組のリストを表示する。ComcastはAndroid向けアプリの開発、それにリモコンにこの機能を内蔵する事の検討もしている。X1はクラウドベースであり、コマンドの解析、検索等はSTBでは行われていない。
Comcastはまた、X1のマルチルーム機能の提供を近々開始する。X1は6つのチューナを内蔵し、マルチルームDVRとして子機に録画したビデオを配信する事が出来る。X1の子機としては、RNG150Nと呼ばれているSTBが採用される。RNG150N はPace、Arris、Ciscoが提供している。RNG150Nは、CableCARDを内蔵したSTBで、IPだけの子機ではない。ComcastはXi3と呼ばえるIPだけの子機を開発しており、いずれはこれがRNG150Nをリプレースしていくと思われる。
セキュリティー・サービス
AT&Tはセキュリティー/ホームオートメーションサービスのDigital Lifeを15都市で提供を始めているが、Time Warner CableもそのIntelligentHomeのサービス地域を拡大している。IntelligentHomeのサービスは2011年に開始され、現在はTWCのサービス地域世帯の約60%で利用可能なっている。TWCはこの秋には、オハイオ、ウィスコンシン、それにニューヨーク市でサービスを開始する。ニューヨーク市は、TWCの最大の地域であり、この導入が完了すると利用可能地域はほぼ90%に達する。
Xfinity Homeの名称でセキュリティー/ホームオートメーションのサービスを提供しているComcastは、スマートフォンでリモコン操作が出来るLED電球の販売を始める。電球はOsram Sylvania Inc.のUltra iQ LED BR30で、Xfinity Homeサービスの一部として販売になる。
また、DirecTVもセキュリティー/ホームオートメーションサービスへの参入の為に、LifeShield社を買収した。買収金額は発表されていない。LifeShieldは月額$30から始まるサービスを提供している。DirecTVは2014年から自社ブランドでのサービスの提供を開始するが、DirecTVは自らブロードバンドを提供していない事が課題である。
