Amazonの音声コントロール対応の情報端末/ストリーミングラジオ、Echoは2014年末に出荷されて以来300万台が売れたと調査会社のConsumer Intelligence Research Partner(CIRP)は推定している。CIRPの調査は2015年中にAmazonで買い物をした2000人への調査をベースにしている。CIRPの推定では2015年のクリスマスシーズンで100万台のEchoが売れた。Echoはストリーミング・ラジオとしてのイメージが強いが、購入した人の40%以上はEchoを情報アクセスに使っており、音楽再生に使われている34%を超えている。Echoはまたスマートホームのデバイス等の音声コントロールとしても使えるが、コントロールとして使っているのは約20%であった(複数回答)。
VRの話題
調査会社のStrategy AnalyticsによるとVRヘッドセットの2016年売上は$8.95億に達し、その77%はOculus、HTC、それにSonyの3者が占めるとの予測を発表した。しかし、台数ベースでは低価格のスマートフォンベースのデバイスが87%を占めるとも予測している。高速なPC、あるいはゲーム機が必要なVRディスプレイは高価な事から2016年での売上台数は170万台にしかならない。
VRコンテンツ制作のサポートを提供しているOTOYはHBO、Discovery Communicationsからの投資を受けた。HBOは同社が制作予定の短編VRシリーズにOTOYのプラットフォームを採用する。OTOYは既存の画面、それにVRの両方で使えるコンテンツ制作のツールを提供している。
Comcast、Time Warner等が投資しているNextVRはコンサートプロモーターのLive Nationと協力し、コンサートのVR配信を開始する。最初のVR配信のコンサートは今年の夏に予定されており、配信はHuluが行う。NextVRはFox Sportsとの協力でPGAマスターズ、NBA、Daytona 500、Big East大学バスケットボール、ボクシング等の試合のVRでの中継を過去に行っている。Fox SportsはNextVRと5年契約を結んでいる。NBC Sportsも5月7日にケンタッキー・ダービーでNextVRを使った同社初のVR中継を行う。
ABC加盟局のOTT再配信
ABCは同ネットワークの加盟局の放送をインターネットで再配信をする為のClearinghouseと呼ばれるサービスを発表した。地上波ネットワーク加盟局がその放送をインターネットで再配信する場合、2つの大きな問題がある。1つは権利処理である。加盟局が放送している番組のすべてがネットワークから来るものではなく、局が独自にシンジケーションから調達する物もあり、それらは局が個別に権利を得る必要がある。それ以上に大きな問題は収入の分配である。例えば、TV Everywhereでの配信であれば、多チャネルサービス事業者との契約は誰が行い、どの様に分配するのかを解決する必要がある。
ABCのClearinghouseの目的はTV Everywhere、あるいは第3者のSVODでの地上波再配信を行う場合の収入の分配を決め、その決済を行う物である。TVEの場合、ABCは関与しない。ClearinghouseはABC加盟局がいくらでTVE契約をするかは決めず、契約は加盟局に任せで、その収入は直接的にはABCには入らない。これにより、加盟局は自由にTVE契約を結ぶことが出来る。ABCはTVEからの直接収入は得られないが、TVEにより加盟局が得る再送信料が増えれば、ABCに払う加盟料が増えるので、最終的にはABCの増収になる。
14の地域でABC加盟局を持つHearstがClearinghouseへの参加を決めている。TV EverywhereではDirecTVがテストベッドとなり、DirecTVの加入者に対してWatch ABCのアプリからHearstのABC局の地上波再送信へを提供する可能にする。第3者のSVODとしてはSony Playstation VueがHearstのABC局の地域でも地上波再送信を提供していく。
NBCUがDreamWorks Animationを買う
ComcastのNBCUniversalは$38.8億でDreamWorks Animationを買収する。買収には司法省等の許可が必要になる。買収が完了した時点で、DreamWorksはNBCUのアニメーション部門のIllumination Entertainemntの一部となり、CEOのJeffery KatzenburgはAwesomenessTV等を持つDreamWorks NewMediaの会長になる。買収価格はDreamWorksの株価より50%高く、この買収に対するアナリストの評価は良くない、それだけComcastはDreamWorksに強い関心を持っている訳である。
TurnerもSVODを開始予定
Time Warner子会社のTurner NetworksはCriterion Collectionとの協業で、FilmStruckと呼ばれる映画ファン向けのSVODサービスをこの秋に開始する。サービスはTunerのネットワークの1つのTurner Classic Moviesが管理し、著名なハリウッド映画に加え、インディー、アートハウス、海外等の映画も提供する。 芸術性の高い映画をホームエンターテイメント市場に提供するする事で知られているCriterion CollectionはFilmStuckと独占契約をし、現在あるHuluとの契約は破棄する。Time WarnerはそのコンテンツをNetflix、Amazon等の第3者に提供するのではなく、自らのSVODサービスで提供していく戦略を発表している。
