CharterがNYで営業権利を失う

CharterのQ2の加入者ロスは7.3万世帯で、前年同期の9.1万世帯より低く、さらにアナリストが予想していた10.8万世帯を大きくと下回った。しかし、悪いニュースとして、ニューヨーク州はCharterの営業権を取り上げると発表した。

Time Warner Cableを買収後、ニューヨーク州と紛争して来た。ニューヨーク州は買収を承認する条件として、人口密度の低い地域へのブロードバンドの普及を求めた。昨年の5月にCharterは条件を満たしたとの報告をしたが、州はその多くは低人口密度地域では無いとして、これを拒否した。今回、ニューヨーク市はCharterが契約を破ったとし、同州でケーブルTVとブロードバンドを提供する権利を剥奪すると発表した。実行されればCharterに取り大変なことである。しかし、ケーブルTVとブロードバンドが無くなることは州に取っても大きな問題であり、和解に達するはずである。

Charterはまた、Verizonと同様にコンテンツ事業者を買収する予定は無いと語ったが、コンテンツに無関心な訳ではない。同社はニューヨークでニュース専門チャンネルのNY1を持っているが、ロサンゼルスでも同様な24時間ニュースチャンネルをスタートさせる。また、Fox買収後にDisneyが手放すことになっている地域スポーツネットワークにも関心を示しているようだ。

DirecTV Now、Sling TV共に成長

AT&TのDirecTV Nowの加入世帯は34.2万世帯増え、180万世帯に達した。しかし、DirecTV NowとU-verse TVは28.6万世帯を失い、全体での増加は8万世帯に留まった。DirecTV、U-verseが含まれるEntertainment事業部の売上は8%落ちている。ブロードバンド加入者は光通信が7.6万世帯増えたが、ADSLが5.4万世帯減り、増加は2.3万世帯であった。

Dish NetworkのSling TVも4.1万世帯増え、234万世帯になった。しかし、衛星放送のDish TV加入者は19.2万世帯減り、全体では15.1万世帯の減少となった。減少はしているが、前年同期の20万世帯よりは良くなっている。

Altice USAは2.4万世帯の減少

Q2にAltice USAは2.4万のケーブルTV世帯を失った。昨年同期の3.7万世帯より少なく、これは特にSuddenlinkの加入者減少が減った事による。Suddenlinkは1年前には2.5万世帯を失ったのが、今四半期は1.1万世帯とであった。Altice USAは次世代STBはのAltice Oneを導入を開始しており、これにより、減少がさらに減る事が期待されている。

CoxもBB多チャンネルサービスを予定

ケーブルTV事業者のCoxも自社のブロードバンド回線を使った多チャンネルサービスの開始を予定している。Sling TV等OTTベースの多チャンネルサービスと似ているが、Coxのブロードバンドサービス以外では受ける事が出来ない。しかし、CoxのケーブルTV網内に限られたサービスであるので、ケーブルTVと同じ地上波再送信が受けられる。同様のサービスはすでにComcastとCharterが提供している。Coxは独自のストリーミングプレーヤを提供する考えがある様だが、ブロードバンドベースの多チャンネルサービスの魅力はスマートTV、Roku等の汎用デバイスが使える事であり、そうであれば失敗するであろう。

RogersがX1導入を開始

カナダで172万世帯の加入者持つ、ケーブルTV事業者のRogers CommunicationsはComcastのX1をベースにした次世代STBを使った、Ignite TVの導入を開始した。導入は現時点ではオンタリオ州に限定されており、Rogersの従業員世帯でデバッグ中である。X1と同様にクラウドベースのUI、音声コマンド、クラウドDVR等を提供する。ComcastのX1をライセンスしているCoxとShaw(カナダ)はすでに導入を開始している。もう1社、モントリオールのVideotronもX1をライセンスしているが、まだ導入は開始していない。