DishのFire TVアプリ

Dish Networkはその衛星多チャンネルサービス向けのコンパニオンアプリのFire TV版を発表した。Dish AnywhereアプリはDishが加入者向けに配信しているVODコンテンツの視聴に加え、Sling TV機能を内蔵したHopper DVRが受信する番組、あるいは録画された番組を見る事が出来る。これまで多チャンネルサービス向けのコンパニオンアプリはすべてモバイルプラットフォーム向けであった。テレビにはSTBを付けるのが前提であり、コネクテッドTVから多チャンネルサービスが提供する番組にアクセスする必要性は無いとの考えであった。しかし、コネクテッドTVが普及しており、これらを無視する必要はなく、Fire TVのDish Anywhereアプリを使えば、コネクテッドTVをHopperの子機の様に使い、番組の視聴、DVRの操作、それにVODコンテンツの視聴も可能になる。

Dish Networkはまた、そのHopper DVRとAmazon Echo製品とのインテグレーションを発表した。これにより、Echoで番組の検索、Hopperの操作が可能になる。自らの音声操作の機能を加えるのではなく、Echoとインテグレートする事で、より高度な検索を可能にするだけでなく、スマートホーム製品を導入している世帯であれば、番組を見始めると同時に照明を消す等の操作も可能になる。自社回線を使わずにリースしたブロードバンド回線を使った多チャンネルサービスを行っているLayer3 TVもDishと同様にEchoとのインテグレーションを発表した。

Tablo DVRのニューモデル

カナダのNuvyyo社はTabloと言う地上波放送のDVRを発売しており、そのニューモデルが発表された。新製品は2つのチューナを搭載し、64 GBの内蔵メモリーがあり、最大8 TBのストーレッジをUSBで追加出来る。Tabloの特徴は出力はIPベースで、HDMI等の端子が無いことだ。視聴デバイスとしてはiOS、Android、Roku、Fire TV、Apple TV、Chromecast、Android TV、Xbox、LG Web OSのスマートTVがサポートされている。新製品の価格は$250で、月額$4(あるいは年間$50、ライフタイム$150)のオプションでより詳細なメタデータを含めた2週間分の番組ガイド、それに外出先からの録画番組へのアクセス機能が追加出来る。

NAB 2017

National Association of Broadcasters(NAB)によると、今年のNABへの登録者は103,443人で、2016年の参加者数の102,513人を上回った。海外からの参加者数は26,714人であった。出展者数は1,806社であった。

ここ数年間の動きはIP化であったが、今年のNABはその本格的な告げていた。それは展示の製品/サービスだけの話ではない。OTTサービスの利用者は60%を超え、多チャンネルサービスもOTT化している。NABでは、CBSに続き、ABCもOTT多チャンネルサービスでほぼ全地域で地上波の同時配信を可能にした事を発表した。

インセンティブ・オークションが完了

インセンティブ・オークションの最終段階である周波数帯域の割り当てを決める競売も終了し、FCCから結果の発表があった。最も多くのライセンスを競り落としたのはT-Mobileで416地域中の414地域で合計1,525ライセンスを$79.9億で落札した。2番めはDish Network系のParkerB.comで486ライセンスを得た。ParkerB.comは$62.1億を使った。Comcastは$17.2億で72地域で、73ライセンスを得た。Comcastは同社のケーブルTV営業地域以外では帯域を購入していない。

Dishは過去の競売でも周波数帯域を買っているが、まだ通信サービスは始めていない。通信事業を開始しないと以前に購入した周波数帯域を取り上げられる可能性があり、急場しのぎに低速のIoT向けのサービスを始める様である。

放送局の統合

共和党下のFCCは大規模な放送局の統合を可能にした。アメリカでは1つの会社が保有する事が可能な放送局の規模は合計の世帯リーチ率で決まっている。現在ではこれは39%であるが、ループホールがあった。それは、UHF局に関してはリーチ率を半分として計算すると言う物である。アナログ放送ではUHFは電波が届きにくいことからこの例外が出来た。持っている放送局の合計世帯リーチ率が40%であっても、すべてがUHF局であれば、20%の計算になり、合法である。