McCain議員のテレビ法案

共和党のJohn McCain議員は、上院にTelevision Consumer Freedom Actと呼ばれる法案を提出した。法案は、幅広い物である。

  • CablevisionがViacomが不当にチャンネルをパッケージ化して提供しているとして訴えているが、この法案はコンテンツ事業者がチャンネルを多チャンネル事業者に対して、パッケージ化して提供する事を禁止する。
  • 多チャンネル事業者もチャンネルをパッケージで販売する事は禁止され、アラカルトとして、加入者が求めるチャンネルを個別に販売しなければならない。
  • 地上波ネットワークのFox、ABCはAereoが裁判で勝った場合、地上波番組を有料化し、多チャンネル向けに配信すると言っているが、この法案ではそれを禁止し、それを犯した場合、放送ライセンスを取り上げる。
  • 現在、MBL等のスポーツリーグは、試合の観客数が指定に満たない場合は、TV中継をブラックアウトする権限を持っているが、法案はこれを禁止する。

この法案は、テレビ業界の大きなステークホルダーである、コンテンツ事業者、地上波ネットワーク、多チャンネル事業者、スポーツリーグの全員に影響を与える物で、反対のロビー活動は大きなものとなり、このままでの通過の可能性はほぼゼロである。しかし、これがすでに始まっている議論を更に大きくする事は確実である。これに加え、衛星放送事業者に対して地上波局の再送信を許可している法律が2014年12月で切れ、その更新の検討もスタートをしする。また、2014年には地上波帯域の競売と再編成も予定されている。放送の今後とその規制に対する討論は、2013年から2014年に大きく盛り上がる。

テレビ世帯が増える

Nielsen は、9月に始まる2013年/14年のテレビシーズンの視聴者調査のベースとなるテレビ視聴世帯は前年期から1.2%増えた1.156億世帯、2歳以上のテレビ人口は1.6%増えた、2.94億人になると発表した。テレビ視聴世帯は減少方向にあった。来季のテレビ世帯が増えたのは、テレビ放送を見ている世帯が増えたためではなく、Nielsenが定義を変えた為である。これまでのNielsenの定義は、テレビ受像機を持ち、地上波、あるいは多チャンネルサービスでテレビ放送を見ている世帯であった。この定義では、テレビ番組をインターネットでしか見ていない世帯は含まれない。新しい程度では、テレビ受像機を使い、ブロードバンドでテレビ番組を視聴している世帯も含まれる。スマートTV、Apple TV、Roku、Xbox 360等での視聴が含まれるが、対象はテレビ受像機でに視聴であり、タブレット等は含まれない。現在、Nielsenはインターネットでのテレビ番組の視聴を測定する方法のテストを行なっている。

調査会社のLeichtman Research Group(LRG)によるとテレビ、それにモバイルデバイスによるOTT-Vの視聴は2年で大きくと増えている。世帯の44%はインターネットに接続されているテレビを最低で1台は持っている。昨年は38%、2011年は30%、2010年は24%であった。視聴者の33%はテレビ、あるいはモバイルデバイスで毎日OTT-Vを見ており、59%は週に1回は見ている。2年前は、17%と41%であった。29%は週に1回はOTT-Vでテレビ番組を見ており、22%は週に1回はNetflixを使っている。Netflix利用者の80%は、Netflixで配信されているテレビ番組をインターネットにつないだテレビで見ている。インターネットに接続されたTV以外のでのOTT-V視聴も多く、27%はテレビ以外のデバイスで毎日ビデオを見ている。

また、テレビ放送の視聴者が減っているだけでなく、テレビ受像機の販売も大きくと減っている。HISによると、2013年第1四半期のテレビの出荷台数は前年同期から11%も減っている。第1四半期の出荷台数は660万台であった。

多チャンネルサービス加入者数

Leichtman Research Group(LRG)が調査しているケーブルTV事業者トップ10社、衛星放送事業者2社、電話会社2社の多チャンネルサービス加入者数は、2013年第1四半期で、94,904,080世帯で、2012年第4四半期から194,265世帯の増加があった。過去1年では80,459世帯の減少で、LRGによると、これが初めての年間ベースの減少であった。

多チャンネルサービス加入世帯数

タイプ

第1四半期末加入世帯

第1四半期増減

過去1年の増減

ケーブルTV

51,044,080

(263,735)

(1,559,459)

衛星放送

34,197,000

57,000

160,000

電話事業者

9,663,000

401,000

1,319,000

合計

94,904,080

194,265

(80,459)

Leichtman Research Group

Warnerがストリーミングサービスを開始

Warner Home Entertainmentは、月額$9.99のサブスクリプション型のストリーミングビデオのサービス、Warner Archive Instant(WAI)を開始した。コンテンツはWarner Brothers系のスタジオからの映画で、主に20年代から80年代のクラシックで構成されている。WAIは映画マニアを対象にしたもので、Netflixの競合ではない。しかし、Netflixより月額$2高く、新作が全くないサービスが成功するであろうか。

VuduのDisk-to-Digital

持っているDVDをオンラインでの視聴権に変えるDisk-to-DigitalのサービスはWalmartが提供してきたが、Vuduも同様なサービスのテストを開始している。Walmartのサービスでは、利用者はDVDをWalmartの店舗に持っていく必要があるが、Vuduはすべてをオンラインで行うシステムをテストしてる。VuluはGracenoteの技術を使い、DVDを認証する。VuduのDisk-to-Digitalの価格は$2で、HDへのアップグレードは$5となっている。