RoviがVeveoを買収
2014年は4K元年
2014年がアメリカでの4K市場元年となる事はほぼ確実になった。ここで、重要なのは4K市場の立ち上がり方は、HDの時とは全く異なる事だ。HDの時は、HD対応の受像機が一般になる以前に放送が始まった。HDテレビ受像機だけでなく、多チャンネルサービスでのHDパッケージも高価であり、市場は裕福な層から徐々に立ち上がった。HDテレビが値下がりし、普及が始まった後でも、多チャンネルにおけるHDサービスは高価で、多くの世帯はしばらくの間、SDのSTBを使い続けていた。
HDと4Kの大きな違いの1つは、コンテンツ配信は放送ではなく、インターネットでのストリーミングでスタートする事である。地上波での4K放送の予定は無く、4大ネットワークの4Kへのコミットもほぼ無い。多チャネル事業者のComcast、それにDirecTVは、4Kサービスを提供する事を発表している。Comcastは2013年のNCTAで4K放送のデモをしており、DirecTVも衛星を使った4K放送を計画している。しかし、どちらも最初の4Kのサービスは「放送」ではなく、インターネットを使ったサービスとして開始する。
ネット中立性規制は違法
ワシントンDC控訴裁判所は、FCCが2011年に通過させたインターネット中立性規制は無効だと判断した。FCCはブロードバンド事業者が特定の事業者、あるいはアプリケーションのトラフィックを優先(あるいは後回し)する事を禁止する規制を作ったが、Verizonはその合法性に対する訴訟を起こしていた。法廷は、FCCはブロードバンド事業者を「通信サービス」ではなく、「情報サービス」として定義しているためサービスを平等化させる規制の対象には出来ないと判断した。これにより、例えばVerizonは自社が提供しているストリーミングビデオサービスのRedbox Instantを優先し、Netflixのトラフィックを後回しにする事が出来るようになる。また、2009年にComcastが行ったように特定のアプリケーション(BitTorrent)を使えないようにする事も可能である。しかし、Comcastの場合、特定の事業者のサービスを優先する事はNBCUniversalを買収した際の条件として受けているので、インターネット中立性規制が廃止になっても、2017年までは差別をする事は出来ない。
VerizonがIntel Mediaを買う
Verizonがバーチャル・ケーブルTVサービスのOnCueを計画しいたIntel Mediaを買収した。買収金額は発表されていない。Intelは5億ドルの値段を付けていたが、合意した金額は2億ドルに近いと推測されている。Verizonは、Intel Mediaの約350人のスタッフを引き継ぎ、オフィスはシリコンバレーから動かさない。また、契約にはVerizonのSTBにIntelのCPUを使うことも含まれていると思われる。
VerizonはなぜIntel Mediaを買収したか? 1つの理由は、そのFiOS TVをフルIPTVに移行するためだと言われている。FiOS TVはQAMとIPのハイブリッドだが、VerizonはIPへの完全な移行を進める予定だ。しかし、その為だけにIntel Mediaは必要ではない。VerizonはすでにIPに移行する技術は持っており、IPTV化の為だけにIntel Mediaを買収する必要は無い。Verizonは第1四半期にはArris社製のメディアサーバー(6つのチューナと1TBのHDD)を導入する予定であり、IP化の計画があっても今すぐの事ではない。
