NAB: コンテンツを5Gの犠牲にするな

FCCはCバンド(3.7 GHz~4.2 GHz)の利用規定を改め、モバイル通信でも使えるようにしようとしている。Cバンドは現在、局へのテレビとラジオ番組の配信に使われており、その全部、あるいは一部を返上させ、モバイル通信帯域として競売することを予定している。衛星通信事業者のSES、Intelsat、Eutelsat、Telesatで構成されるC-Band Allianceは事業者間の話し合いにより200 MHzを開ける事を提案しているが、帯域を衛星配信とモバイル通信で共有させる事で500 MHz全体をモバイル通信でも利用可能にする提案もある。これに対して、NABは特定の提案を支持はしないが、スポーツ、エンターテイメント、ニュース等の価値の高いコンテンツの配信が安定して行えなくなれば、5Gの価値も大きく減少する事になるり、既存の衛星通信を保護し、帯域を共有することでコンテンツ配信の信頼性を落としてはならないとFCCに忠告をした。

ATSC 3.0の動き

Fox Television Stations、NBCUniversalのNBCとTelemundo、、それにTEGNA等が加入するPearl TV Group、それにSinclair、Univision、NexStar等で構成されているSpectrumCoは2020年にATSC 3.0の商業サービスを開始する事を共同発表した。ATSC 3.0は現在、フェニックス、ダラス等の都市でテストが行われている。フェニックスで行われているModel MarketプロジェクトではUnivisionのKFPHがATSC 3.0の放送をしており、最近、FCCはフェニックスのABC、NBC、それにCBSの系列局等にKFPHの設備を使い放送テストを行うことも許可した。

また、フェニックスでは放送局アライアンスのPearl TVがレンタル自動車のAVIS社の協力で、自動車内での視聴テストを2019年初旬から行う予定もある。AVISのレンタカーに設置された受信機で、様々な環境で受信テストが行われるだけでなく、モバイル通信をバックチャンネルに使った自動車内でのアプリケーションもテストされる。

FCCはカリフォルニア州サンタバーバラの独立系放送局のNews-Press & Gazette社(NPG)にもATSC 3.0のテスト放送を行う許可を出した。ニュース専門のNPG局はATSC 3.0の地域により異なる番組、災害情報等を放送する機能をテストする。

デジタル・ビデオ広告の成長

eMarketerによるとデジタル・ビデオ広告は2018年で30%の成長をしており、$278億に達し、デジタル広告の25%を占めるようになっている。成長はFacebook等のソーシャルメディアでのビデオの普及から来ており、デジタル・ビデオ広告のプラットフォームとしてはFacebook(Instagram含む)が$68億で、1位となり、24.5%のシェアを持っている。ソーシャルメディアでのデジタル・ビデオ広告ではFacebookのシェアは87%と圧倒的である。YouTubeは$34億で、17,1%のシェアとなっている。Facebookの広告収入の内、ビデオ広告の占める割合は29.8%である。

NBCUが広告販売スタッフを縮小

NBCUniversalは広告販売部門から60人を解雇する事を発表した。NBCUは広告事業の見直しを行って、これまでの営業スタイルから、NBCUが参加しているOpenAPで行われている様なデータを基本にした方向に転換をしている。NBCUは広告販売部門を縮小するが、新たな広告技術の開発への投資を増やしていくと発表している。

ScrippsがCordilleraを買収

放送局会社E. W. ScrippsはCordillera Communicationsが10地域に持つ、15局を$5.21億で買収した。Cordilleraはモンタナ州等の主に小さな地域で放送局を運営し、系列はCBS系が8局、NBC系が7局である。この買収でScrippsは36地域で51局を持ち、全米視聴世帯の21%のカバー率になる。Scrippsは今後さらに放送局を買収していくと語っている。