Al Jazeera Americaが終了

Al Jazeeraはそのアメリカでの多チャンネルサービス上での放送を4月末で終了する。Al Jazeeraは2013年に元副大統領のAl Gore氏の始めたCurrent TVネットワークを$5億で買収し、アメリカでの放送を開始した。しかし、CNN、Fox News等の既存のニュース専門チャンネルから視聴者を奪うことは出来ず、視聴者数は低迷していた。

理解されていないTVE

キャッチアップ配信を多チャンネルサービス加入者に無料で提供するTV Everywhereのコンセプト自体は良いのだが、視聴者にそれを理解させる事が問題である。調査会社のHub Entertainmentが1202人を対象に行った調査ではTVE利用者の73%はTVEに満足しており、84%は現在の多チャンネルサービスの利用を最低でも1年以上は続けると答えている。しかし、問題は多チャンネルサービス加入者の53%はまだTVEの存在を知らず、知っていても54%はTVEは有料のオプションでと思っている。

検索エンジン会社のShodanのデータによると、Rokuのアプリ上で最も利用されているTVEのアプリはHBO Goだが、Rokuのアプリ全体では15位でしか無い。TVEアプリでの2位はFoxNow(全体で19位)、3位はWatchESPN(全体で22位)であった。HBOのSVODサービスのHBO Nowは全体で4位にランクされている。HBO Nowは1年以内で4位になったのに対して、TVEアプリのHBO Goは5年以上たっても15位でしかない事でもTVEも問題が分かる。

多チャンネルサービス加入世帯数

第4四半期のVerizonのFiOS TVの加入世帯数増加はたったの2万世帯で、前年同期の11.6万世帯より83%の減少であった。FiOS TVへの加入者は2015年末で580万世帯となった。FiOS Internetの加入者の増加も減っており、前年Q4の14.5万世帯から今期は9.9万世帯に減っている。FiOS Internetの加入世帯は700万世帯になった。

AT&TのU-verse TVの状況は更に悪く、第4四半期に24万世帯を失った。前年同期は7.3万世帯の増加があった。AT&&Tが買収したDirecTVは21.4万世帯を増やしたが、全体では6000世帯のロスであった。AT&TはDirecTVをそのビデオ戦略の主体としているが、U-verseが置き去りにされている様だ。AT&Tは今年の3月からDirecTVにモバイルからのアクセスを加えたサービスを発表の予定で、それにより第2四半期はプラスに転向する事を狙っている。

ケーブルTV事業者のTime Warner Cableは好調で第4四半期には5.4万世帯を増やした。そのTime Warner Cableを買収しようとしているCharterは3.3万世帯を増やした。Comcastの加入者も8.9万世帯増えた。Comcastのブロードバンド加入者は46万世帯の増加をした。Comcastは急ピッチでX1の導入を進めており、X1の普及率は加入者の30%に達している。

ShawがX1を正式採用

Cox Communicationsに引き続き、カナダのShaw Communications もComcastのX1プラットフォームを正式に採用する事を決定した。Shawは過去6ヶ月間近く、X1のテスト採用をしていた。QAMとIPのハイブリッドのX1を採用し、ShawはFreeRange TVと呼ばれるiOSとAndroidのモバイル端末でリニア放送とオンデマンドの番組を視聴可能にするサービスを開始した。Shawはブリティッシュ・コロンビアとアルバータを主体に260万世帯の加入者を持っている。

また、第4位の電話事業者のCenturyLinkもX1 RDK (Reference Design Kit)の採用を検討している。同社はシアトル、ポートランド、セント・ポール、ミネアポリス、コロンビア、デンバー、オマハ、ソルトレイクシティ等でPrism TVと呼ばれる多チャンネルサービスを提供し、270,000世帯の加入者がある。現在、Prism TVはEricssonのMediaroom(元Microsoft)を採用しているが、次世代プラットフォームとしてComcastのX1を検討している。

ComcastがGbitサービスを開始

ComcastはDOCSIS 3.1規格ベースのギガビット速度のブロードバンドをアトランタ、シカゴ、デトロイト、マイアミ、ナッシュビルの5都市で提供を開始した。Comcastはどの様なスケジュールでDOCSIS 3.1を導入していくかは発表していないが、2018年には全システムがDOCSIS 3.1に対応になると語っている。DOCSIS 3.1が開始になった5都市ではComcastは光ファーバーを使った2 Gbpsの家庭向けブロードバンドサービスも提供している。ABI Research社は2017年にはDOCSIS 3.1の利用者は900万世帯に達するとの予想を発表している。