Philoが$4000万のVCを得る

OTTベースの多チャンネルサービスでは最も新しいPhiloはCラウンドの投資でAMC Networks、Discovery、Viacom等から$4000万の資金を得た。サンフランシスコに本拠地が有るPhiloが得た資金の合計は$9100万になった。Philoは大学のキャンパス向けのIPベースの多チャンネルサービスでスタートし、昨年11月に一般向けサービスを開始した。同社のサービスの特徴は地上波、それにESPN等のスポーツ専門ネットワークが無いが、月額$16と安い事である。AT&Tが開始したばかりのWatch TVが$15で、Philoの競合になる。Philoは加入者数を公開していないが、The Diffusion Groupによると10万人である。

 

OTT多チャンネルサービス加入者数(2018年Q2)

サービス

事業者

加入者数

Sling TV

Dish Network

230万

DirecTV Now

AT&T

147万

Hulu with Live TV

Hulu

75万

PlayStation Vue

Sony

65万

YouTube TV

Google

35万

FuboTV

FuboTV

25万

Philo

Philo

10万

合計  

587万

The Diffusion Group

DAZNがアメリカでもサービス開始

Perform GroupのDAZNが9月10日にアメリカでもスポーツ配信のサービスを開始する。コンテンツとしてはボクシングとミックスド・マーシャル・アーツで、月額料金は$10。DisneyのESPNもESPN+と呼ばれるスポーツ専門のOTTサービスを$5で開始している。Perform Groupは5月に元ESPN社長のジョン・スキッパーを雇っている。スキッパーは昨年12月に薬物依存を理由にESPN社長を辞任している。

Rokuがホームオーディオに参入

RokuはWiFiとBluetooth対応のスピーカーを発表した。スピーカーは今年のCESで発表されたホームコントロール規格のRoku Connectに対応した製品で、Roku内蔵テレビと自動的に接続される。スピーカーはRoku Touchと呼ばれるデスクトップ式の音声コントロール、Roku TV Voice Remoteとバンドルされ、$199で発売される。Roku TVはTLC、Hisense、Element、Hitachi、Insignia、Magnavox、Philips、RCA、Sharp、それにSanyo(カナダ)のブランドから発売されている。The NPD Groupによると、過去1年間に販売されたストリーミング・プレーヤ市場ではRokuは台数ベースで3位、19%のシェアがあった。

アメリカのストリーミング・プレーヤシェア(2017/6 – 2018/5)

ベンダー

販売金額シェア

販売台数シェア

Amazon

43%

53%

Apple

20%

6%

Roku

16%

19%

Google

8%

13%

The NPD Group

TurnerがGrabyoと契約

NBA試合の中継をしているTurner Sportsはリアルタイムのコンテンツ切り出しにイギリスのGrabyoを今シーズンから採用する。Grabyoが切り出すビデオクリップはNBAとTNT(Turner Network Television)のFacebook、Twitter、それにInstagramアカウントで配信される。Grabyoは昨シーズンのプレイオフでテストされ、プレイオフ中に2000以上のビデオクリップが配信された。TurnerはCisco、EA Sports、Gatorade、Verizon等のスポンサーと契約し、これらクリップを配信している。

AT&TのTime Warner買収が完了

司法省はAT&TのTime Warner買収は反トラスト方に触れるとして阻止をしようとしていた。多チャンネルサービスではトップシェアのAT&TがTime Warnerの多チャンネルサービスネットワーク(Turner部門)を得ることで不当な競合が起きる言うのが理由であった。しかし、これを裁いていたワシントンDC地域裁判所は司法省を覆した。裁判長は、司法省は合併により競合性が失われる根拠を示すことが出来なかったとして、無条件での合併を認めた。また、司法省による執行の延期要求も認めないとした。

判決が出たのは6月12日であった。AT&TのTime Warner買収は6月21日が期限であり、これを過ぎるとAT&Tは$5億の賠償金をTime Warnerに支払う必要があった。AT&Tは判定が出た2日後にTime Warner買収を完了させた。買収後にAT&TはTime Warnerの社名をWarnerMediaに変えた。Time Warnerの出版部門のTime社は2014年にスピンオフされているが、その時点で社名変更は無く、Timeは社名に残されたままであった。その後、Time社は2018年1月にMeredith Corporationに買収されている。