オンラインビデオ広告

PwCによると、2012年のオンラインビデオ広告の規模は23億ドルで、2017年には59億ドルに達し、広告市場の9%を占める事になる。大きな成長であるが、テレビ広告に比べるとまだ小さなシェアである。PwCによると、テレビ広告の規模は2017年で816億ドルで、37%のシェアを占める。

テレビではその25%近くが広告であるのに対して、オンラインビデオにおける広告の率は2.6%でしか無い(ComScore社のデータ)。Murdoch University、RMIT University、それにDisney Media &Advertising Labが行った調査では、最適なオンラインビデオの広告は、1時間に6つの30秒スポット、合計3分(約5%)となっている。

Aereoがシカゴに参入

Aereoはニューヨーク、ボストン、アトランタに続き、9月にはシカゴでそのインターネットによる地上波再送信のサービスを開始する。同社は月額$8で、地上波の再送信とクラウドベースのDVRサービスを提供している。Aereoは2012年3月からニューヨークでサービスを開始しているが、その加入者数は発表されていない。

Aereoと同様なサービスを提供しているFilmOn社は、ワシントンDCで地上波ネットワークに対する訴訟を起こした。同社は、ワシントンDCでサービスを開始したが、ネットワークに訴えられている。FilmOnは、地上波ネットワークは放送帯域を無料で得ている公共なサービスであり、その再送信に対して訴訟をする事は出来ないと訴えている。

若者向けネットワーク

8月1日に10代後半から30代前半を対象にした新しい多チャンネル向けネットワーク、Pivotがスタートする。この年齢層は最もTV離れが多く、Pivotが行った調査でも18~34歳の年代では13%(860万人)がブロードバンドには加入しているが、多チャンネルサービスには加入していない。さらに、Pivotの調査ではブロードバンドと多チャンネルの両方に加入している18~34歳の人の27%(1790万人)は、多チャンネルからの脱退を考えている。

Pivotは、マルチプラットフォームのサービスを提供する事で、このテレビ離れをしている年代にアピールをしようとしている。Pivotのコンテンツは多チャンネルサービスで提供されるだけでなく、多チャンネルサービス加入者はブロードバンドを使い、様々なデバイスからアクセスする事が出来る。さらに、Pivotは多チャンネルサービスには加入していない人向けにブロードバンドからの有料アクセスも提供する。

Pivotの調査では、多チャンネルからの脱退を考えている1790万人の内、87%は多チャンネルサービスのコンテンツがマルチプラットフォームで、どこからでもアクセスが可能であれば、脱退はしないと答えている。また、ブロードバンドだけに加入している人の58%は、ブロードバンドベースの有料チャンネルに加入する可能性があると答えている。

NetflixとDreamWorksが契約

NetflixとDreamWorksは2014年にDreamWorksのShrek、Kang Fu Panda等のキャラクターをベースにしたオリジナルシリーズをNetflix向けに制作する事で契約をした。契約は、複数の番組を含むが、その数等の詳細は公表されていない。最近、NetflixはAmazonにViacomとの契約を奪われており、Spongebob等の子供番組を失っている。

ComcastがX2をデモ

Comcastは15都市で導入が始まっているX1プラットフォームで採用されているクラウドベースのユーザインタフェース(UI)の新しいバージョン、X2を公開した。X2はグラフィカルなX1のUIをベースにレコメンデーション、パーソナライゼーション、音声コマンド等の機能を加えている。X2のUIは利用者の好みに応じて、ホーム画面、ダッシュボードをカスタマイズ出来る。これまでの視聴経歴をベースにしたレコメンデーションに加え、Comcastが投資しているセカンドスクリーンアアプリのZeeboxと統合し、Twitter等のソーシャルメディアのデータをベースにしたコンテンツの発見も提供している。X1では最近、iPhoneを使った音声コマンドを立ち上げたが、X2ではリモコンにマイクを搭載し、スマートフォンを使わずに音声コマンドを使えるようになる。X2はこの秋から導入が開始される。

X1では現在、Pace社製のDVRが使われている。PaceのDVRはスタンドアロンの構成で使われているが、マルチルームDVRのゲートウェイとして使える機能もあり、Comcastはマルチルーム機能の提供を最近開始している。Comcastは、またゲートウェイ専用のデバイスとして、Arrisと契約をした。ArrisのXG1は、Zenverge社のトランスコーダーを採用し、QAMからIPへのリアルタイムの変換をする事が出来る。XG1はまた、ケーブルモデムとして、24チャンネルを束ね、950 Mbpsの速度での通信が出来る。

Comcastはまた、クラウドDVRの導入も予定している。Cablevision SystemsのネットワークDVRと同様に、ComcastのクラウドDVRも録画予約のある数だけのレコーディングを取ることで、著作権問題を迂回する。録画された番組は、X2インタフェースを使用したX1、X1ゲートウェイ、子機STBのXI3、タブレット等のIPデバイスからアクセスできる。録画コンテンツへの直接的なアクセスは家庭内のデバイスに限られるが、タブレット等にコンテンツをコピーし、屋外で試聴する事も可能になる。コピーされた番組は30日間有効となる。