SHVERA法のデジタル化

3月号で報じた様に今年でDBS事業者に対する地上波再送信を規制しているSatellite Home Viewer Act Reauthorization and Extension Act(SHVERA)法の期限が切れる。この法が切れると、DBSでの地上波再送信が困難となり、失効させる事は出来ない。議会、FCCに対して多くの書き換えの提案が出されているが、議会は残り180日間で次の法案を通過させることが最優先で、議論になりえる書き換え案は出来るだけ含めない方針で進んでいる。6月に末に下院の技術とインターネット小委員会は基本的な変更は無いままSHVERA再承認法案を通した。しかし、まったく以前と同じ内容とする事は出来ない。現状の法はアナログ放送が基本になっており、最低でもSHVERAも「デジタル対応」にする必要がある。

最も大きな問題は地上波が届かない地域の定義である。SHVERAはDBS事業者が地上波再送信を提供していない地域の難視聴世帯に対しては、地域外の放送局の番組を配信する事を可能にしている。これまでの定義ではB級の信号が受信出来ない世帯であったが、B級の定義はデジタル放送により消えた。FCCはデジタル放送においてはどの世帯が難視聴であるかの定義を決め、新SHVERA法案にそれを含める必要がある。

増えるHDTV、伸び悩むBlu-Ray

Harris Interactiveの調査ではHDTVは全米世帯の47%に増えている。2008年の時点では35%であり、大きな成長を見せている。

2008年

2009年

DVDプレーヤ(ネット合計)

N/A

83%

デスクトップPC

86

81

ラップトップPC

53

56

ワイアレスルーター

47

49

36“以上のTV

35

42

HDTV

35

47

ポータブルDVDプレーヤ

28

28

Sony PS2

24

22

DVDを再生するその他デバイス

18

22

Nintendo Wii

11

21

車載DVDプレーヤ

10

14

Xbox 360

9

13

第1世代Xbox

9

9

HD-DVDプレーヤ

6

11

Sony PS3

4

9

Blu-Rayプレーヤ

4

7

Xbox 360向け外付けHD-DVD

1

3

しかし、HDを再生するプレーヤの普及は進んでいない。HD-DVDの普及は6%から11%に増え、Blu-Rayは4%から7%に増えただけである。普及率が低いだけでなく、Blu-Rayプレーヤの購入意志も低い。Blu-Rayプレーヤを持っていない世帯の93%は2009年中にBlu-Rayプレーヤを買わないだろうと答えている。

1年以内にBlu-Rayを購入する可能性があるか?

2008年

2009年

購入する可能性が高い(合計)

9%

7%

非常に高い

1

1

高い

2

2

可能性あり

6

4

購入する可能性が低い(合計)

91

93

可能性は低い

26

17

可能性は無い

65

75

Harris Interactive

アナログ停波が完了

6月12日のアナログ停波は1日(時差を入れると28時間)かけて行われた。最初の停波は東時間の午前12時から始まり、最後の停波はアラスカ時間の午後11時59分に完了した。停波時間はそれぞれに局が自由に決めることが出来、186局は現地時間の午前12時から午前6時の間にアナログ停波を終わらせた。239局は午前6時から午後12時、155局は午後12時から午後6時の間に停波を行い、391局は午後6時から午後11時59分の停波を選んだ。未明にアナログ停波を行った多くの局は、アナログで使っていたチャンネルをデジタルに再利用する局で、早朝の番組が始まる以前にアナログ放送を終了させ、デジタルで再スタートをした。

新FCC

米国上院議会はFCCの新委員長としてオバマ大統領が指名したジュリアス・ジェナコウスキー氏を承認した。上院議会はまた2009年6月で任期が切れた共和党のロバート・マクダウェル氏をFCC委員に再承認した。FCC委員は大統領が指名し、上院議会が承認し、5年の任期がある。5人の委員の内、3人以上は同じ政党からではいけない。委員長代理であったマイクル・コップス氏は2009年12月まで任期が残っている。ジョナサン・アデルスタイン氏(共和党)も12月までの任期だが、Rural Utilities Service局長に任命されている。アデルスタイン氏の後任としてはアットウェル・べーカー氏が指名されており、もう1つの民主党席にはメリデス・クライバーン女史が指名されており、上院の承認をまっている。

ジェナコウスキー委員長はFCCスタッフに対してスピーチを行い、その中で、FCCのゴールを示した。

  • 頑強で、安く、オープンなユニバーサルなブロードバンドの普及
  • 仕事を作り、競合性があり、革新的で、投資をもたらす政策の達成
  • 家庭と消費者を保護し、力を与える
  • 消防員、警察官、緊急医療員を支持する最高の技術を持った公共安全ネットワークの実現を援助する
  • 変化する時代において、21世紀の公共の利益になる、活気のあるメディア業界の促進
  • アメリカがモバイルコミュニケーションでリードを出来るように機会を物にする

LAがENGのデジタル移行を完了

地上波放送のデジタル移行は6月12日に無事完了したが、ENG(Electronic News Gathering)に使われる2 GHzのBAS帯のデジタル移行はまだ続いている。このデジタル移行の経費を支払っている、Sprint Nextelはロサンジェルス、サンディエゴ、パームスプリングス、サンタバーバラでのENGのデジタル移行が6月上旬に完了した事を発表した。200のENGトラック、14のヘリコプター、175以上の受信サイトがある、大きな地域であり、これによりBAS帯のデジタル移行は大きくと前進をした。Sprint Nextelは108の市場でのデジタル移行を完了させている。