Vice Mediaがテレビネットワーク検討

既存のテレビネットワークは若い視聴者を求め、MCN等のオンラインのビデオの会社を買収しているが、逆に若者向けのニュース系のビデオコンテンツで知られるVice Mediaは多チャンネルネットワークへの参入を検討している。Vice MediaはすでにHBOのニュース番組の制作をしており、同社には多チャンネルネットワークのA&Eが$2.5億の投資をしている。同社はテレビネットワークへの参入検討している事を認めているが、新たに始めるのか、あるいは既存のネットワークを買収するのかは未定だと言っている。

Apple TVの独占ビデオ

Apple TV 4の出荷が始まった。期待されたようなTVサービスは無く、テレビ系のアプリはCBS、NBC等、Roku、Fire TV、Chromecastと同様である。しかし、Apple TV専門のチャンネルとしてWME/IMGはMade2Measureと呼ばれるファッション系のビデオチャンネルを開始する。Made2Measureは広告ベースの無料チャンネルである。視聴者が多くないと成り立たないはずであるが、なぜApple TV 4専門にするのか。WME/IMGはApple TVはハイエンドな製品であり、洗練された消費者を求める広告主にアピールする事が出来ると発言している。

WME(William Morris Endeavor)はハリウッドの大手のタレント・エージェンシーで2013年にスポーツ系のエージェンシーのIMGを買収している。

多チャンネルサービス加入者

VerizonのFiOS TVサービスの加入者は第3四半期には4.2万世帯増えたが、前年同期の11.4万世帯と比べると半分以下であった。FiOSインターネットの加入者増加も16.2万世帯から11.4万世帯に減った。VerizonによるとFiOSインターネット加入者の3分の2は50 Mbpsから500 Mbpsを提供するQuantumサービスで、その内の25%は75 Mbpsのプランに加入している。

DirecTVの加入者は2.6万世帯増えたが、同社を買収したAT&Tは9.2万のU-Verse TV世帯を失い、ネットは6.6万世帯の減少であった。AT&Tの光ブロードバンドへの加入者は17.2万世帯増えたが、27.8万のDSL世帯を失い、トータルでは10.6万のブロードバンド加入者を失った。
電話事業者としては3位のCenturyLinkのPrism TVの加入者は11.7万世帯増えた。しかし、同社もブロードバンド加入者を失っており、Q3には37万世帯減少した。

Comcastの加入は4.8万世帯の減少であったが、第3四半期としては過去9年間で最も減少数が少なかった。ComcastはX1の普及により減少が減っているとし、X1の導入にさらに力を入れていく予定で、導入台数は1日当たり4000台のペースになっており、すでに約25%の560万世帯に導入されている。Comcastのブロードバンド加入世帯数は3.2万世帯増えた。

ケーブルTV事業者としては2位のTime Warner Cableの加入者減少は7000世帯と少なく、回復を続けている。前年同期にTWCは18.4万世帯を失っている。TWCのブロードバンド加入世帯はQ3に23.2万世帯増えている。TWCを買収しようとしているCharterは、1.2万世帯のケーブルTV加入者を加える事に成功した。

Alticeが買収を予定しているCablevisionは3.3万世帯を失った。

CharterがブロードバンドTVを発表

Comcastは地上波再送信とHBOで構成されるIPベースのTVサービスのComcast Streamをそのブロードバンド加入者向けに提供する事を発表しているが、CharterもRokuを使ったTVサービスのSpectrum TV Streamを発表した。料金は$13でABC、CBS、Fox、NBC、PBS等の地上波局の再配信、それにShowtimeかHBOのいずれかで1つが含まれる。また、$7でA&E、ESPN、Hallmark、Food、AMC、History、Discovery、TBS等の16の多チャンネルネットワークを追加する事が出来る。Comcastの Streamはモバイル端末向けだが、Spectrum TV StreamはRokuを使い、テレビでの視聴が可能。

Charterは既存のケーブルTV加入者に対してもRokuのサポートを加え、Charterが契約をしている160チャンネル、それに9000以上のVODタイトルを視聴可能にした。CharterのSpectrum TVのアプリはこれまでモバイル・デバイスだけが対応であった。CharterはRokuの販売も始め、購入者には$5のブロードバンド料金に使える$5のクレジットを提供している。

TWC、CenturyLinkもOTT-TVをテスト

Time Warner Cableもニューヨークでブロードバンド回線を使ったTVサービスをテストする。Charterと同様にRokuを使い、地上波再送信の基本パッケージは月額$10程度になる。これに有料チャンネルのStarzとShowtimeの2つを加えたパッケージが$20で、基本的な多チャンネルネットワークを加えたパッケージが$50程度になる。サービスを利用するにはケーブルTVへの加入は不要だが、TWCのブロードバンドに加入ている必要がある。TWCはこのテストはコードカッター向けにチャンネル数を減らした安いパッケージを作る事が目的ではなく、既存のケーブルTVと同等のサービスをブロードバンド上で提供する事だと語っている。

Time Warner Cableは以前からケーブルTVサービスへの加入者に対して、AndroidとiOS端末、Roku、Xbox等でリニア配信を視聴可能にしている。そのデバイスの1つとして、FanhattanのFan TVを$149で販売して来たが、11月30日でFan TVのサポートは終了する事を発表した。FanhattanはRoviが買収し、RoviはFan TVの製造を終了している。約1000人がFan TVを購入しているが、TWCは購入者に対して無料でGoogleのNexus TVを提供する。

電話事業者で、Prism TVと呼ばれるIPTVを提供しているCenturyLinkも来年始めまでに2、3の市場でブロードバンド上で同等のサービスを提供するテストを開始する予定。同社も地上波再送信とをベースに子供向けパッケージ、有料チャンネルをオプションで提供する事を検討している。