英国のVirgin MediaはSTB経由でNetflixのサービスを提供する最初の大手ケーブルTV事業者となった。Virgin MediaはTiVoベースのSTB(製造はCiscoとSamsung)を導入している170万の加入者に対してNetflixのサービスを提供する。Netflixのサービスは通常のブロードバンドサービスとは別に提供されるので別途ブロードバンドへの加入は必要なく、また、ブロードバンドの利用による影響も受けない。多チャンネル事業者はOTTビデオは競合であり、自社が提供するサービスの加入者を奪っていく可能性があるとして、STB経由でNetflix、他のOTTビデオサービスの提供を拒んできた。しかし、多チャンネルとOTTの両方のサービスに加入し、使い分けている利用者が増えている事で、考えが変わり始めている。同様にTiVoを採用しているスウェーデンのCom HemもTiVoを利用している加入者に対してNetflixを提供する予定である。
FiOS TVのモバイル配信
VerizonのFiOS TVもTime Warner Cable、Cablevision等が行っている様に、タブレット等で多チャンネルサービスの視聴を可能にしている。これらのサービスは加入者宅内での利用に限定され、宅外では使う事が出来ない。TWCは配信の許可を得る事が出来たいくつかのチャンネルを宅外からでも視聴可能にしているが、FiOS TVもBBC America、EPIX、Food Network等9つのチャンネルを宅外でも視聴可能にした。また、ニューヨーク、ニュージャージー、フィラデルフィア、ワシントンDCでは、地上波局のローカルニュースも宅外視聴が可能になっている。
DISH: モバイルTV計画を中止
DISH Networkは同社が得ている56チャンネルの帯域を使ったATSC-MHベースのモバイル放送の計画を破棄したと発表した。DISHはアナログ停波で空いた56チャンネルの帯域の権利を持っており、これを使いATSC-MHベースのモバイル放送を行う計画を持っていた。しかし、モバイル通信向けに競売された帯域を使い、ATSCでの放送を行う事は隣接した帯域に干渉する事から、反対されていた。DISHは、ATSC-MHの計画を捨て、LTEを使うが、70%のビルドアウト期限の延期が必要となるとFCCに申請をしている。DISHに批判的な人は、最初からATSC-MHを使う考えは無く、単にビルドアウトをせずに、資産として帯域を持っている為の狂言だと語っている。
Cox: flareWatchテストを中止
ケーブルTV事業者のより最も先進的なテストとして注目されていたCoxのflareWatchが突然に中止になった。オレンジ郡で提供されていたflareWatchは、ケーブルTV事業者のCoxによるバーチャルケーブルTVのサービスで、QAMでは無く、ケーブルモデムのサービスを使い提供されていた。サービスはCoxの10 Mbps以上のブロードバンドに加入している世帯が対象で、100近いチャンネルを月額$40で提供していた。STBにはFanhattanのFan TVと呼ばれるIPベースの物が使われ、クラウドDVRに機能、VODも提供されていた。Fan TVは$50で販売されていた。Coxは6月に始まったこのサービスはテストであり、商業ベースのサービスではないと発表していたが、サービスとしてゲームの提供も開始すると発表されており、中止は事前のアナウンス無しで突然に行われた。Coxからは何の発表も無いが、Fan TVの購入価格と残りの視聴料金は返金される。
Intel OnCueは延期
Intelが計画しているインターネットを使った多チャンネルサービスのOnCueの2013年開始は無くなり、2014年に延期になった。Intelは、単独でこのサービスをする事に躊躇いを感じている様で、Amazon、Samsung等にパートナーになる事を打診しているとBloomberg等は報じている。Viacomは、Sonyが計画している同様のサービスにコンテンツを提供する事に合意しており、また、DisneyのCEOもバーチャルケーブルTVにコンテンツを提供する事に対して異議は無いと語っている。しかし、コンテンツ事業者がIntel等の新たな事業者に対して求める契約金は、既存の多チャンネル事業者との契約より高くなり、Intelはリスクヘッジをしようとしている様だ。
