Huluの成功

Huluはそのバックに4大TVネットワークの内の3つ(ABC、Fox、NBC)が居る事で話題性は高かったが、OTTサービスとしは大きな成功ではなかった。無料サービスであったので利用者は多かったが、広告では十分な収入にはならず、2回も売却寸前までになった。ABC、Fox、NBCは既存の配信契約を切ってHuluをブランドとして売りたかったが、購入側としてはABC、Fox、NBCとの契約がある事がHuluの最大の価値であり、売却する事にも失敗した。

しかし、無料サービスから広告付有料サービスへの移行、広告無しの料金の追加、「Seinfeld」等の著名なコンテンツの独占契約、そして「Mindy Project」等のオリジナル番組の制作等で、Huluは変身をしている。最初のHuluのコンセプトであったTV番組のキャッチアップ配信のサービスを捨て、Netflix、Amazon Prime Instant Videoに競合するSVODになり、加入者を急速に増やしている。

ビデオコンテンツの視聴

Digitalsmiths(TiVoの子会社)が発表した「Q2 2015 Video Trends Report」によると、SVODへの加入率は前年同期の50.7%から67.7%に増えた。3大サービスの利用者がそれぞれ増えているだけでなく、HBO Now等の新しいサービスも利用者が増えており、複数のサービスを利用している人の増加が増えている。SVODサービスに月に使う金額として、2つ以上のサービス利用に支払う%18以上は2015年Q2では17.1%で、前年同期から5.2%の増加をしている。

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Digitalsmith

CEDIAでのハイエンドTV

CEDIA(Custom Electronic Design & Installation Association)Showは、ハイエンド家電のメーカーとそのディーラー(インストーラー)の展示会であり、今年は10月14日から17日にダラスで開催された。CEDIAのプレスリリースで見つけた興味深い製品としては、1つに84型の屋外用4Kテレビがある。Séura Outdoor TV製品はパテオ等の屋外に設置するテレビで、日射、雨、雪にも耐える事が出来ると言う。

また、数社から4KプロジェクションTVの展示があった。Digital Projections社は4K対応のレーザープロジェクターとLEDプロジェクターの2つを発表した。どちらも4096 x 2160のフル4Kで、価格はそれぞれ$120,000と$150,000となっている。また、$35,000のHDプロジェクターをホームシアター向けに売っているPrima Cinema社も4K製品をデモした。価格は未定で来年に出荷の予定。

Kaleidoscape社は4K対応のホームビデオサーバー、Strato Movie Playerを発表した。サーバーは6TBのHDD付で$4,495。4Kビデオは同社のストアから購入する事が出来る。IC Realtime社からはC720と呼ばれる360°x 360°の4Kセキュリティカメラの発表があった。

スマートフォンでの視聴は深夜が多い

TubeMogul社のデジタル・ビデオ広告の配信データによると、スマートフォンに対する広告配信は午前12時から3時までが16%を占め、24時間中一番のシェアである。タブレットでは午後9時から午前12時までが28%を占めている。
時間帯別デジタル・ビデオ広告の視聴シェア

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TubeMogul

TiVoが無料で視聴率データを提供

テレビ番組の視聴率データではNielsenが圧倒的な勢力を持っていた。しかし、STBを使ったリアルタイムな調査に関してはNielsenが出遅れ、競合が誕生している。特に注目されているのはComscoreによるRentrakの買収である。Comscoreはインターネット市場での利用者調査で大手で、RentrakはVOD等の利用調査で知られている。RentrakはVODの調査の為に2600万台のSTBからデータを集める事が可能で、ComscoreはこれをベースにNielsenに対抗するサービスを始めようとしている。NielsenもSTBを使ったデータ収集をしているが、対象STBは430万台でしか無い。

TiVoもTiVo DVRから集めたデータを使った調査部門のTiVo Researchを持っているが、来年から視聴率調査を無料で提供する事を発表した。TiVoの調査のベースは200万台でComscoreの10分の1以下であるが、Comscoreのサービスに水を差す。TiVoは同社のブログで「ComscoreとRentrakの合併を祝し」このサービスを提供すると書いている。ViacomはTiVoのSTBデータを広告販売に使う事で契約している。

また、この市場にはComcastも目をつけている。Comcastは約2000万台のSTBからデータを集める事が可能で、現時点では自社(ComcastとNBCUniversal)だけが利用している。Comcastはこのデータの利用に関してESPN、Turner、Discovery等と交渉を行っているとWall Street Journalは報じている。