ABC加盟局のOTT再配信

ABCは同ネットワークの加盟局の放送をインターネットで再配信をする為のClearinghouseと呼ばれるサービスを発表した。地上波ネットワーク加盟局がその放送をインターネットで再配信する場合、2つの大きな問題がある。1つは権利処理である。加盟局が放送している番組のすべてがネットワークから来るものではなく、局が独自にシンジケーションから調達する物もあり、それらは局が個別に権利を得る必要がある。それ以上に大きな問題は収入の分配である。例えば、TV Everywhereでの配信であれば、多チャネルサービス事業者との契約は誰が行い、どの様に分配するのかを解決する必要がある。

ABCのClearinghouseの目的はTV Everywhere、あるいは第3者のSVODでの地上波再配信を行う場合の収入の分配を決め、その決済を行う物である。TVEの場合、ABCは関与しない。ClearinghouseはABC加盟局がいくらでTVE契約をするかは決めず、契約は加盟局に任せで、その収入は直接的にはABCには入らない。これにより、加盟局は自由にTVE契約を結ぶことが出来る。ABCはTVEからの直接収入は得られないが、TVEにより加盟局が得る再送信料が増えれば、ABCに払う加盟料が増えるので、最終的にはABCの増収になる。

14の地域でABC加盟局を持つHearstがClearinghouseへの参加を決めている。TV EverywhereではDirecTVがテストベッドとなり、DirecTVの加入者に対してWatch ABCのアプリからHearstのABC局の地上波再送信へを提供する可能にする。第3者のSVODとしてはSony Playstation VueがHearstのABC局の地域でも地上波再送信を提供していく。