Sling TVは年末迄に200万加入者?

Goldman Sachsは2016年末にはSling TVの加入者数は200万人に達するとの予測を発表した。2014年末にOTTでの多チャンネルサービスを開始したSling TVの加入者数は発表されていない。現在の推定は15万人から35万人である。Sling TVは1週間の無料試用期間があり、脱退も自由であり、試し期間の加入者も含めると、チャーン(変動)は激しい。ESPNでの野球中継がSling TV利用の大きな目的であれば、ペナルティー無しでシーズンオフ中は脱退できる。しかし、この様なチャンネル数が限定され、月額の安いサービスが今年は急成長するとの予想も多い。

Sling TVの弱点は地上波放送が見られない事である。テレビでSling TVを使っているのであれば、テレビのチューナを使う事が出来るが、多くのアメリカの視聴者はアンテナを持っていない。Slingはその加入者に対して、宅内アンテナのRCA ANT1750F(定価$80)とTerk Omni(定価$130)を$50引きで売り始めた。

FandangoがM-Goを買収

NBCUniversalが持つオンライン劇場映画チケット販売のFandangoは映画のTVODサービス事業者のM-Goを買収した。M-GoはDreamworks AnimationとTechnicolorのジョイント・ベンチャーであった。M-GoはRokuと契約し、Roku自体のメニューから直接にアクセス可能なVODサービスになっているが、Apple(iTunes)、Amazon Instant Video、Google Play、Vudu(Walmart)等に比べ、著名度は低い。

FilmOnがCinemaNowを買収

Aereoと同様にインターネットを使い、無契約で地上波再送信を行い話題になったFilmOnがTVODとEST事業者のCinemaNowを買収した。CinemaNowは1999年にCisco、Microsoft等の投資でスタートしたインターネット上のVODサービスの先駆者の1社であるが、大きな成功は無く、2008年にSonic SolutionsとBest Buyが競合でCinemaNowを買収した。Sonic SolutionsはCinemaNowのプラットフォームを使いホワイトラベルの映画配信サービス、RoxioNowを始め、Best BuyはCinemaNowのブランドを引き継いだ。Sonic Solutionsはその後Roviが買収し、RoxioNowはReliance Majestic Holdingに売られた。BestBuyはCinemaNowブランドを2014年にReliance Majestic Holdingに売り、再度、CinemaNowのプラットフォームとブランド名が一緒になった。

RokuのSky Now TV向けSTB

イギリスのSkyは同社のOTTベースの多チャンネルサービス、Now TV向けの新しいSTBを発表した。STBはRokuのRoku 4がベースになっており、Now TVが提供するリニア放送に加え、他のOTTサービスのコンテンツにもアクセス出来る。どちらもIPベースであるが、Rokuはリニア放送にもアクセス可能である事から「ハイブリッド」のSTBと呼んでいる。Rokuは2014年に立ち上げた「Roku Powered」のサービスとして、事業者向けにカスタマイズしたSTBの提供をしている。

Rokuはまた、新たに$4550万の資金を得た。これは2014年の2500万の倍近い物で、同社のベンチャー資金はこれで$1.5億を超えた。RokuがIPOを考えているとの噂もあるが、このファンディングはそれを打ち消している。

IBMがUstreamを買収

IBMはライブストリーミング・プラットフォームのUstreamを買収し、それをベースにIBM Cloud Video Service部門を設立した。買収金額は発表されていないが、Fortune誌は$1.5億ドル規模と推定している。UstreamはUstream Demand、Ustream Alighn(社内ビデオ通信)、Ustream Pro Broadcasting等のサービスを提供し、HBO、NFL、Discovery Channel、Facebook等をクライアントに持っている。IBMは最近マルチスクリーン向けビデオプラットフォームのClearleapも買収しており、クラウド上のビデオ配信サービスに力を入れている。AmazonのAWSとMicrosoft Azureが2大のクラウドのビデオサービスである。IBMの2015年のクラウド事業は57%の成長をし、$102億ドルに達している。

IBMはUstream買収の直後にThe Weather CompanyのB2Bとウェブ事業を買収した。買収に含まれているのはThe Weather Co.のインターネットとクラウド系の事業とそのインフラで、TVネットワークのWeather Channelは含まれていない。IBMはThe Weather Companyのクラウド・プラットフォームをIBM Watson IoT Cloudプラットフォームのベースにする。Watson IoT Cloud部門のヘッドのDavid Kennyは元のThe Weather CompanyのCEOで、その以前はAkamaiの社長もあった。