放送帯域の競売は5月31日に開始になる。FCCはリバースオークションで126 MHzの帯域を開けられる事が確実になったと発表した。5月31日から開始するフォーワードオークションには104の会社が参加登録をしている。大手モバイル通信会社の内ではSprintが参加登録をしていない。同社は5Gには2.5 GHz帯を使う予定である。競売される帯域が実際に利用可能になるのは早くて2019年になるであろう。
CharterのTWC買収が許可される
FCCは4-1でCharter CommunicationsによるTime Warner CableとBright Houseの買収を条件付きで認めた。条件はCharterが現在ブロードバンドサービスを提供していない地域(約200万の世帯)でサービスを開始する事、それに従量制課金、インターコネクション料等、OTTビデオの普及を妨げる事をしない等である。共和党員のAjit Paiが反対投票をした。買収後のCharterの加入者数は1749万世帯(2015年末時点)となり、Dish Networkを抜き、第3位の多チャネルサービス事業者になる。
ATSC 3.0への移行
Next-Gen TVとも呼ばれているATSC 3.0規格は4K、オブジェクトベース・オーディオ、マルチチャンネル、インタラクティブ性、モバイル受信等を可能にするが、既存のATSC 1.1への後方互換性は無い。導入を開始する際、いかに移行をするかが大きな課題である。地上波放送事業者を代表するNABとTVメーカーを代表するCTAはFCCに対して、ATSC 3.0への移行は任意とする陳情を提出した。
NABとCTAはATSC 3.0への移行は任意とし、FCCにATSC 3.0へ移行した局に対しては同じ地域でATSC 1.0のままで放送を続ける局の副チャンネルを借りる事を許可する事を求めている。ATSC 3.0へ移行した局に副チャンネルを貸す放送局に対しては、ATSC 3.0で放送する局の副チャンネルを借りる事も可能にする事で、お互いがATSC 1.0と3.0で放送をする事を可能にする事を考えている。ATSC 3.0では動きの少ないコンテンツであれば、2つの4Kチャンネルを放送する事が出来る。
移行は任意であるのでATSC 1.1での放送を終了しなければならない期限は無く、また、テレビメーカーに対してもATSC 3.0対応のチューナを搭載する義務も無い。移行を義務化した場合、法規制作りだけで、1年以上かかる。規制無しで進める事で、素早く導入を行う予定である。
Comcastがアプリでの視聴をサポート
ComcastはXfinity TV Partner Programをスタートさせ、STBを使わずにスマートTV、ストリーミング・プレーヤー等のIPベースデバイスのアプリからの視聴を可能にすると発表した。最初にサポートが提供されるデバイスとして、Samsungの2016年型スマートTV、それにRokuが発表されている。これらのアプリを使うことで、ComcastのケーブルTVサービスの全チャンネル(ライブ)、VODコンテンツ、それにクラウドDVRへのアクセスが可能になる。配信はマネージドIP回線で行われる。Comcastは数年前からCES等でSamsungのスマートTVでケーブルTVを視聴可能にするデモをして来たが、実際のアプリは提供していなかった。
Comcastの今回の動きはFCCの新しいSTB規制に対する物である。FCCは多チャネルサービス事業者に対してコンテンツのメタデータを第3者に提供する事を義務付ける事でサービス事業者以外もデバイスを提供する事を可能にしようとしている。多チャネルサービス事業者は当然その様な規制には反対である。メタデータを公開した場合、第3者は独自のUIを提供する事が可能になり、多チャネルサービス事業者の特徴は無くなってしまう。Comcastはアプリを提供する事でこのような規制が無くても、STB市場は開放されている事を示そうとしている。
FCCの規制にはケーブルTV事業者代表のNCTA(National Cable Telecommunications Association)、ACA(American Cable Association)、通信事業者代表のTIA(Telecommunications Industry Association)等が反対している。NCTAはFCCはケーブルTV事業者に対してメタデータを公開させる規制を作る権限は無い語っている。
コネクテッドTVは65%の世帯に普及
Leichtman Research Groupは1台以上のテレビをインターネット接続している世帯は65%に増えたと発表した。同社によるとコネクテッドTVの普及率は2013年では44%であった。スマートTV、ストリーミング・プレーヤ、ゲーム機、インターネット対応のBlu-rayプレーヤ等でテレビをインターネットに接続している世帯の74%は複数のテレビをインターネットに繋いでおり、平均で3.3台のテレビをインターネットに繋いでおり、コネクテッドTVの台数は多チャネルサービスのSTBを追い抜いたとしている。
